遊人学舎

2008/01/11(金)09:12

高安山にはロウバイが。

山は…、いいな~♪(132)

■高安山(大阪府八尾市)420m 【交 通】近鉄大阪線山本駅(乗り換え)信貴線服部川駅下車 【ルート】服部川駅→玉祖神社→水呑地蔵→高安山→服部川駅 【天 気】晴れときどき曇り まくら元の電話のベルが鳴った。昨夜は大阪で母と愛媛県宇和島から帰ってきた姉夫婦そしてその娘で鍋をかこみながらの新年会、気持ちよく酔った私はまだ寝込んでいた。時計を見ると針は8時を指している。 「ごめ~ん、行こうと思うててんけどバイクでこけてケガしたから今日は辞めとくわ!」ごりちゃんの声だ。実は私は若い頃、青年のサークル(コンサートをしたりハイキングにいったり)に所属していた。そのサークルで数十年ぶりの山登りと新年会を1月6日に企画していたのだった。 事前に往復ハガキで案内を出しておいたが山登りの参加予定はこのごりちゃんととまぴょん、そして鬼やんのおくさんと私。午後の新年会はこのメンバーに数人を含んだ10数人となっていた。このほかに返事の無い人もいるので実際の参加者は蓋を開けてみないと分からない。 「しゃあないなぁ。具合が悪いんやったらええよ。そしたら宴会でな!」と電話を切るや否や支度を始めた。なんせ服部川駅での集合までに1時間を切っている。朝ご飯も食べずに家をでた。 駅に向かう途中、私の携帯電話がブルルっとなる。 「はい。もしもし!」 「ボクや!」と声が聞こえる。とまぴょんだ。 「昨日、会議のあと飲み過ぎて起きられへんかってん。午前中の山はやめとくわ!」 「そうか!わかった」 今回の集まりは11月に中学時代の同窓会があり、そこでとまぴょんと打ち合わせた企画。“なんやて~”と怒ったところで仕方がない。今日に始まったことではないのだ。ひょっとして今日は鬼やんの奥さんと私のふたりの山登りになってしまうのか。それとも他に誰か参加者があるか? 服部川駅に集合時間の9時10分前に到着。誰か来るかと見回すが、サークルの仲間はまだ誰も来ていない。駅の方を見ていると背後から「おめでとう!」と鬼やんの声。かたわらに奥さん。 「あれ!ひとり?夫婦でくると思うてきたのに!」と鬼やんと奥さん。 なるほど、そう言うことだったのか。私のあい方もサークルの関係者だったし、鬼やん夫婦とはなじみだ。あい方と会えると思って鬼やんも奥さんは参加を希望してくれたようだ。長野の我が家には犬とネコを置いてきている。2人で家をあけることはできないのだ。 そこで鬼やんにも山登りにつき合ってもらうことにした。 服部川駅、ハイキングコース案内の掲示板。ここから八尾市歴史民俗博物館へと向かい、そこから玉祖神社、水呑地蔵へと歩を進める。八尾は歴史の町だ。このあたり至るところに古墳があるし、水呑地蔵へと抜ける十三街道は大和の都と浪速の都を結ぶ道。かつて大和に住む在原業平がこの茶屋の娘に恋をして通ってきた逸話が残る。 玉祖神社も正月のよそおい。 十三街道はお地蔵さんが何体も祀られていて胸の赤いエプロンが目に付く。赤や白の椿が行く人の目を楽しませてくれる。水呑地蔵で手を合わせ、少し登ると奈良県との県境の十三峠。そこから北に道を取れば生駒山。南に進めば高安山と信貴山にいたる。私たちは南、高安山へと進路を取る。 ハイキングコース沿いの池も氷が張って、鴨も冷たそう。 高安山までもう少しと言うところで11時半をまわってしまった。午後1時からの宴会に遅れるかも知れないと高安山をあきらめて、エスケープルートで服部川方面に向かう。山から下りると春を告げる花、ロウバイが咲き誇っていた。電車に乗り換えて宴会のある八尾駅へと向かったが待ち合わせの午後1時に5分遅刻。

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