長~い竹棒の先端に・・・
■2004/05/14 (金) 『祝二本松市制20周年 昭和53年10月4,5,6日』という赤い文字も鮮やかな手拭い製の袋をくくりつけた柿取り棒が出てきた。寺島さんから譲り受けた古民具を3代の車に分乗して倉庫を目指す。私は最後尾を走るワゴンRのハンドルを握った。青い2トン車の荷台からはみ出した柿取り袋がひらひらと手を振るように前を走る。田植えを終えたばかりの水面に夕陽の橋が架かる。梅沢さんに「お願い」の電話をかけてから丸ひと月。28坪の民家が跡形も無くなった。そのプロセスは、直接間接解体に係わった人たちの心に様々な感情を刻んでくれたようだ。再建プロジェクトの第一楽章は出逢いと気づきと汗と歓びの内に幕を閉じる。