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2013/05/25(土)13:23

百人一首 83番歌     世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる

百人一首(101)

百人一首 83番歌 世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる よのなかよ みちこそなけれ おもひいる やまのおくにも しかそなくなる 世の中なんて、どうにもならないものだ。思いつめて分け入った山の奥でさえ、鹿も悲しげに鳴いているように聞こえてくる。 作者: 皇太后宮大夫俊成(こうたいごうぐうのだいぶとしなり) 藤原俊成(ふじわらのとしなり) 1114~1204 平安末期・鎌倉初期の歌人・歌学者。百人一首の撰者、藤原定家の父。西行法師と並ぶ、平安末期最大の歌人です。後白河法皇の院宣により『千載集』を撰進。歌論書『古来風体抄』、家集『長秋詠藻』などを著し、幽玄の歌風を確立した。平安期の古今調から鎌倉期の新古今調への転換期において、歌壇の第一人者として指導的な立場にあった。   この歌は27歳の時に詠んだ「述懐百首」の中で鹿をテーマにしたものとあります。    この歌が詠まれたころは、西行法師をはじめ、藤原俊成と同年代の友人たちが次々と出家していました。藤原俊成も悩み、悩んでもどこへ行こうと悩みはつきない、というこの歌を詠んだと推察されます。   ※

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