2009/12/27(日)15:39
ペット可物件の敷金返還戦記 17 裁判当日 (9/17)
裁判当日!
4月8日 に 退去した借家の敷金トラブルは
9月17日 とうとう舞台を法廷に移した
案内された『第2号法廷』
被告側の弁護士も現れた。
20代後半~30代の男性、中肉中背の普通といえば普通の男性。
スーツのサイズがやや大きくダブついているので、ピシっと締まっている印象は無かった。
裁判官の方々も現れ室内へ、
TVで見るような黒衣ではなく、ノータイのシャツにスラックスといった普通の服だった。
第2号法廷は「法廷」というより「会議室」。
円卓を囲んで席に着く。
話し合いが始まった。
(ここからは物事の順番が逆だったり、何か抜けているかもしれません、
なにせ緊張しまくっていたので、記憶が定かでない部分もあります)
裁判官が話を進めていくが、大体の内容は訴状通りなので、目新しい事はなく再確認といったところ。
敷金がらみの訴訟なんて山ほどあるのだろう、慣れた感じでスーっと進んでいく。
「何を飼っていたの?」「何年くらい住んでいたの?」など、確認程度の会話はあった。
大体の概要が終わったところで、
裁判官が弁護士に確認をとった。
裁「過払い家賃が10.5万円になっているけど、これは11万円だよね?何で?」
弁「え~、計算ミスです・・・」
裁「これは還すんだよね?11万円。争点から外していいんだよね?」
弁「はい、、」
この弁護士が計算ミスした訳ではないのだが、依頼人のミスを自分の事のようにつつかれるのは面白くはないのだろう。
11万円の返還は確約されました・・・ってか、
敷金ではない単なる『過払い家賃』なんだから、
こんなゴタゴタになる前に 「これはこれ」で返金してくれたって良かったものだと思うのだが、
振込み手数料ケチったのか?あわよくば敷金もろともチョーダイするつもりだったのか?
裁「和解の意思はありますか?」
原告、被告ともに「あります」
この流れは予定通り。
基本的には 和解 で終わるのが原告、被告、裁判官も「楽」なのだ。
裁「じゃ、あとは・・・・」
司法委員の方(60代くらいのおじい様という感じ)とゴニョゴニョと話して、裁判官は退廷。
残った、司法委員のおじい様と私(原告)、弁護士(被告代理)で進めていく。
まずはそれぞれの和解に向けての個別面談がスタート、
一方が法廷内で司法委員と話している間、一方は外のソファで待機。
先行は弁護士から、私はソファへ。
今までのことや、裁判のことを悶々と考えながら待ち、
15分くらい経って弁護士がでてきた。
和解の金額を告げて終わり、程度に考えていたのだが、その割には長いような気がした。
私の番だ。
司法委員のおじい様と話し合い。
司「どのくらいの金額で和解を考えている?」
私「36万円ですね」
(ざっくりだが、預けた敷金45万円のうち2割を引いた額。現状回復費用として2割負担が妥協点かな~)
私「敷金36万円+過払い家賃11万円=47万円の返還なら、、、」
司法委員の表情は曇っていた、
司「向こうがね(家主Mが)、あまり(お金を)出したがらないようなんだよ、、、」
司「敷金の半分は欲しいような事を、、、」
半額!?って22.5万円
思わず、吹き苦笑いしてしまった・・・。
(強気な金額だな~)
う~ん・・・、10万円以上の開きがある。
司「あまりに開きがあるから難しいかな、、、」
私「はい、無理ですね」 (ホントに無理だ)
司「2、3万の差なら和解しやすいんだけどね、、、(裁判を)継続だね」
司法委員のおじい様は
原告と被告の言い分に板ばさみで「まいったな~」というような
オーラを発している。
司「でも法人契約だからね、ある程度のところで決めておかないと、」
? ! ? !
「ホージンケイヤクだから?」
知らない単語が出てきた、
いや、単語は知っているけど、こういったケースで引用される場合の意味が分からない。
でも、話の流れから「分からない」とは言えなくて、
「そうですね、、、」 と、
さも分かっているかのような受け答えをしてしまった・・・
嫌~な予感がした。
裁判官が部屋に戻ってきた、
裁「それでは継続ということで、」
裁判官が弁護士に矛先を向けた、
裁「弁護人、敷金清算書が大雑把すぎる。業者の取った明細、見積もりはないの?」
弁「あ、え~、あると思います」
裁「次回までに、準備書面と一緒に用意してください」
言われてみれば、確かに大雑把だ・・・
合計金額に気を取られて気付かなかった。
ってか、「ある」なら なんでそれを送ってこない?持って来ない?
裁「更新料は取っていたの?」
弁「あ、え~、取っていたと思います」
何の確認か分からないけど、更新料にも触れていた。
裁「準備書面は1週間前には提出してください。」
弁「あ、はい。」
裁「それでは、次回は、、、」
皆の都合を合わせ次回の日程(10月29日)を決めて、閉廷。
約1時間、人生初の裁判は終わった。
ハロ★