採れたて!離島の越冬個体
Mesosa hirsuta hirsuta BLESSIG,1873 ヒトオビアラゲ体長5.5-9mmコブヒゲカミキリ族は日本産20属オビアラゲカミキリ属は日本産3種だが 種間形態差が大きく大図鑑以後再検討されたかどうか 文献を見きれてないので不明。 前胸背にコブを欠く。 上翅端前あるいは後方で弧状に細まる。本種ヒトオビアラゲカミキリの他種比較 上翅端はえぐられて切断状、外角は尖る。 上翅は多数の微細な黒紋を持つ。 中央黒帯は会合部で離れない。 複眼下片はその下のほおより多少とも短い。前胸は側面突起が強大で先端は概して鋭くなく、 背面は密で微細な点刻の他に やや大きい点刻を極まばらに持って光沢がある。上翅は両側ほぼ平行。 基部後方に1対のコブ状小隆起を有し、 点刻は概してややまばら。 全体に小黒点を散布し、中央に太い黒帯を備える。 端はえぐられて切断状、その外角は短く突出する。触覚は下面に長毛をやや密に生やす。 第3節は4節とほぼ同長。 ♂は第8節辺で上翅端を越し、♀は第8-9節で越す。後腿節は♂では中央前方から急に強く肥大し、 ♀は徐々に肥大して膨らみも弱い。成虫は春~夏に出現広葉樹の枯枝や薪に集まる。分布は沖縄以外ほぼ全国。屋久島産は上翅が見た目にやや褐色味を帯びる。さて今回でこの手段に依る学習方法連載は中断です。クロカミキリやシロスジ、ゴマフなど超普通種が未紹介ですがこれらのまともな採集標本を持ち合わせていません。昨日も記しましたが、あくまで自己学習の為のブログなので悪しからず。今後は今期の採集に向けての調査、所感などで進めます。 上記画像のように小さなカミキリです。今までも拡大画像を使用してましたので実寸が分かりづらいと思いますが、概して20mm以下の小型種が多いと思います。そして自分もまた小型種に興味を惹かれます。何故か天は小型種に奇妙な造形美を与えます。大型種の単調さに飽きた人は是非小型を堪能して貰いたい。原始なのか進化なのかは定かでないですがクワガタで見ても欧州のイッカク、豪州のコツノ、ムナコブ、南米のムネツノ、サメハダなどは面白い。動く生体が良いに決まりきってますが、標本などは昆虫店や昆虫展で見ることが出来ます。今回の虫は自己採集品ではありません。兵庫県の離れ小島で先週末に朽ち木を割って得られたもので3個体も生体で送って頂きました。秋から冬にかけて羽化した越冬個体を見たのは初めてです。蟻のようにちょこちょこ動き回るちっちゃな虫はかわいいですよ。ぱぷぱぷさん、有難うございました。この場を借りて御礼申し上げます。