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★ Dance With Siona ★

★ Dance With Siona ★

N-CLEX試験当日

ついにNCLEX―RN試験を受験してきました。
RNっていうのはRegistered Nurse日本でいう、正看護師のことです。
NCLEX-RNは看護師免許試験のことで、アメリカでナースになるにはこの試験にパスしなくてはなりません。

Sionaのように日本で(アメリカ以外)看護教育を受けて国家試験に合格し免許をもっている人が、アメリカでもナースとして働きたい場合、まずCGFNSという外国人用の試験に合格しなければなりません。このCGFNS試験と英語試験に合格してはじめてNCLEX-RNの受験資格を与えられます。
(ただしアメリカでは州ごとに条件が違っていて、カリフォルニア、ニューヨーク、メリーランドなどいくつかの州ではCGFFNS試験が免除され即NCLEX試験を受けられます。話しが長くなるので詳細は省きますが興味のある方はお気に入りからMAMAさんの日記にとんでみてください)

Sionaは昨夏CGFNSにやっとの思いで合格することができたので、秋の間にうちの州のBoard of Nursingに願書を提出して受験表が届くのを待ち(2ヶ月はかかると言われていた)、今回の冬休みを利用してNCLEXを受けることにしたわけです。

ここまでくるのには、もちろん試験勉強がたいへんなのは言うまでもありませんが、手続きにかなりの時間を要しました。終わってしまえばなんてことはないと思えますが、日本の短大の成績証明書、授業内容、実習内容、時間などの細かなカリキュラムを英訳してもらい学校より直接CGFNSに送ってもらわなくてはなりませんでした。(厚生労働省にも看護師免許の英訳を送ってもらわなくてはなりませんでした。)
そこから審査に時間がかかり、年3-5回しかない試験の受験票が届くまでにやきもきさせられたものでした。

CGFNSにパスしているため、州に提出する願書はとってもシンプルなものでちょっぴり拍子抜けしました。

さて、試験の話しに戻りますが、
CGFNS試験はNCLEX-RN試験と試験問題は似ているので、前回勉強したことを復習するというかたちで勉強しました。

ただ大きな違いがひとつ!!
CGFNSはペーパーのマークシート式試験。
午前に150問(150分)午後110問(110分)


それに対し、NCLEXはコンピュータ試験。
265問、6時間が最大問題数と時間数ですが、75問を終えた時点で正解率がたかい人は合格、正解率が低い人は不合格でその時点でお疲れさま~~。って帰れるわけです。
ただ、75問でははっきり合格、不合格を決められない、正解率がすごく良くもすごく悪くもない人はその後コンピュータが判定できるまで延々と問題を解いていかなくてはなりません。

そして1問目に正解したら、やや難易度のたかい問題、不正解だったら簡単な問題にかわります。(これは一部コンピュータTOEFL試験と同じ仕組みですな)

265問最後まで解いてしまえば、6時間を待たずに終了。ただ、6時間(休憩時間はいつでも自分の好きな時にとって良い)をかけても265問解けない人もいます。それでも合格する人はいます。(あくまでも解いた問題数ではなく正解率で判断される)。


6時間なんて絶対嫌!!
できれば75問で正解率をあげ、さっさと帰りたい!!
のが皆の思い。

Sionaの場合。


75問目の答えをクリックするとき、
「ここで終わりたいな~~。
でもあっさり終わってしまって不合格ってのは困るな~~。」

とドキドキ。


画面には76問目。
「あっ、終わってないや。ってことは私はボーダーラインってことか。やっぱり勉強不足だったんだ~~。」


それから先は問題を解くのに集中しようとしていたけれど、いつ終わるんだ???
とそればかり気になった。
友達は確か100問くらいで合格したって言ってたな。
とりあえず100問まで頑張るか!!


ところが100問解いても終わらないーーーー!!!
その後も黙々と問題を解いていたら、画面がいきなりブルーになる。
「えっ、もしかして終わった???」
と思いきや、2時間たったので休憩しますか?とご丁寧に気をつかってくれている。
長くなりそうなのでトイレ&水分補給休憩を5分とることにした。

その後、10問解くごとにきっとこれで終わりだろう。
とドキドキしながらクリックしていた。
今振り返れば、問題は簡単なものが何個か続いては微妙な問題が続き、また簡単なものへ戻るというパターンだった。
コンピュータも判断しづらかったんだね~~。

150問目を超えてから、こりゃだめだ。
265問、6時間の覚悟がいりそうやな。
問題数を気にしててもしゃーないな。なんて思い始めた。

170問、3時間半経過した段階で2度目の休憩をすすめられる。
はいはい、ありがとう。
休憩いかしてもらいます。
とまた休憩。

戻ってきて200問目標に解いていたら、いきなり画面がブルーに。
あっけなく終了したらしい。
確か190問目くらいだった。。。

そんなわけで、いったい合格やら、不合格やら全く予想もつきません。。
試験っていうより、まるでギャンブルをしてるみたいでした。
クリックひとつが運命の別れ道って感じ。。。
こんな試験嫌やな~~。
精神衛生上ハイテクじゃなくローテクペーパー試験がいいなあと思いました。

ただ、試験場はとってもきれいで静か、室温も適度で良かったけど。。。

そうそう、最後に驚きは、指紋をとるんですよ。この試験。
事前に指紋をとると聞かされていたSionaは何故か
朱肉をつけてとるものだと信じこんでいた。犯罪者みたいで嫌だな~~。
これでSionaはワル(?!)はできなくなるな~~、などと何もしてないはずなんだけど緊張していたら、
そんなわけない、指をちょこっと乗せるだけでコンピュータに読み取られるものでした。
これって将来空港などでとりいれたいって言ってるやつのことか~???
と思ったりした。
休憩のたびに指紋をとられ本人確認されました、はい。

そんなこんなで試験はやっと終了。
このギャンブル的試験のおかげで落ちてもしゃあないなあとあきらめられる気がしてきました。(そんなんじゃ、あかんけど。。)
勉強は思うようにすすまなかったので、結果がでたらそのまま受け止めようと思っております。

P.S.
日本のライセンス試験との違いはアメリカの方がより臨床的。解剖問題などが独立してだされることはまずない。こういうシチュエーションでナースとしてどうするか?が聞かれる。そこにはもちろん解剖生理やら、病態の知識を試される問題も含まれてますが。。(とはいえ、自分が受けたころと今じゃ違うんだろ~な~。。)


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