機動戦士ガンダムSEED |
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<あらすじ> |
C.E.70、地球・プラント間の緊張は、やがて「血のバレンタイン」の悲劇により、一気に本格的武力衝突へと発展した。戦局は膠着状態が続き、開戦から約1年が過ぎようとしていた。中立国オーブのコロニー、ヘリオポリスの学生だったキラ・ヤマトは、ザフト軍による新型MSの強奪事件に巻き込まれる。そして、そこで会ったのは、かつての大親友で、今はザフト軍のアスラン・ザラだった・・・。 |
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<スタッフ・キャスト> |
原作・・・・矢立肇、富野由悠季 監督・・・・福田己津央 シリーズ構成・・・・両澤千晶 キャラクターデザイン・・・・平井久司 音楽・・・・・・佐橋俊彦 メカニックデザイン・・・・大河原邦男、山根公利 チーフメカ作画監督・・・・重田智
キラ・ヤマト・・・・保志総一朗 アスラン・ザラ・・・・石田彰 カガリ・ユラ・アスハ・・・・進藤尚美 ラクス・クライン・・・・田中理恵 マリュー・ラミアス・・・・三石琴乃 ムウ・ラ・フラガ・・・・子安武人 ナタル・バジルール、フレイ・アルスター・・・・桑島法子 イザーク・ジュール・・・・関智一 ディアッカ・エルスマン・・・・笹沼晃 ニコル・アマルフィ・・・・摩味 ラウ・ル・クルーゼ・・・・関俊彦 |
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<ストーリー解説・感想> |
SEEDは、多くの女性ファンを取り込み、そして多くのファーストファンを敵に回してしまった、ある意味ガンダムシリーズの中で、もっともガンダムらしくないものになってしまったのかもしれない。イケメンでいて、愛くるしい平井久司の描くキャラクター、そして、それに見事にはまった甘い声。ファーストファンは、シャアやアムロたちが発した言葉、人間性、渋い声に、強い「男らしさ」を感じていただろう。そして、それがガンダムのあるべき姿だと。それをSEEDで崩されたようなものだから、相当の怒りを覚えていることだろう。その気持ちは、昨今のアニメ・映画の『ドラえもん』に対し違和感を覚える、原作『ドラえもん』ファンの筆者にもわからなくはない。
それはともかく、ファーストはファースト、SEEDはSEEDと割り切って見てしまえば、これはこれでおもしろい。かつての親友同士が戦ってしまう『ロミオとジュリエット』にも似た人間ドラマはもちろんだが、放送当時はイラク戦争にも関わらず、戦争を真正面に取り上げ戦争シーンも丁寧に描いており、(加えてサービスシーンも・・・・)これが夕方6時のアニメというのが凄い。他だったらまずやらないであろうことに挑戦してきた制作陣の姿勢がこの作品には表れている。そして、それが後番組の『鋼の錬金術師』にもつながっており、視聴率下降傾向のTVアニメにおいて、大ヒットアニメとはどういうものであるのかを提示してくれた作品といえよう。現在は続編が放送中。今度もまた、戦争をテーマにしてはいるが、「戦争はなぜ起こるのか、なぜなくならないのか」「争いをなくすために力は必要なのか」と、現実の現代社会においてもいまだ答えの出せない疑問からストーリが展開されていく。ただの続編にはとどまらない作品になりそうだ。 |
笑い:★★★☆☆ 感動:★★★★☆ 技術:★☆☆☆☆ ストーリー:★★★★☆ |
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