現代版攘夷論

2005/09/20(火)02:06

ダイエー創業者中内氏死去

ダイエー創業者、中内氏が死去  スーパー大手、ダイエーの創業者で、戦後流通業界をリードした中内●(なかうち・いさお)氏が19日午前9時30分、脳こうそくのため死去した。83歳だった。告別式は親族のみで行う。(●は功のツクリが「刀」)  中内氏は8月26日夕、定期検査を受けていた神戸市内の病院で倒れ入院。脳こうそくと診断され、治療中だった。  中内氏は大阪市生まれ。1957年、大阪市に「ダイエー薬局・主婦の店」を開業し、食品や衣料など幅広い品をそろえたスーパーを全国に展開、安売り路線を定着させた。「価格を決めるのはメーカーでなく、消費者であるべきだ」とする流通革命を唱え、家電メーカーなどと対立したが、72年には、売上高で三越を抜いて小売業日本一となった。  88年にプロ野球の南海ホークス(当時)を買収、92年にはリクルートに資本参加した。ホテル、遊園地、外食、パチンコなども相次いで傘下に収め、ピークの94年度には187社、売上高5兆2293億円の巨大グループを築き上げた。  しかし、消費の多様化などに対応が遅れた結果、90年代半ば以降、ダイエーグループの業績は悪化、99年1月、経営責任を取る形で社長を退任し、2002年2月には、名誉職のファウンダー(創業者)を除き、ダイエー関連の役職をすべて退いた。  90年、流通業界から初めて経団連(当時)副会長に就任、93年には流通業界初の勲1等瑞宝章を受章した。 (読売新聞) ご冥福をお祈りします。 中内オーナーの偉業は周知の事であり、またその凋落も周知の事実であろう。 最後のポストは流通科学大学を運営する中内学園学園長が最後のポストとなった訳だ。 中内氏がオーナー時代で既に右肩下がりの頃にテレビで特集組まれていたのを見た事あったが、その時にテレビを通じて感じたのは、この人じゃぁダメでしょうって印象。 売り上げを上げる為に地下の食料品売り場の努力にて前年比10%か20%売り上げが増加していたのだが、中内氏の見解はと言えば否定していた。あんな売り方じゃぁダメだ!みたいな感じで。 多分あの番組をみていたダイエー社員はやる気失せるだろうなぁと思った。 従業員が模索し、考案した結果を実践して、結果が出たならば、誉めるべきでは無かろうかと。誉めた上で長期的ヴィジョンを示すべきではなかろうか?と。オーナーの考え以外での売り上げ増加は評価しないと従業員に対して発した様なものに聞こえる。 ワンマン経営は企業が右肩上がりならば問題ない。だが一旦下がりだすと、一気に下ってしまう。また耳を貸す体制が出来ていないのだろう。 中内氏自身はダイエーを全く同じ経営体制で息子に譲りたかったのだろうか?そこらへんは西武と似ている様に感じれる。 今のIT企業の発展もダイエーと似ている様に感じたりもする。 「歴史は繰り返す」 多くのIT企業が株を金を借り他企業買収で事業拡大収益増加。 昔土地で今は株か・・・ 一気に業績上昇する企業は一気に下落もする。 長期安定は起業家の理想像か。

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