カテゴリ:ヴィゴ出演作感想
「柔らかい殻」と同じくフィリップ・リドリー監督作品。
お話は、厳格な宗教を信じている両親の影響で、性的な欲望を抑え込まれて育った「ダークリー」(ブレンダン・フレイザー)は、両親を殺され、森の中を何日もさ迷っていた。そして助けられた森の奥の一軒家には、自然のままの美しさを持つ「キャリー」(アシュレー・ジャド)が外界から隠れるように住んでいた。「ダークリー」は彼女に強く惹かれるが、彼女には心から愛し合う「クレイ」(ヴィゴ)という恋人がいる・・・彼女への愛と初めて感じる性的欲望、罪悪感、そして激しい嫉妬心。「ダークリー」の精神は崩壊を始め、彼は錯乱していくのだった・・・というもの。 美しさは罪~~(ベルバラだっけ?)なお話。「キャリー」をこれでもか~~というくらい美しく描いています。自然な美。手付かずの美しさをワキ○のお手入れがしていないことで表現するのはどうかと思いますが・・・(笑)こ~んな色っぽい美人と2人きりなんて、しかもその露出度に、誘うような行動の数々・・・普通に育った男でも狂うでしょうがっ! 「キャリー」も不幸な生い立ちのようで、自分と同じ孤独を嗅ぎ取り、「ダークリー」を家族の一員として歓迎しているようですが、幼い子供じゃあるまいし、まあなんと彼の可哀想なこと!!「クレイ」との仲を見せ付けられて、「ダークリー」にはまさに地獄の日々ですね。そんな彼に気付かない「キャリー」の残酷さは子供と同じ・・・ ヴィゴは今回生まれつき口がきけないという珍しい役柄。ボディランゲージと口笛が「クレイ」の言語。手先が器用で、(ちょっとした手品まで披露してくれる!!)おもに棺おけを作って生計を立てています。時々フラっと森へ散歩に出たまま帰らない日もあるようで、映画の中では野生児と言われていましたが、「森の人」(オラウータンぢゃないよ!)いえ、「森の精」です。 無精ひげに汚い恰好でも口笛でお話するヴィゴ。あの小首を傾げる独特の仕草。「ダークリー」を心配する表情。 ああもう!あなたいったいいくつなんですか?可愛らしいすぎますっ!! 妖精のようなヴィゴと天使の美しさのアシュレイ。今まで観たヴィゴ出演作品の中では一番お似合いのカップルに見えました。あくまでも私の好みですが・・・ ラスト間際のラブシーンもとっても綺麗。服全部脱がないで絡み合っているのがなんとも官能的。ラブシーンにドキドキ、「ダークリー」が襲ってくるんで、それでもドキドキ、わ~~っこっちが壊れそう!それにしても「クレイ」にナタであんな事するなんて!死んじゃうかと思って怖かったです。助かって良かった~~ ブレンダンファンには、とっても辛い映画だったでしょうね。救いが無さすぎる。友達になりかけていた配送係のお兄ちゃんに撃たれちゃうなんて・・・それで、魂が救われたとしてもねえ~「僕は誰が愛してくれるの?」なんてセリフ、胸が詰まります。 これは特殊な環境下で精神が子供のまんま、肉体が大人に成ってしまった者たちの悲劇の物語ととればいいのでしょうか?森に守られるように暮らしていた「キャリー」と「クレイ」。家が燃えてしまって、2人はとうとう外の世界へ、現実の待つ世界へ出て行かなくてはならない。これからが本当に大変そう・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年05月16日 07時45分38秒
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