2004/12/14(火)22:56
安西篤子さんは“家”をテーマに時代小説を書く人。
先日から“横浜カセット文庫”を聞き出した。
朗読CD、朗読カセット、親しみやすい小説・エッセイが揃っています。新しい読書のスタイル、トライしてみよう!…というものだ。こちらはわりと新作が多い。
以前、聞いていた日本の名作は“朗読ライブラリー”に収録されている。これは漱石、芥川、鴎外を始め藤村、啄木、四迷、紅葉、樋口一葉などなど、名有る小説家の作品が収録されている。これを聞けば日本の名作についてはドンと来い。ボクも昨年、一昨年とこれにはまった。
そして新たな目標が横浜カセット文庫、“あ”から始まるので先日は赤瀬川隼、続いて安西篤子。直木賞作家らしいが、時代遅れのボクは10年前の受賞作家の作品も目にした事が無い。
ちょうどいい機会と読む事にした安西篤子さんは“家”をテーマに時代小説を書く人。“蘇芳”、金雀子”、“菖蒲”と読み進めた。“蘇芳”は舅と嫁が心をゆるしあう。“金雀子”は主人が小姓と関係を結ぶ。菖蒲”は夫の行動に不信を抱く妻の話。いずれも家との関係でかかれている。
ボクは日本の家というしきたりとは縁が無いが、それでも多くの日本人はこの仕組みに苦しんできたのだなぁと思う。そのあたりがうまく描けているのでその世界に入り込める本。機会があれば読んでおきたい本。