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今朝、ようやく改めて長野の画像を見ました。
正直、うらやましかったです。 阪神大震災は前例のないことだったから、誰も何もわからなかった。 ライフラインも、通信も、食料もなにもかもみんな、対応がわからなかった。ど うしたらいいのか、何が必要なのか。 私はリアルタイムで炎上する町を見た。 目の前で生き埋めになっている家族を救えなかった人を見た。 死体の並ぶ安置所を見た。 火事場泥棒、値上げをするコンビニ、祈らないから救われなかったと叫んでいる 馬鹿者ども…。 壊れたビルの基礎の破断、グニャグニャになった鉄骨、段差になってひび割れた 道路、一つの階層がぺしゃんこになった病院…。 そんな中を二十歳の私は歩き回った。 実家はあまり揺れなかったせいか、周りの友人は誰も被災地には行っておらず、 同じ空気を共有した人間は家族しかいなかった。 相方は一人暮らしの家がつぶれて、隣家が火事になってバケツリレーをした。そ のあとは警備員として現場を駆け回っていろいろな者を見てきた人で、初めて記 憶の共有が出来たと思った。 だから彼女以上の人間にこれから会えるかどうかわからない。 彼女に会えたことは、生き残った者として苦しみに耐えかねる私を、限りない共 感で救ってくれた。彼女も私に出会ったことに感謝してくれた。 あれは戦場だった。 忘れてはいけない。伝えなくてはならない。 それが生かされてしまった者の宿命だと思う。 二人で出来ることをしたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年07月20日 12時59分05秒
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