[今日のＣＤ]の記事一覧 | sinのプログレ試聴室

DIRTY ＆ BEAUTIFUL Volume 1/GARY HUSBAND

'10年発表の8枚目。ALLAN HOLDSWORTHの片腕として名高いドラム&キーボード奏者。参加メンバーが凄い。主要なメンバーだけでもALLAN HOLDSWORTH、JAN HAMMER、JERRY GOLDMAN、JOHN McLAUGHLIN,STEVE HACKETT。テクニカル＆ヘビーにも関わらず、無駄な派手さの無い素晴しい演奏、サウンドである。Volume 2が出ることを熱望する。

2011/01/07

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RADIO WAVES/CAN

'97年発売の発掘・未アルバム化曲集（ブートか？少なくともグループ公認ではない）。'69～'72年の音源が収められている。圧巻は35分にも及ぶ「Up The Bakerloo」。緊張感溢れるサウンドとダモ鈴木のダウナーなボーカルの組み合わせが最高である。

2011/01/06

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Wet Dream/RICHARD WRIGHT

'78年発表のソロ1作目。PINK FLOYDのメンバーは参加していないが、サウンドは実にPINK FLOYD的である。彼がPINK FLOYDサウンドの、特に叙情的な部分を担っていた事が良く判る。逝去が惜しまれる。

2011/01/05

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PARSIFAL/I POOH

'73年発表の6枚目。'66年デビューで今だ現役というイタリアの国民的バンド。プログレでもユーロ･ロックにはオランダのKAYAK（一度解散しているが）等、息の長いバンドが結構あるように思う。各バンド、恐らくプログレを目指した訳でなく、結果としてプログレとして評価されているのではないか。I POOHの音楽も彼ら独特も、そしてイタリアならではの「カンツォーネ・ロック」とも呼ぶべき、美しく情熱的なサウンドである。本作は彼らのアルバムの中でも名盤の誉れ高い作品である。

2011/01/04

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ULTIMATE ZERO TOUR - LIVE/EDDIE JOBSON'S UZ-PROJECT

'10年発表の2枚組みライブ盤。参加メンバーはEddie Jobsonの他、John Wetton、Tony Levin、Greg Howe、Trey Gunn、Ric Fierabrocci、Simon Phillips、Marco Minnemann。冒頭の「Alaska～Presto Vivace～In The Dead Of Night」でもうノックアウトである。オリジナルもこの順番じゃなかったかと錯覚するくらいのカッコよさである。さらのJohn Wettonのボーカルで「Starless」「Book of Saturday」「One More Red Nightmare」が聴けるのであるからもうお腹一杯である。さらにJohn Wettonこそ参加していないが「Red」まで演ってもらて、言うこと無しである。

2010/12/10

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TALU/PHLOX

'09年発表の4枚目。エストニアのジャス・ロック・グループ。ギター、エレピをメインに、サックス、ビブラフォン、バイオリンなど多彩な楽器をフューチャーし、スピーディーで華麗なサウンドが繰り広げられる。決して「辺境物」としてだけで終わらない高水準な内容。

2010/12/09

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HIGH STREET/HELMET OF GNATS

'10年発表の3枚目。ギター、ベース、ドラムス、キーボードの4人によるインスト・テクニカル・ジャズ・ロック。前作よりも渋くなり、カンタベリー･サウンドに近づいた印象。30分を超えるタイトル曲は聴き応えのある大作である。

2010/12/08

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Live Adventures/SOFT MACHINE LEGACY

'10年発表のライブ盤。メンバーはJohn Etherbridge(G)、Theo Travis(Sax)、Roy Babbington(B)、John Marshall(Dr)。Elton Dean、Hugh Hopperと亡くなって寂しい布陣となってしまった。SOFT MACHINE LEGACYのアルバムは毎回そこそこの出来なのだが、Mike Ratledgeのオルガン無しで「SOFT MACHINE ･･･」とは、やはり物足りない気がする。

2010/12/07

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In Spite Of Harry's Toe-Nail + Lady Lake/GNIDROLOG

共に'72年発表の1枚目、2枚目の2in1CD。リコーダーやフルート、サックスや弦も入った凝ったサウンド。Gentle Giant的な構成の複雑さ、V.D.G.G.的な荒々しさを併せ持つ、魅力的なバンドである。グループ名はメンバーのGoldring兄弟の名前のアナグラム。

2010/12/06

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What's Rattlin' On the Moon?/BEPPE CROVELLA

'10年発表の6枚目。ARTI E MESTIERIのキーボード。副題は「A PERSONAL VISION OF THE MUSIC OF MIKE RATLEDGE」であり、SOFT MACHINEのMIKE RATLEDGEへのトリビュート作である。MIKE RATLEDGEへのトリビュートと言う事で、ファズの効いたオルガンを期待していたが、前半はSOFT MACHINEの名曲「Chloe and the Pirates」も含め、メロトロン中心という意外な展開である。中盤はオルガン、エレピ中心、最後3曲はピアノの曲となっている。裏ジャケに「No analog or digital systhesizers,or other degital keyboads were used on this recording.」とあり、また未聴であるが前作はピアノだけのアルバムを出しているなど、「楽器」にこだわりのある人のようである。

2010/11/19

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At High Voltage 2010/Emerson Lake & Palmer

'10年発表の2枚組みライブ盤。7月25日、ロンドン・ヴクトリア・パークでのHigh Voltage Festivalにおける一夜限りの再結成ライブ。約16年振りの再結成、ファンとしては狂喜乱舞！しかし･･･キースのプレイにミス･タッチが目立ち、往年のプレイからは程遠い演奏である。本調子ではなかったのだろうか？当日会場で生で聴いたなら大興奮の大感激であったろうが、こうしてCDで冷静に聴くと盛り上がれない。やはりライブは「生」が一番である。

2010/11/18

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SPACED/SOFT MACHINE

'96年発表の未発表音源。録音は'69年でメンバーはHugh Hopper(B)、Mike Ratledge(key)、Robert Wyatt(D)、Brian Hopper(Sax)。テープ操作や電子音などを取り入れ、非常に実験的な作品である。「サイケデリック」の延長としてなのだろうが、当時の彼らの新しいサウンドを模索している様が感じられる。

2010/11/17

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Concerto for Group and Orchestra/DEEP PURPLE

'69年発表の4枚目。Royal Philharmonic Orchestraとの共演。曲は全てJon Lordのペンによるもの。DEEP PURPLEのアルバムというよりは、Jon Lordのソロにバンドが付き合わされたと言ったところか。Jon Lordのソロ作「Gemini Suite」「Windows」へ繋がるアルバムと見るべきであろう。

2010/11/16

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Here Come The Warm Jets/BRIAN ENO

'73年発表の1枚目。Bryan Ferry以外のRoxyのメンバー、Robert Fripp(G)、John Wetton(B)等豪華かつ多彩なメンバーを迎えての初ソロ作。曲調は初期Roxy的なひねくれたロックであるが、後半に（アンビエントではないが）やや実験的な要素の入った曲もある。

2010/11/15

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Labyrinth + Roots/NUCLEUS

'73年発表の5枚目と同じく'73年発表の6枚目のカップリング2枚組み。5枚目にはNorma Winston、6枚目にはJoy Yates（1曲のみ）とボーカルが入り、サウンドはフュージョン味が濃くなっている。主役は管であるが、全体の印象は初期のRETURN TO FOREVERに近いものを感じる。

2010/10/22

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Live Im Schutzenhaus + Live in Berlin/THE UNITED JAZZ + ROCK ENSEMBLE

'77年発表と'81年発表のライブ盤2枚のカップリング。イギリスとドイツのジャズ･ロック界のメンバーが集結したグループ。主なメンバーを挙げると、イギリスからはIan Carr(Tp)、Jon Hiseman(Dr)、Barbara Thompson(Sax)、ドイツからはWolfgang Dauner(key)、Volker Kriegel(g)と錚々たるメンバーである。しかしそのサウンドは期待していたものとは異なり、以外と聴きやすく軽いものであった。当時流行のフュージョンの軽さとは違うが、少々物足りなさを感じる。例えるなら、アメリカのTVドラマの主題歌をビックバンドで演奏しているような軽さである。

2010/10/21

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A Time And A Place/Emerson Lake & Palmer

'10年発表の4枚組みブート音源集。3枚がサウンドボード音源で、1枚目は'70～'74年、2枚目は'77～'78年、3枚目は'92～'98年の録音。残り1枚がオーディエンス音源で'71～'93年の録音。サウンドボード音源では2枚目の'78年録音のTRKUSのシンセサイザー・ソロに「未知との遭遇」のあのメロディーが使われているのが珍しい。オーディエンス音源ではThe Endless Enigma、Abaddon's Boleroと「Trilogy」の曲が貴重か。

2010/10/20

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MOTHER SUPERIOR/MOTHER SUPERIOR

'75年発表の唯一作。イギリスの女性4人組であるが、当時は北欧でのみ発売されたらしい。キーボードの表情が多彩であるが、サウンドの統一感は今一つ。ジャズ・ロックの要素が濃いが、「プログレ」として評価できるかは微妙な内容である。しかし「プログレ」として取上げないと、他のロック・ファンは食い付かないであろう。

2010/10/19

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Sacred Baboon/YEZDA URFA

'89年発売の2枚目。7曲中4曲は1枚目の「Boris」からの再録音。ボーカル、演奏共に前作より垢抜けた感じで、YES+GENTLE GIANTからSTARCASTLE+GENTLE GIANTになった印象。最近'04年のNEARfest出演時のライブまで発売されたが「幻のバンド」故の評価のような気がしてならない。コンスタントに4～5枚アルバムを発表していたら、ここまでの評価にはならなかったのでは。

2010/10/18

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Out Of The Mist + Illusion/ILLUSION

'77年発表の1枚目と'78年発表の2枚目の2in1CD。Keith Relf亡き後、オリジナルRENAISSANCEのメンバーによるグループ。オリジナルRENAISSANCEのフォーキーな部分は洗練され、クラシカルでハートフルな、心安らぐサウンドになっている。Annie Haslam's RENAISSANCEとは一味違う、よりイギリスらしい魅力に溢れている。

2010/10/08

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FLOATING MUSIC/STOMU YAMASH'TA & COME TO THE EDGE

'72年発表のCOME TO THE EDGE名義のアルバム。スタジオ録音2曲とライブ録音2曲の全4曲。エレピやビブラフォンのミニマルな感じと、パーカッションやサックスのジャズっぽさが融合した、本当の意味での「クロスオーバー」ミュージック。'72年でこの感性は実に先進的である。

2010/10/07

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Live in Paris/SOFT MACHINE

'95年発売の発掘ライブ音源盤。録音は'72年5月で、メンバーは Elton Dean、Hugh Hopper、John Marshall、Mike Ratledge。5THの曲を中心に、緊張感溢れる充実した演奏内容である。

2010/10/06

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VINCENT I/VINCENT ATMICUS

'02年発表の1枚目。渋さ知らズ、ROVO等のドラマー芳垣安洋を中心として「アンサンブルを重視したバンド」をコンセプトに結成。サイケ、エキゾチカ、ミニマル等の要素がアンサンブルとして見事に構成されている。8/8（日）のNHK-FM「今日は一日プログレ三昧」での収穫。

2010/10/05

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The Sprocket Sessions/Emerson Lake & Powell

'03年発表の発掘音源盤。'03年当時はオフィシャルHPのみでの販売だったものが、'10年に一般発売となったようである。'86年のツアーに向けてのリハーサルの録音であるが、ラフな感じは無くしっかりとした内容である。以前レビューしたライブ音源同様、Emerson､Lake&Palmerのナンバーが大半であるが、この時期の「EL&P」の演奏として素直に楽しもう。

2010/10/04

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タルカス、クラシック　meets　ロック/吉松　隆

'10年発表の作品。EL&Pの名曲「タルカス」を吉松隆がオーケストラ化し、藤岡幸夫指揮で東京フィルハーモニー交響楽団が演奏したライブ盤。吉松隆の編曲はあくまで「オーケストラ化」であり、決して「クラシック化」したものではない。原曲の持つロックとしてのダイナミズムさを失う事無く、非常に考え抜かれたスコア及び楽器の選択がなされている。「タルカス」以外の曲は3曲。吉松隆作のアトム・ハーツ・クラブ組曲第1番は、プログレへのオマージュであり、タイトルに反して主にEL&Pがテーマになっている。出だしはまさに「タルカス」からの引用であり、同じアルバムにあると、ちょっと･･･と感じる。ドヴォルザークの弦楽四重奏曲「アメリカ」はアプローチがキース･エマーソン的かなとも思う。黛敏郎の「BUGAKU」は、少しこのアルバムとしては違和感がある。

2010/08/27

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Save the Planet/TOHPATI ETHNOMISSION

'10年発表の1枚目。SIMAK DIALOGのギタリスト率いるグループのデビュー作。SIMAK DIALOGでは抑え気味だったエスノ色を本グループではよりはっきりと打ち出し、見事なエスノ･ジャズロックとして仕上がっている。さらに「ジャズロック」部分も非常に現代的で、ヘビーでテクニカルである。

2010/08/26

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Music for Piano And Drums/PATRIC MORAZ + BILL BRUFORD

'83年発表のデュオ1枚目。8曲中6曲がMORAZ作、後の2曲は2人の共作と、曲作りではMORAZが主体のアルバム。1曲目はMORAZのソロアルバムの曲を2人だけで演奏しているという趣もあるが、2曲目以降はJAZZっぽさが増し、まさに「Music for Piano And Drums」というタイトルに相応しい曲が続く。

2010/08/25

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Private Collection/JON AND VANGELIS

'83年発表の3枚目。Vangelisのシンセ、Jon Andersonのボーカルが出会えば、こうなるというサウンド。このアルバムは彼らの作品の中かは比較的プログレ色がはっきり出ているのではないか。特に5曲目のHe Is Sailing、6曲目の20分を超える大作Horizonは、'70年代のVangelis とJon Andersonといった感じである。

2010/08/24

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From the Witchwood/STRAWBS

'71年発表の4枚目。前作で正式メンバーとなったRick Wakemanはこのアルバムではメロトロンやシンセも導入し、サウンドに彩りを添えている。Rickのキーボードだけでなく、バンジョー、ダルシマー、シタール等の弦楽器も効果的に使われており、トラッド、フォークを基調としながらも、多彩な音楽性を取り入れたアルバムである。

2010/08/23

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WEASELS RIPPED MY FLESH/FRANK ZAPPA

'70年発表のTHE MOTHERS OF INVENTION名義の作品。色々なライブ音源を元に編集されたらしい。前衛的／実験的なジャズ・ロックという印象である。と言ってもそこはZAPPAの作品、相変わらずのごった煮感満載である。当時の邦題は「いたち野郎」でした。

2010/07/29

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NDR JAZZ WORKSHOP/SOFT MACHINE

'10年発表のDVD付き発掘音源ライブ盤。'73年の音源でメンバーはMike Ratledge、Karl Jenkins、John Marshall、Roy Babbingtonの「７」のメンバーに加え、Art Themen(Sax)、Gary Boyle(G)がゲスト参加している。RatledgeとJenkinsのエレピの掛け合いは、ミニマル･ミュージックにも通じるサウンドで、興味深い。Gary Boyleもまだ「超絶」とは行かないが弾きまくっており、内容、音質共に質の高い発掘音源である。同内容+αのDVDも一見の価値あり。

2010/07/28

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LIVE IN CONCERT/Emerson Lake & Powell

'10年発表の発掘音源ライブ盤。'86年のフロリダでのコンサートを収めたもの。当時のセット・リストは不明だが、本作に収められた「Emerson Lake & Powell」からの曲は「The Score」「Touch And Go」「Mars, Bringer Of War」の3曲のみで、他はEmerson Lake & Palmer、NICEのナンバー。確認のために「ProgArchives.com」を調べたら、Emerson Lake & Powellのアルバムは、Emerson Lake & Palmerと一緒になっているということからも、このグループの存在価値が良く判る。

2010/07/27

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SOUP/STICK MEN

'10年発表の1枚目。Tony Levin、Michael Bernierの2本のスティックと、Pat Mastelottoのドラムの3人組のデビューアルバム。'90年代クリムゾンを感じさせる曲に加え、ストラビンスキーの「火の鳥」を取上げるなど、'70年代プロググレ・テイストも感じさせる好作品。トリオとは思えない音の緻密さは驚きである。次作が待ち遠しい。

2010/07/26

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A.D.2010 - LA BUONA NOVELLA/P.F.M.

'10年発表の最新作。メンバーは前作と同様、Franz Di Cioccio(Dr)、Patrick Djivas(B)、Franco Mussida(G)の3人にゲストとしてLucio Fabbri(Vl) 、サポートの2人。Fabrizio De Andreの'70年の作品をカーバーし、P.F.M.と新作が1曲、カバー曲の中にP.F.M.の作品が挿入されている。カバーのボーカル部分のイタリアらしさと、P.F.M.の作品部分のロックらしさ、それも往年のプログレらしさが上手く合わさっており、最近の彼らの作品としては、最も出来が良いと思う。

2010/07/02

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PATTO/PATTO

'70年発表の1枚目。SPOOKY TOOTHのボーカルだったMike Pattoのバンド。プログレとしてはジャズ･ロックとして扱われるが、時代的なものか、ボーカルのせいか、割とブルージーなサウンド。プログレとして注目される点は、後にTEMPESTの2枚目に参加するのギタリストのOllie Halsall。このアルバムではギター、ピアノ、ビブラフォンをこなしている。TEMPESTでは一時期1枚目のギタリストであるAllan Holdsworthとツイン・ギターだった時期もあり、後のHoldsworthのスタイルにも影響を与えているようである。

2010/07/01

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PAGE OF LIFE/JON AND VANGELIS

'91年発表のデュオ4枚目。全体的にゆったりとした時間が流れる、ニューエイジ･ミュージック的作品。VANGELISの優雅なキーボードと、JONのボーカルという組み合わせが活かされたサウンドである。

2010/06/30

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FLAGS/PATRICK MORAZ+BILL BRUFORD

'85年発表のデュオ2枚目。MORAZのクラシカルな部分とBRUFORDのジャージーな部分が程よく調和している。全体に落ち着いた雰囲気。ボーナスとして収録されているラフォーレ・ミュージアムでのライブは、実にジャージーで素晴しい。ジャージーなのでBRUFORDの作曲かと思ったら、以外やMORAZの曲であった。本当にMORAZは才能のある人である。

2010/06/29

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WAKA / JAWAKA/FRANK ZAPPA

'72年発表の12枚目（になるか？）。多くのジャズ・ミュージシャンをゲストに迎えたザッパ流ジャズ・ロック作。10分を超える2曲のサウンドはビックバンド的で、ザッパにしては素直な印象。短めの2曲は1曲は南部的なサウンド。もう1曲はシンセがフージョンっぽいが、'72年という事を考えると実に進んだサウンドである。

2010/06/28

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順番通りの6つの音/ロベルト・カッチャパーリア

'78年発表の2枚目。フランコ・バッティアートとのコラボレイトでも知られる前衛音楽家だそうである。アルバムタイトル曲がLP時代はA面にパート1、B面にパート2となっていたが、CDでは1曲となっている。サウンドはスティーブ・ライヒ的なアコースティックなミニマル･ミュージックに、時折電子音が挿入されるというもの。なお、本作と昨日紹介した「CARNASCIALIA」は、6枚組みBOXセット「Progressive Italia Gli Anni'70 Vol.2」に含まれている。

2010/05/27

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カルナシャリア/パスクアーレ・ミニエーリ＆ジョルジオ・ヴィヴァルディ

'79年発表の唯一作。日本盤の表記は「パスクアーレ～」だが、タイトルでもある「CARNASCIALIA」をグループ名とするのが一般的のようである。CANZONIERE DEL LAZIOの中心メンバー2人に多くのミュージシャンが参加したセッション的作品。サウンドは「アバンギャルド・プログレッシブ・フォーク」というジャンルに分類されるとライナーにはあるが、判ったようで判らないジャンルである。しかし拙い説明より次の2つ事が何よりも彼らのサウンドを理解できるであろう。・Mauro PaganiとDemetrio Stratosが参加！・Stratosの追悼コンサート「1979 Il Concert」で「Europa Minor 」を演奏！

2010/05/26

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World Is Yours -The Anthology 1968-1976/CARAVAN

'10年発表の4枚組みBOXセット。デビュー作から「Blind Dog at St. Dunstans」まで（'02年に発表された「Live At Fairfield Halls」を含む）のアンソロジーである。未発表音源は「The Love In Your Eye」のFirstVersionと「Any Advance On Carpet?」の2曲。未発表ではないが「If I Could Do It All ･･･」と「Stuck in A Hole」のSingleVersionも収録。未発表音源は少ないものの、全42曲、通して聴くとこの時期の彼らの充実振りを改めて感じる。

2010/05/25

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River Of Life: Manticore Years Anthology 1973-1977/P.F.M.

'10年発表の、タイトルどおりマンティコア･レーベル時代の2枚組みアンソロジー。'07年に35周年記念のアンソロジーが出たばかりなので、今回はパスしようと思っていたら、未発表のライブ音源が4曲、有名な偽ライブの「ハンスの馬車」が収録されているので購入した。インプロビゼーションを加え、16分を超える「IS MY FACE ON STRAIGHT」だけでも価値がある。しかし同時期に再発された「Chocolate Kings」「Jet Lag」にも別の未発表ライブ音源が入っているのには困ったものである。

2010/05/24

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Final Cut/PINK FLOYD

'83年発表の12枚目。Richard Wrightが脱退し、3人の名義での作品。しかし内容はThe Wallの延長線上にあり、Roger Watersのソロに限りなく近いもの。

2010/04/30

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INNOCENTS + ILLUSIONS/RENAISSANCE

'69年発表の1枚目と'70年発表の2枚目にシングル･バージョン等を加えた2枚組み。Keith RelfとJane Relfを中心とした、オリジナル･ルネッサンス。3枚目以降はオーケストラを導入した「ロックとクラシックの融合」という趣が強いが、この1,2枚目はフォキーな部分も残しつつ、John Hawkenによるピアノがクラシカルさを担ったバンド･サウンドである。

2010/04/28

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SOLAR PLEXUS + BELLADONNA/NUCLEUS

'71年発表の3枚目と'72年発表の4枚目のカップリング2枚組み。3枚目はIAN CARR with NUCLEUS名義、4枚目はIAN CARR名義。3枚目は1曲目にシンセサイザーのソロ曲を置き、意欲的な試みをしている。全体的には管のゲストを3人迎え、管のソロパートの充実を図り、IAN CARRのリーダーシップ発揮と合わせて、ジャズっぽさが増している印象。4枚目は一旦解散し、Brian Smith以外のメンバーを刷新しソロ名義で出された作品。時代の流れか、ラテンっぽさ、ファンキーさが随所に表れている。ギターはAllan Holdsworthだが、まだ「ウネウネ」してません。

2010/04/27

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WE''LL TALK ABOUT IT LATER/NUCLEUS

'70年発表の2枚目。前作と同じ傾向の作品。Chris SpeddingのギターとJohn Marshallのドラムがロックっぽさを、Ian CarrとBrian Smithの管がジャズっぽさをリードし、ロック･ファンにも馴染みやすいジャズ・ロック・サウンドに仕上がっている。

2010/04/26

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Shoot Out At The Fantasy Factory/TRAFFIC

'73年発表のスタジオ作6枚目。アメリカのマッスル・ショールズ・サウンドスタジオのメンバーを起用し、サザンソウルの味を取り入れた作品。Steve Winwoodのボーカルはもちろん、Chis Woodのサックスが冴え渡っている。

2010/04/08

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Suddance/OSANNA

'78年発表の5枚目。前作発表後一旦解散し、再結成しての作品。Danilo RusticiとElio d'AnnaがNOVAの活動を経ての作品のためか、上質のジャズ･ロックとして仕上がっている。しかし初期のダークさは見られず、OSANNAのアルバムとしては物足りない。

2010/04/07

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Wise After the Event/ANTHONY PHILLIPS

'78年発表の2枚目。1枚目に比べボーカルの比重が高くなり、その分トラッド/古楽的な雰囲気が弱まっている。しかしサウンドは相変わらず叙情的で幻想的なもの。前作同様、ピータ・クロスのよるジャケットのイラストが素晴しい。

2010/04/06

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Treason/GRYPHON

'77年発表の5枚目にして最終作。前作で増したロックっぽさが増し、さらにポップになった作品。10分の大作である1曲目はYESの作風に通じる佳曲であるが、その他はシングル･ヒット狙いのような曲が並び、いまひとつ。ENGLANDやKESTREL的なポップなプログレとしてみれば良い作品であるが、GRYPHONとしての魅力は薄い。

2010/04/05

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