2008/08/08(金)13:43
歌劇「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」~パヴァロッティ
皆さんの所では、台風は大丈夫ですか?
大雨に弱い首都圏の交通はかなり乱れ、家にたどり着けない人も多数出たようです。こちらは、昨日、子供達が早帰りとなり、でピックアップしました。
今朝は嵐で、学校も午後からでしたが、今は雨もあがり、落ち着いています。
明日は暑くなるのかな?
愛媛の母に連絡したら、今回は台風の進路からはずれたらしく、雨が降らないどころか、気温が35度もあったそうです
昨日、世界三大テノールの、ルチアーノ・パヴァロッティ氏が亡くなりました。72歳を前にしての訃報でした。北島サブちゃんの1年上で、アラン・ドロンや、赤塚不二夫さん、筑紫哲也さん、朝丘雪路さんとタメでした。
ジブリのアニメに登場しそうな風貌を持ち、「神に祝福された」と言われる声の持ち主だった彼は、ダイアナ元妃と親交があり、葬儀で歌うよう依頼された時、悲しすぎてとても歌えないからと辞退したというエピソードがあります。
謹んでご冥福をお祈りいたします
パヴァロッティ氏で覚えているのは、2006年のトリノオリンピックの開会式で、地元・イタリア出身の彼が朗々と歌い上げた、プッチーニ作曲の歌劇 「トゥーランドット」のアリア 「誰も寝てはならぬ」です。
この曲をバックに堂々とした滑りを見せ、金メダルを獲得した、フィギュアスケートの荒川静香さんの
イナバウアーは、ため息が出るほど魅力的でした
演技開始の時刻が明け方頃という話を聞き、数時間の仮眠の後、今か今かと待ち続けていたのですが、待った甲斐があり、画面に釘付けでした
帰国後、「Smap x Smap」 のビストロスマップコーナーにゲスト出演し、中居君に「メダルはかじらないんですか?」と質問された荒川さんは、「かじりません。意味、わかんないし」と、きっぱり答えました。
ここ数年来、カメラに向かい、嬉々とした表情でメダルを噛むポーズを取る受賞者達の姿に、ずっと違和感を持っていたので、私は溜飲が下がる思いでした
トゥーランドットは、古代中国の北京を舞台として1926年にイタリア・ミラノで初演された3幕物のオペラで、「誰も寝てはならぬ」はその第3幕で登場するアリアの一つです。冬季トリノオリンピック女子フィギアスケートで金メダルを獲得した荒川静香選手がフリー演技で使用した曲ということで、大きな注目を集めました
古代中国皇帝の一人娘「トゥーランドット姫」(架空の人物)は、結婚を申し込んでくる男達に3つの謎かけをして、それが解けなければ処刑という厳しい掟を設けていました。
あるとき、姫の美しさに一目惚れしたダッタン国王の息子カラフ王子が3つの謎に挑み、これを見事解いてしまいます。
しかし、心を固く閉ざしていた姫は王子の求婚を受け入れませんでした。そこでカラフ王子は「それでは私もたった一つの謎を出そう。私の名は誰も知らないはず。明日の夜明けまでに私の名を知れば、私は潔く死のう」と、逆に姫に謎かけをします。
王子から自分の名前を言い当てるように謎かけを受けたトゥーランドット姫は、直ちに町中に家来を総動員して王子の名前を知る者を捜索させ、「今夜は誰も寝てはならぬ。求婚者の名を解き明かすことができなかったら住民は皆死刑とする。」と号令をかけます。
やがてカラフ王子の名前を知るリューという者が捕らわれ、王子の名前を言うように拷問にかけられますが、リューはいきなり衛兵の剣を奪って自らの命を絶ってしまいます。カラフ王子は、呆然と立ちすくむ姫を無理矢理抱きしめキスをすると、彼女に自分の名前をそっと打ち明けます。リューの献身とカラフ王子の情熱に心を打たれた姫は心を開き、「彼の名前は『愛』です!」と家来達の前で高らかに宣言し、二人は結ばれて幕を閉じるのでした。
三大テノール 最後のステージ Cool Beauty 意外な共演
Nessun dorma
誰も寝てはならぬ 誰も寝てはならぬ
貴方もですよ、姫様
寒い部屋で星を見上げ
愛と希望に打ち震えながら!
私には秘密が隠されている
私の名前を知るものは誰もいない
ああ、貴方にそっと口づけて打ち明けよう
日の光が眩しく照らす頃に!
私の口づけは沈黙を打ち破り
貴方は私のものとなる
誰も彼の名前を知らない
私達(住民)は死なねばならない
夜よ早く消え去れ!
星よ早く隠れてしまえ!
夜明けには、貴方を勝ち取ってみせる!