Those Who Are About To Die Salute You + Valentyne Suite/COLOSSEUM
'69年発表の1枚目と同じく'69年発表の2枚目の2in1CD。1枚目はサックスの導入によりジャズっぽさはあるものの、サウンド全体はブルースを基調としたロックである。ジャズ・ロックの名盤として名高い2枚目も、LPのA面はまだブルース色が強いが、キーボードがかなりジャズっぽくなっている。アルバム・タイトルでもあるB面の組曲は、ジャズ・ロックの名曲というか原点とも言うべ作品である。単なるジャズの導入ではなく、全体の展開は近代クラシックも取り入れた完成度の高いものである。久し振りに聴いてみて、キース・エマーソンがNICEに限界を感じたのは、このValentyne Suiteのせいではないかと、ふと思った。