2009/10/17(土)19:48
ビートルズ日本公演 '66~ Rock and Roll Music ・ I'm Down
ビートルズファンに業務連絡です。今夜の放送、間に合う方は見て下さいね
世界・ふしぎ発見!(TBS系) 10月17日(土)21:00~21:54
ビートルズミステリー 奇跡の来日103時間の謎
…てなわけで、今日は'66年(昭和41年)6月30日~7月2日にかけて行われた、来日公演@日本武道館での演奏曲から、最初と最後の曲をご紹介します
ジョンレノンミュージアムで、ジョンが着ていたステージ衣装や当時の新聞記事を見ました。初期のヒット曲(She Loves You だの From Me To You だの 抱きしめたい だの)が羅列された予想リストはみごとにはずれ、武道館では、新曲のPaperback Writer や、最新アルバムRubber Soul からの曲のほか、シングルB面やアルバム曲が中心の、渋いラインナップでした。もっとも、ファンの歓声にかき消され、ほとんど聞こえなかったようですが
今では、武道館でコンサートをすることは、歌手やミュージシャンとしてビッグになったぞ的ポジションに定着しましたね。箔が付くっていうか、ステイタスっていうか。でも、音楽のライブ会場として使ったのは、ビートルズが初めてでした。
柔道や剣道など、武道の大会が行われる神聖な場所に、髪の長い西洋人がやってきて、わけのわからん音楽会をするなんて、けしからんと、お偉方の間では非難囂々(GoGo)だったそうです。高度成長期で、まだ戦前派や戦中派の人口の方がはるかに多かった時代ですからね。でも、その何人かは、コネでゲットしたチケットで、ちゃっかり見ていたはず。。。
本命の登場寸前に、司会のE.H.エリックさんから、「ステージに向かって物を投げたり、立ち上がったりするような行為があれば、ただちに公演を中止します。皆さんの良識で行動して下さい」 とMCがあったそうです
心 労 新 譜
11曲35分間のステージ、アンコールなし。
チケットは S席¥2100 A席¥1800 B席¥1500
主催は読売新聞とライオン歯磨で、チケット入手方法は、葉書による抽選と、歯磨きの懸賞だったかな。葉書や歯磨きを買い占めた人も多かったそうです。
ファンがプラチナチケットを手に入れるのに必死になり、地方のファンは地団駄を踏み、首都圏の中学や高校では、ビートルズ公演参戦禁止令が出る中、ラッキーにも顔で入った宝石ジャラジャラ席のお偉いさん、上から目線だった大人の皆さんは、楽しめたのでしょうか?
徹子さんも イルカ さんも 財津さん も 加瀬さん も、ドリフの付き人だった志村さんも客席にいたそうです
日本でもビートルズは単なるポップ・ミュージックのスター以上の狂気じみた騒ぎをまき起こした。
ちょうどニュースのとぼしい時期であったせいか、週刊誌もこぞってビートルズに湧いた。警備体制も米大統領来日の予行演習といわれるほどの非常なものだった。そしてその騒ぎが頂点となったのが、武道館コンサートで、その記事はスポーツ新聞の一面にまで登場した。
(新興音楽出版社:ビートルズの軌跡)
どこでもらった招待券で入ったのかは知らないが、興味なさそうな大人達が、泣き叫ぶ女の子を軽蔑の目で見つめる。思わず立ち上がるファンを警官が押さえつける。せっかく用意した垂れ幕が、警備員の手でむざんにひきちぎられる。これが、これがビートルズの初公演なのか?
(ミュージックライフ '66年8月号「武道館コンサートのビートルズ」より)
Have Some Fun Tonight
1 Rock and Roll Music
2 She's A Woman
3 If I Needed Someone(恋をするなら)
4 Day Tripper
5 Baby's In Black
6 I Feel Fine
7 Yesterday
8 I Wanna Be Your Man
9 Nowhere Man(一人ぼっちのあいつ)
10 Paperback Writer
11 I'm Down
ビートルズ記念日