Platonic Love

2007/11/27(火)20:27

“ハニカミ2世”はファミコン育ち

■予選通過の中2、浅地選手  ハニカミ王子こと石川遼選手(杉並学院高校)の出場でにぎわう関東アマチュアゴルフ選手権(千葉県野田市の千葉CC梅郷)で「もうひとりの王子」が人気を集めている。162センチと小柄ながら攻めのゴルフで見事予選通過を決めた浅地洋佑選手(13)だ。通学するのはハニカミ王子が通う杉並学院の中学部で、常に振り切る強気のゴルフはまさに「ハニカミ2世」。ファミコンでゴルフを覚えたという現代っ子が、一足先を走る先輩を追いかけている。(イザ!取材班)  大会2日目の5日、ハニカミ王子がホールアウトした後の最終18番ホールでギャラリーから大きな歓声が上がった。脱出不能な林の中から低い弾道で打ち抜かれた第3打がなんとグリーン手前まで届くスーパーショットに。奇跡のようなリカバリーを放ち、拍手に包まれて林の中から出てきたのは赤いウエアの小柄な中学生、浅地選手だった。  「石川先輩の人気でギャラリーの人が多く、やってて気持ちがいいですね」  ゴルフを始めたのは6歳のとき。母親、伸子さん(50)に連れられてゴルフ場に行ったことがきっかけだった。もっともそのころ、ゴルフをやるのはむしろファミコンで「ルールはゲームで覚えたようです」(伸子さん)。野球やサッカーを楽しむ普通の小学生だったが、1年先輩の中里光之介選手(杉並学院中3年)に誘われてバットをクラブに持ち代え、みるみる上達。平成17(2005)年12月の全国小学校ゴルフ選手権で優勝するまでになった。  その中里選手を追って杉並学院中に入学。2学年上の石川選手については「高校生だし、プロのトーナメントで優勝までしちゃうし、雲の上みたいな存在になってしまいましたよ」と話すが、ボギーを恐れず思い切り振りぬく攻めのゴルフに共通点は多い。  大会には関東を代表するアマチュア選手が出場。親ほど年の差がある選手も多いが、初日が77、2日目は75でまとめ、見事に予選通過を決めた。「一人っ子なのでドキドキしますが、しっかりプレーしているので見直しました」と伸子さん。ファミコンをしていた息子は、ギャラリーを沸かせるようなスーパーショットで大人の選手をうならせるまでに成長していた。

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