★☆詩音と更紗☆★

中学生の時に高校生の先輩に勧められて、日本語の美しさということで三島由紀夫を多読しました。働くようになってから、一通り三島由紀夫の単行本を買い集めました。

ただ、私にとっては退廃的なので、何度も読み返す本にはなりませんでした。
今回、『豊饒の海』四部作の第一巻にあたる「春の雪」が映画化されることになりましたね。
ちょうど、三島の遺作になります。割腹自殺前に書かれたものだそうです。

輪廻転生がテーマですから、四部作全部を読まないと話がつながらないので、大変な思いをして全部読みました。見たことの無いような漢字がたくさん出てくるので、国語大好きな私も全部国語辞典を引く事はできませんでした。
その字の雰囲気でだいたいを察して読み進める事にして、読了致しました。

阪神大震災を経験して、本当に必要な本だけを残すことにしたので、三島文学本は全てオークションに出しました。すでに数冊がお客様の手元に渡りました。
今回は、ちょうど話題の「春の雪」が入札されています。

大正時代、美貌の男女が貴族社会に引き裂かれる悲恋ものですが、これは男性の側が性格が良くないと思いました。
憧れているのに、冷たくあしらって、相手の女性が宮家に嫁ぐことが決まったら、急に激情的になってしまうという幼さが感じられました。

これを妻夫木君が演じるんですよね。大丈夫かな。本の世界は本当に独特の三島の世界ですから、映像がどうなっていくのかとても興味があります。

女性を竹内結子さん。好きな女優さんなのですが、身ごもり中というのが頭にあって、それを払拭できれば良い映像になると思います。
ともあれ、クランクアップを待ちたいです。

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