私の見た映画私が最近見た映画の解説・感想などを書いていきたいと思います。よろしく。 2004年3月6日公開「のび太のワンニャン時空伝」 <あらすじ> のび太は、川で溺れかけていた仔犬・イチを偶然助け、ママに内緒で、こっそり部屋の中で飼っていた。そんなある日、裏山に遊びに行くと、人間に捨てられた犬や猫たちが路頭に迷ってひしめき合っていた。イチの今後のことを案じていた矢先、ドラえもんは名案を思いつく。「人間たちのいない広い場所に連れて行ってあげよう」と。早速スモールライトで犬猫たちを小さくしてタイムマシンに乗せる。行き着いた先は、3億年前の人間が誕生する以前の世界だった…。(プレスより抜粋) <スタッフ・キャスト> 原作・・・・・・藤子・F・不二雄 監督・・・・・・芝山努 脚本・・・・・・岸間信明 総作画監督・・・渡辺歩 音楽・・・・・・堀井勝美 ドラえもん・・・大山のぶ代 のび太・・・・・小原乃梨子 しずか・・・・・野村道子 スネ夫・・・・・肝付兼太 ジャイアン・・・たてかべ和也 イチ・・・・・・林原めぐみ シャミー・・・・かないみか ダク・・・・・・関智一 ブルタロー・・・江川央生 チーコ・・・・・島谷ひとみ ネコジャラ・・・泉谷しげる <ストーリー解説・感想> 藤子F先生没後作品では、最高の作品といっていいと思う。「けんだま」を通じての、のび太とイチの交流、再会。そして何より演出の面でも、「けんだま」が際立っていた。かつて『ぼくの生まれた日』で、ポプラの樹をキーワードとして、原作のストーリーをより一層引き立てた渡辺歩氏の演出が活かされたといえるだろう。 とはいえ、不満点もあった。まず、何度も思っているのは上映時間の短さである。かつては最高で100分あったのだが、ここ最近は80分前後に激減している。そのため、最近の作品はどうも中途半端に終わってしまっている感が否めない。今回も同様のことが言え、そのせいで、のび太とイチの再会への過程が中途半端になってしまっていた。もう少し時間をとって、その過程をじっくり書き込むべきだったと思う。それにしても、かつて藤子F先生は「90分以下の作品にはしない」と、『のび太の恐竜』執筆前に話していたそうだが、その原則はどこへいってしまったのか・・・? また、最近の作品の傾向として、舞台世界を無理やり作っているという感が強い。『南海大冒険』や『太陽王伝説』、『ロボット王国』に至っては、時空間の乱れなどという、とても無理のある設定でドラたちを舞台世界に導いた。今回もまた、ねじれゾーンとかいうあいまいなものによって、ワンニャン国に導かれた。これでは、藤子F先生のS(すこし)F(ふしぎ)になっていない。 そして何よりも、渡辺歩氏が昨年より演出に加わってからは、どうもドラえもん映画は感動志向になっているような気がする。別に感動する映画を作っても構わないのだが、ドラえもん映画にとって欠かせない要素となるのは、冒険である。冒険こそがドラえもん映画の基礎ともいえるところだと私は考えている。しかしながら、ここ最近のドラ映画は、どうも冒険の要素が薄くなってしまっているような気がしないでもない。次回作以降は、冒険の要素も大事にしてもらいたい。 興行的に見ると、今年は初登場2位を記録し、一時は『ロード・オブ・ザ・リング』を抜いて1位になり、公開終了まで3位以下にならなかった。今年は興行収入30億を超える見込みになりそう。だが、こうした大ヒットの背景には、積極的な宣伝活動があったことにもある。ドラえもん映画の公式サイトでは、過去24作品の紹介や予告編も掲載され、Yahoo!Japanが主催する「Web of the year2003」の新人賞第2位を受賞。その後、セブンイレブンのドラえもんフェア、コスモ石油のドラえもんカード、そして「ぼく、ドラえもん」の創刊などと、多くの企業とのタイアップ企画や25周年記念の企画ものといった宣伝戦略を積極的に展開。結果的に、今回の宣伝戦略は成功したといえる。しかし、宣伝戦略に甘えるのではなく、「クレヨンしんちゃん」のように完成度の高い映画制作を行ってほしいものである。 評価点数:75点 <キャスト解説> 毎年恒例になってしまった有名人の起用であるが、今年は主題歌を歌った島谷ひとみに加え、悪役のネコジャラ役に、シンガーソングライターの泉谷しげるが演じることとなった。悪役を有名芸能人が演じるのは、1984年「宇宙小戦争」のギルモア将軍役の八名信夫、1998年「南海大冒険」のキャッシュ役の上條恒彦に続き3人目になる。 そして、メインゲストキャラのイチ役には、「名探偵コナン」灰原哀役、「ポケットモンスター」ムサシ役など、数多くの人気アニメキャラクターを演じ、歌手としても大活躍中の人気声優、林原めぐみが演じた。林原自身、ドラえもん映画への出演は、2001年の「ドラえもんズ」王ドラ役以来で、長編のみでは、1995年「のび太の創世日記」のビタノ役以来2度目の出演となる。このほか、シャミー役には昨年の「ふしぎ風使い」でフー子を演じた、かないみかが、ダク役には関智一と、実力派の人気声優が起用された。 2004年4月17日公開「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ夕陽のカスカベボーイズ」 <あらすじ> 今日も元気に街を走り回る、しんちゃんと風間くん、ネネちゃん、マサオくんとボーちゃん。偶然入り込んだ映画館で、スクリーンに映し出された荒涼とした風景に見入るうちに、しんちゃん以外の4人が姿を消してしまう。子供たちを捜し、野原一家が再び映画館に足を踏み入れると、いつの間にかそこは映画の中! 西部劇の街で、風間くんたちは春日部の記憶を失っていた。何とか現実へ帰る方法を考える野原一家だが、そんな彼らに、街の知事、ジャスティス・ラブの目が光る…。 <スタッフ・キャスト> 原作・・・・・・臼井義人 監督・脚本・・・水島努 絵コンテ・・・・原恵一 水島努 キャラクターデザイン・・末吉裕一郎 しんのすけ・・・矢島晶子 みさえ・・・・・ならはしみき ひろし・・・・・藤原啓治 ひまわり・・・・こおろぎさとみ 風間くん・・・・真柴摩利 マサオ・・・・・一龍斎貞友 ネネ・・・・・・林玉緒 ボーちゃん・・・佐藤智恵 つばき・・・・・齋藤彩夏 <ストーリー解説・感想> 後日更新 <キャスト解説> 注目の主題歌には、テレビ朝日「内村プロデュース」でおなじみのNOPLANが担当。本編にも出演し、話題を集めた。(ところで、クレしんと同日に、内村主演の『恋人はスナイパー劇場版』も公開された。内村はアフレコの際、しんちゃんに「どっちを応援するの?」と言われ、しどろもどろになっていた・・・。) この他、しんちゃんが恋してしまう女の子、つばき役には『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の擬宝珠檸檬役で知られる斉藤彩夏(若干15歳!)が演じた。また、この他にも、西部劇映画でハリウッドスターの吹き替えをやっていた声優も多数出演している。現在確認中。 2004年4月17日公開「名探偵コナン 銀翼の奇術師」 <あらすじ> 毛利探偵事務所に、舞台女優・牧樹里とマネージャーが、犯人からの予告状を持って現れた。樹里が公演中の舞台「王妃ジョゼフィーヌ」の劇中で使用している、スター・サファイア「運命の宝石」を奪うという内容だ。予告状に隠された暗号を小五郎は自分勝手な推理だけで読解し、説明を始めるが、全くの見当違いだと予測するコナンは、自分なりの読解をはじめる。差出人は、怪盗キッド。彼はコナンにとって最大の、そして永遠のライバルだった。 <スタッフ・キャスト> 原作・・・・・・青山剛昌 監督・・・・・・山本秦一郎 脚本・・・・・・古内一成 総作画監督・・・須藤昌朋 コナン・・・・・高山みなみ 毛利蘭・・・・・山崎和佳奈 毛利小五郎・・・神谷明 怪盗キッド・・・山口勝平 牧樹里・・・・・戸田恵子 阿笠博士・・・・緒方賢一 灰原哀・・・・・林原めぐみ 元太・・・・・・高木渉 光彦・・・・・・大谷育江 歩美・・・・・・岩居由希子 中森警部・・・・石塚運昇 <ストーリー解説・感想> 怪盗キッド二度目の映画出演。これにはファンも喜んだだろうが、しかし、はっきり言って映画そのものの出来は、シリーズ史上最低に近いものがある。 何よりも「名探偵コナン」の根底とも言えるべき部分、つまり「推理」「謎解き」に重点が置かれていなかった。前作「迷宮の十字路」では、多くの伏線をちりばめ、最後の最後まで「謎解き」を見せてくれた。もちろんアクションも多かったものの、それは二の次である。 しかし、今回は「推理」自体、これまでと比べごく単純なもので、その後はいかにもご都合主義的展開でストーリーが進み、拍子抜けしてしまった。(いくらなんでも、あんなに都合よくパトカーが並ぶか??アニメとはいえ、ちょっとやり過ぎ)コナンの「推理」が終わった後は、もうただ見ているだけになってしまった。 ちなみに、今回から監督がこだま兼嗣氏から山本泰一郎氏に代わっている。(あと、音響監督も浦上靖夫氏から井澤基氏に)監督が代わるだけで、こうも違うものなのかなあ~。「クレしん」とはえらい違いである。興行的に見ると、今年は前作よりもやや下回る見込み。ここ最近、低落傾向が続いており、来年はもうちょっと頑張ってもらいたいものである。 評価点数:35点 <キャスト解説> 中森警部が映画初出演。これにも驚いたが、他に注目すべきところは、何と言っても牧樹里役の戸田恵子であろう。アンパンマンで知られる彼女だが、最近はドラマ出演が多く、女優としての活躍も目覚ましい。それでも声優業をしっかりこなす彼女。俳優業もやっている声優も多いが、この人ほど両立できている人はそういないだろう。 「踊る大捜査線THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ」 <あらすじ> まわりは、空き地ばかりだったお台場もあれから5年・・・。様々なビルが建ちならび、観光名所となったお台場は観光客であふれていた。 道案内、迷子、交通渋滞整理など地味な業務が日常を占めていた湾岸署に、特別捜査本部が設置される殺人事件が発生する。 折しも、湾岸署管内には、複数の凶悪事件が連続して発生し、青島、すみれ、雪乃、和久らは、捜査に取りかかっていた。 殺人事件特捜本部長には、初の女性キャリア沖田が任命され、室井がそのサポートをすることになる。 しかし、青島らの必死の捜査をあざ笑うがごとく、第2の殺人事件が起きる!第一発見者から重要な証言が得られ、被疑者に辿り着くために、 本庁へ栄転した真下が特命を受け、湾岸署に呼び寄せられる。交錯する様々な事象、動機の見えない殺人事件、警察機構内部に蠢く不穏な動き、 そして、日々”増殖”するお台場は、捜査員達の目をくらましていく。地図上にない道が存在し、新たなトンネルが建設され、大都会の中の迷宮と 化したこの街から、青島ら湾岸署員は、被疑者を確保できるのか!! <スタッフ・キャスト> 監督・・・・・・本広克行 脚本・・・・・・君塚良一 企画・・・・・・亀山千広 音楽・・・・・・松本晃彦 青島俊作・・・・織田裕二 室井慎次・・・・柳葉敏郎 恩田すみれ・・・深津絵里 柏木雪乃・・・・水野美紀 真下正義・・・・ユースケ・サンタマリア 神田署長・・・・北村総一朗 袴田健吾・・・・小野武彦 秋山副署長・・・斉藤暁 新城賢太郎・・・筧利夫 沖田仁美・・・・真矢みき 増田喜一・・・・岡村隆史 和久平八郎・・・いかりや長介 <ストーリー解説・感想> 冒頭では、湾岸くん(声:坂本千夏「となりのトトロ」メイ役で有名)が登場。銀河万丈氏のナレーターとともに、お台場へのアクセスをご紹介。最後には、湾岸署HPアドレスが出ていました。( http://www.wangansho.com)これは実際にあります。 んで、その後、お台場で客船ハイジャックを想定した訓練が行われているシーンが出てきて、で、青島らは何をやっているのかと思えば・・・。うーん、結局こんな役しかさせてもらえないのね・・・。(青島、すみれはハイジャック犯役、他は人質役です・・・。)そのあと、婦女暴行(吸血鬼事件)や(家族ぐるみで)スリ、さらに署長のラブメール事件と続くわけですが、そんな中で殺人事件発生。やっぱり特捜本部が置かれ、所轄はその準備に追われる始末・・・。んで、室井さんが捜査を任される、と思いきや沖田ひとみの下で動かされる役どころにとどまってしまいます。いやはや。 まあ、そのあと青島ら所轄は、本部に振り回され、一時は仕事を放棄してしまうのですが、それでも立ち上がり、捜査に奮闘していきます。詳しいストーリーは、このへんで控えますが、あまりにも非現実的だなあというのが、率直な感想です。盗聴と監視による捜査・・・ってあんなにたくさんのマルチモニター、全部見られるのか?それも結構小さいし、一人でやるなんて無茶苦茶。(もっとも青島も言っていたが)よくできたなあ、室井さん。 あと、犯人逮捕のために、台場封鎖なんておいおい。道路もゆりかもめもかよ。って、警視庁の一存で決められるのかよ。しかし、ゆりかもめとかは簡単に出来たのに、、レインボーブリッジだけが封鎖できないというのもおかしな話である。 まあ、これはドラマ映画だから割り切って見られるのであって、あんまり深いつっこみはさておき、さすがに今回ばかりは予告編に騙されました。撃たれたのは柏木でなく、すみれだったとは・・・。 全体的な感想を言うならば、結果的に沖田捜査官本人が暴走したから、ああいうことになったわけで、どうも青島らの奮闘ぶりがちょっと中途半端だったなという気がしてなりません。まあでも、結構楽しめました。深刻さの中にも笑いを入れるなど、脚本の君塚良一、本広克弘監督のエッセンスが十分組み込まれていて、とてもおもしろかったです。そして、暴行犯役の岡村隆史。やっぱり岡村は岡村で終わりました。だろうな~。 「ドラえもん のび太と鉄人兵団」 <あらすじ> ある日偶然、ロボットの部品を見つけたのび太たち。あまりにも大きい部品だったため、ひみつ道具“入りこみミラー”を使って鏡の中の世界に入り、そこで組み立てることに。鏡の世界は現実世界とそっくりだけれど左右が逆で、人間もまったく存在しない世界。のび太たちは完成させたロボットをサンダクロスと名付け、鏡の世界で遊んでいたが、ロボットの持ち主だという少女リルルと出会い、彼女にサンダクロスを返すことにする。だが彼女は、地球制服を企むロボットの国“メカトピア”から送り込まれたロボットだった! 鏡の世界の中で地球攻撃のための基地を作り始めたリルル。と、そのとき、鏡の世界に異変が起こり、リルルも怪我を負ってしまう。果たしてのび太たちはリルルと戦うことになってしまうのか…!? <スタッフ・キャスト> 原作・脚本・・・・・藤子・F・不二雄 監督・・・・・・芝山努 作画監督・・・富永貞義 音楽・・・・・・菊池俊輔 ドラえもん・・・大山のぶ代 のび太・・・・・小原乃梨子 しずか・・・・・野村道子 スネ夫・・・・・肝付兼太 ジャイアン・・・たてかべ和也 リルル・・・・・山本百合子 ミクロス・・・・三ツ矢雄二 ロボット隊長・・・・田中康朗 <ストーリー解説・感想> のび太が南極で拾ったロボット、ドラえもんは「ザンダクロス」と名付けたが、もともとの名前は「ジュド」。これを聞いて、おや?と思った方も多いのではないだろうか?そう、「機動戦士ガンダムZZ」の主人公、ジュドー・アーシタをパクったんじゃないのかと。まあ、確かにこの映画が公開された当時に、「ガンダムZZ」が放送開始されているし。おまけにザンダクロスは百○に似ていると言われるし。相当、ガンダムを意識した作品になっている。(事実、藤子F先生がそのつもりで書いたんだとか)どっちも、今年で25周年(ドラえもんはTV・映画の方で)を迎えたが、このライバル関係が長寿人気の秘訣だったりして・・・・。 でも、ストーリーはパクってません。ロボットが出てくる割には、戦闘シーンは少なめ。むしろこれは、リルルとドラえもんたちのふれあいと、そしてリルルの心情の移り変わりを描いている。これまでのゲストキャラクターは、すぐにドラえもんたちと友達になるケースが多かったが、今回のリルルは敵の一員というシリーズの中でも、少ないケースである。昔の映画を知らない子供たちには、新鮮に映るのではないだろうか。 それゆえ、これまでにない展開が待っていた。のび太はリルルに銃を向ける。しかし、自らの弱さなのか、それとも優しさからなのか、リルルを撃つことはできず、彼女に「いくじなし」と言われ、逆に撃たれる。子供向けのアニメで、このようなシーンはあったのだろうか。ドラえもんは単なる子供向けアニメという枠にはめられないというところを感じさせてくれる。そして、ラストのシーン。リルルは自らの手で、鉄人兵団を消し、自らも消滅する。静香との別れのシーンは感動的である。ここでようやく、リルルは静香らを友達として受け入れるのであった・・・・。 多少ストーリー展開がせっかちなところがあり、破壊シーンももう少し大胆に書いてもとも思ったが(ちなみに、この映画には伊勢丹新宿店、東京タワー、国会議事堂、霞ヶ関駅なども登場する。鏡の中の世界ではあるが。霞ヶ関駅で、リルルとのび太が落ち合う。国会議事堂は破壊され、その後は鉄人兵団の拠点として使われていた模様。)もう最後のシーンで打消された。ドラえもん映画の中でも最高傑作の呼び声が高い。いっそ、リメイクしてもらいたい!! 評価点数:90点 「ラーゼフォン 多元変奏曲」 <あらすじ> 突然出現した異次元からの来訪者"MU"は、東京を木星に酷似した絶対障壁の半球に包みこみ外部と隔離してしまった。それから3年…。 中に残った高校生の神名綾人は逆に外の世界が滅亡したと教えられ、恋人の同級生美嶋遙との記憶も遠くなりつつあった。 その綾人の前に一人の女性が現れる。 紫東遙と名乗るその女性は絶対障壁の外へと綾人を連れ出そうとする。 実は彼女こそ、今や12歳も年上となったかつての恋人美嶋遙だった。MUの力で障壁内では時間の進行が遅延させられていたのだ。 そして綾人こそはこの世界運命を握る鍵である時間調律師……MUとこの世界を変革する能力を持った人間だった。 綾人が真の目覚めを果たし、巨大な神像"ラーゼフォン"と一体化したとき、世界は崩壊の淵に立たされる。 はたして遙は想いを告げ、綾人を、そして世界を救うことができるのだろうか……。 <スタッフ・キャスト> 原作・・・・・BONES・出渕裕 監督・・・・・・京田知己 総監督・・・・・出渕裕 キャラクターデザイン・・・・山田章博 メカニックデザイン・・・・・佐藤道明、佐山善則 アートコンセプト・・・・・宮武一貴 音楽・・・・・・橋本一子 神名綾人・・・・・・下野紘 紫東遥・・・・・久川綾 美嶋玲香・・・・坂本真綾 久遠・・・・・桑島法子 ほか <ストーリー解説・感想> もともとはフジテレビで放送されていたTVシリーズの総集編として公開されたが、TVシリーズとは違い恋愛ドラマという切り口から、物語が構築され、ただの総集編とは異なった趣を醸しだしている。単純に恋愛アニメ映画としてみれば良い出来であり、ストーリー構成もそこらの総集編映画と比べて流れが不自然ではない。だが、そうはいえど、結局TVシリーズを見たことがない人からすれば、不可解な点が多く残る。ラーゼフォンの世界を深く知りたい人は、TVシリーズも見たほうが賢明である。(あるいはあらかじめTVシリーズを見るべきか) 評価点数:70点 ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|