親ばかインコ日記

2006/04/17(月)22:53

『31歳ガン漂流 』 奥山貴宏著

本、マンガ(126)

私は母方のおばあちゃんがガンで亡くなっているし、知人にもガンで亡くなってる人間が多いのでガンになり、治療を受けるということがどういうことか知りたくて『31歳ガン漂流』『32歳ガン漂流エヴォリューション』『33歳ガン漂流ラスト・イグジット』を読みました。 3冊とも作者の奥山貴宏さんが31歳でガンになってからの闘病記です。 そして、題名からもわかるように、ラスト・イグジットとなっている33歳でお亡くなりになっています。 この本は今までの闘病記のように病気になった人間の動揺や絶望、心の叫びみたいなことは極力書かれていない本です。 読んでいて、よくここまで心の動揺や愚痴を書かないで済ませられたものだと感心しました。 そして、私がこのシリーズを読んで1番最初に驚いたのは、 32歳~のP17~22のコラム『時計よ誰が為に時を刻む』の中で 実質実利だけを追いかけて、カッコ良さ人にどう見られるかを忘れたら生きている意味なんてないと思う というところでした。 ガンで余命いくばくも無い人間に生きている価値を否定されちゃった私って一体・・・il||li _| ̄|○ il||li と、いうか、もうお亡くなりになってます・・・(-_-) そして、ガン治療の現実を知ってビックリ!!ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ なんでもガンの薬は非合法ドラッグより高く、例えるのなら落書きを消す為に落書きされた壁をダイナマイトで吹っ飛ばすようなものらしい( ̄Д ̄;) がーん しかも、落書きされた壁を吹っ飛ばせば確実に落書きは消えるのにガン治療の場合、 壁だけ吹っ飛ばされて落書きは残るってこともあるそうです・・・。 その為40万かけてただハゲになっただけということもあるそうな・・・Σ( ̄A ̄;;) なんとなく日本って先進国だし、機械とかも最新機器が揃ってるし、日本人は手先器用だから・・・とか思っていたのですが、実際は毎日点滴の針を何回で正しくうってもらえるかを気にする入院生活のようでこれまたビックリです。(゚ー゚;A そして、習い事の先生がガンで亡くなられたのですが、先生は「ポックリ死ねるのならいつ死んでもいい」とおっしゃっていたのですが、最後は「まだ治療法があるのが嬉しい」とおっしゃっていらっしゃいました。 やっぱり人間は健康な時に死んでもいいみたいなことを言っていてもいざ死にそうになると生きることに執着するものなのだとその時学びました。 作者の奥山貴宏さんも『33歳なんて生き過ぎ』といったことを書かれていたのですが、2005.04.16の最後のブログでは『死にたくないな』と書かれていました。 私もおばあちゃんがガンで亡くなっているのでガンになる可能性アリなんで・・・凄く不安です。(|||_ _)

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