2007/01/28(日)15:42
職場での英語力、、、
昨夜友達と久しぶりに話していて、職場での英語で患者さん、またはスタッフ間とコミュニケーションをとる秘訣を聞かれた。
彼女も医療従事者で、
「知り合いの韓国人ナースが在米1年でNursing Homeでナースとして働きはじめたが、英語のコミュニケーションが原因で解雇されてしまって悩んでいるので、何かアドバイスはないか?」
ということ。
(彼女はそれでもディレクターにかけあって、慢性期ユニットで夜勤だけできることになったそう)
私自身、働いて半年。
在米3年半。
こんな私でもなんとか働けているけれど、ネイティブ並みに話せるわけではなく、「もっと会話のバリエーション、表現の仕方を増やしていきたい」と課題はたくさんある。
「そんな私が心がけたことで良ければ、、、」
と友達に自分がやってきたことを話した。
言葉以外にできるコミュニケーションで挽回!
うちはClinical Technicianが採血やら、清拭やその他の介助などを行ってくれるが、アセスメントするには絶好の機会なので忙しくても、マネージャーに「それはテックにやってもらいなさい!」と口をすっぱくして言われても時間をつくって可能な限り自分で行うことにしている。またはテックと一緒に行う。
しかもできるだけ丁寧に!
これによって、患者さんのADL(日常生活動作)機能が把握できて、その後の看護に役立つし、患者さんが必要なことが分かって他のケアにつながる。なにより患者さんに有難がられる。
そうすることで患者さんからはやく信頼を得られることにつながる。
また一緒に働くテックからは、彼女達を手伝っていることになるので、相手も好意的になり、頼みごとも快くひきうけてくれるようになる。
できる限りのソースを使う
病棟に患者教育パンフレットが数多くあるし、それ以外にも必要だなと思うものはネットからプリントアウトしてアンダーラインをひいて口頭でも説明をするようにしている。
さすがに英語となると日本語のようにすらすらとでてこない時があるので、書式のものは大助かり。
患者さんにとっても、一度では覚えられないので後から読めるものは必要。
私の場合、簡単な英語でゆっくり説明するので、患者さんからすると分かりやすくていいと思ってくれる人もいる。
退室前に必ず何か他に必要なことはないか確認
当たり前のことだけれど、なるべく聞かれる前にその日の検査説明やら、時間の予定などをお知らせしていったり、変更があればその都度伝えていく。
そして病室を退室する前に
「Is there anything I can do?」
(他に何かできること、必要なことはありますか?)
と聞きながら、ナースコール、電話が手の届くところにあるか確認。
アメリカ人ナースの言い回しを盗む
感じがいいな、気持ちがいいな、丁寧だななど、この話し方は素敵だなと思う言い回しなどを自分も使っていく。
うちの病院は外国人ナースも多く、アフリカ系、ベトナム、フィリピン、韓国、ラテンアメリカ系、インド、アイルランド、イギリス(後半ふたつは英語圏だけど、、)アクセントがきつい人も多い。
アクセントのせいで聞き返されることは多々あるけど、繰り返し言えば分かってもらえる。
はじめの頃は英語力に自信はないし、病院のシステムも分かっていなくて、引っ込み思案で自分から医師に質問していくことに躊躇していたけれど、病棟にいる間につかまえて聞いておかないとあとで電話しなくてはいけなくなることもあるので、だんだんと自分から話しかけていけるようになってきた。
私の場合、幸いなことに同僚、上司に恵まれていて、これまで言葉の問題でトラぶったことはないし、評価のときに「自分ではまだ自信がない」と話しても、「何言ってんの。全然問題ないじゃない!」と笑いとばされている。
いつも、忙しそうにしているからか、「大丈夫?何か手伝おうか?」と声もかけてもらっているし、良い職場環境にいると思う。
一度だけ患者さんとの間で会話のさい困ったことがあったけれど、その患者さんは私だからというわけではなく、アメリカ人ナースに対しても意地悪だということが判明した。
明らかにアメリカに来て数年と印象をもたれて、「どれくらいこちらに居るの?」と聞かれ、「3年ちょっと」と言えば、「まあ、たった3年!それでこれだけ話せるのねー」と好意的にとってくれる人がほとんど。
ある時は「ところで、君は日本に行ったことがあるの?」と私をアメリカ生まれだと思ってこう質問してくる人がいたことには自分で驚いた。(このケースは稀だけどね。笑)
そうかと思えば、相手の表情で「あなた、ネイティブじゃないのねー」という不満そうなことが分かる患者さんの家族がいたり、、、、(こういうときは自己紹介をして、日本では○年経験があります。と説明して安心してもらうこともある)
同じ英語力でも相手によって印象は様々な用です。
まあ、私は現時点では、看護できっちりみせていくことで言葉の問題を問題としないようにしているというところだと思います。