青空の下で行者そば祭に、釣堀りで入れ食いと電気
秋も深まったこの時期の週末には、全国各地で 様々なイベントが行われており、私も行くところ 行くところで、楽しい(美味しい)思いをしている ま、それにつられて出かけているのだから当然だけど 10月半ばに娘と出かけたのは、信州蕎麦発祥の地 とも言われている、標高は千メートルに近い山深さの 伊那市内の萱(うちのかや)地区の行者(ぎょうじゃ) そば祭りにで、当日は良い天気! 修験道の開祖とも言われる、役小角(えんのおづぬ) 通称・役行者(えんのぎょうじゃ)が、木曽駒ヶ岳で 修行をされていた際に、黒川林道の途中に位置する 「内の萱」の里人にもてなされたお礼にと、渡した そばの種が守り伝えられているという「行者そば」 行者の修行には、代表的な人間の主食である五穀を 食べない五穀断ちがあるそうで、五穀にはあたらない 蕎麦を常備食として持ち歩いていたそうである そんな由来の行者そばの特徴は、焼き味噌をつゆに 入れた辛つゆに、辛子大根のおろしとネギを薬味に 添えて食べるものである。これで二人前1200円だ 徳川秀忠の隠し子であった、伊那の高遠藩初代藩主の 保科正之は行者そばが大好物で、会津藩への転封でも そば職人や辛子大根を連れてゆき、「高遠そば」として 今も会津地方で名高い蕎麦のルーツにもあたる 伊那谷で一番古い、明治44年から大正2年にかけ 作られたという中部電力の小黒水力発電所も、この 行者そば祭りにあわせて、一般公開をしていたので 見学をしてきた 以前に紹介をした、大正2年に子供たちが駒ヶ根で 遭難をした実話を描いた、新田次郎の「聖職の碑 (いしぶみ)」にある内の萱発電所のモデルだそうだ ここの道をたどって、子供たちも山に向かったのか ここの発電で作ったというお菓子や、アンケートに答え 沢山のお土産もいただいた(二人分) 水面には、何やら生首? 釣堀りのお魚をとられない為の、案山子みたいな マネキン首? こちらも行者そば祭りに協賛で、普段は必要な竿の レンタル代やエサ代無料で、釣れた魚は1匹150円 その場で捌いて焼いて貰うと、プラス50円というので 娘も参戦だ。幼稚園の頃に鮎の友釣りで釣れたのを 居合わせた大人らに驚かれた娘だが、たぶん10年ぶりの しかも釣堀り・・・・ あかん。釣り糸をたれた途端に入れ食いだ~。ものの 数分で3匹を釣上げてしまい、予算の関係でここで終了 こんなんじゃ釣りをした気分にもなれないという、少し 不満顔の娘。他の方はそんなに簡単には釣れてはおらず 娘なりに魚の動きを見ながら、竿を動かしているそうだ 手前の3匹が娘の釣ったもので、以前に釣った人の食べ 頃のものを待たずにいただくシステムで、釣りも楽しめて 焼きたてのマス3匹で600円はお得だ~ 中央アルプスから湧き出したミネラルいっぱいの湧き水は 行者が修行したと言い伝えられており「行者の泉・延命水」 お蕎麦に、釣りに、発電にとなんだか盛りだくさんの 楽しい秋の一日だった 来月も忙しいので、数日に一度程の日記更新になりますが もうひとつの世俗的なブログ「塞翁が馬。なすがまま」が 更新になっている場合もありますので、お暇なときには そちらもご覧ください 夢 穂 「 塞翁が馬。なすがまま 」 平成21年10月18日に南信州・伊那市で撮影