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テーマ:チワワな生活☆(3591)
カテゴリ:スキップドッグな日々
「カルシウムを強化するものはありませんか?」
こんなお問い合わせ電話を久しぶりに受けました。 聞けば、チワワの子犬を迎えるにあたりカルシウムのサプリメントを用意するように言われたとのこと、、、 残念ながら 『カルシウムのサプリメント』 は扱っておりません。 しかし、いまだに「チワワパピーにカルシウムを」 そんな事を勧めるところが? チワワ → 小さい → 骨細い → 骨を強くしたい → カルシウムを与えよう♪ という安易な連想ゲームの果てでしょうか・・・。 【 カルシウム過剰症 】 というものがあります。 ドッグフードで必要なカルシウム量は摂れているのに、 サプリメントなどの補助食品でカルシウムを余剰に与えてしまうと、 思わぬ弊害を生じてしまいます。 ▼流れとしてはこんな感じです。 丈夫な骨になるように♪ ドッグフードにカルシウムサプリメントをプラスして与える ↓ カルシウムの過剰摂取。 血中のカルシウム濃度が上昇、一定以上になる。 体:「あれ?なんか カルシウム吸収しきれないぞ??」 ↓ 体:「こりゃマズイ」 と カルシトニン を分泌。 ※カルシトニン カルシウム調節ホルモンのひとつ。濃度を下げると同時に骨の発育、軟骨の成熟を阻害遅らせます。 「カルシウム濃度は正常に戻ったぞ♪ だけど骨がチョット・・・。まあ、仕方ない」 ↓ 次の給餌もカルシウムサプリメント込み 体:「またカルシウムがたくさん入ってきやがった!」 カルシトニンを分泌。 「ふ~、濃度は正常に戻った。 でも、また骨がチョット・・・。 仕方ない、濃度を下げるのが優先・・・」 ↓ 繰り返し、【 カルシウム過剰症 】へ進む。 カルシウム過剰摂取に起因する、骨の発育不良、四肢の骨格異常、股関節形成不全などを起こします。 他にも体に必要な鉄、亜鉛、リンなどのミネラルの吸収率を下げてしまい、 食欲不振、皮膚病、神経機能や免疫機能の低下などにも影響を与えます。 皮肉にも、 骨に良かれと与え続けたカルシウムが原因で、骨の正常な発育が阻害されてしまう結果になりかねません。 ひと昔はチワワの子犬販売時にブドウ糖やカルシウム等の補助食品を 「 チワワには必要だから 」 と、 セット販売しているショップやブリーダーも居たようですが、最近はほとんど見かけなくなったのではないでしょうか? 何事も 『過ぎたるは及ばざるが如し』 どころか、『百害あって一利なし』 バランスが大事ですね。 ハロ★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011/05/14 03:20:35 PM
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