カテゴリ:指輪俳優出演作感想
BANDITS:2001年、アメリカ
監督:バリー・レビンソン 出演:ブルース・ウィルス、ビリー・ボブ・ソーントン、ケイト・ブランシェット他 ストーリー:刑務所を脱獄したジョーとテリーは、メキシコでの優雅な暮らしを実現させさせようと、銀行強盗を企てる。途中で一味に加わったケイトと共に、ユニークな手口で、次々と成功を収めて行くのだが・・・ 面白そうとは思っていましたが、ここまでとは!ヴィゴ&ショーン抜きでこんなに楽しめたのは久々かも・・・コメディタッチが楽しいクライム・ムービーの快作。 そんなアホな!というシーンの連続にもかかわらず、細かい事は一切気になりません。ブルース・ウィルス演じる直情型のタフガイ「ジョー」とビリー・ボブ・ソーントン演じる虚弱体質で気弱な知性派「テリー」の掛け合い漫才のようなやりとり。そこに加わる夫の無関心と退屈な生活に発狂寸前の主婦「ケイト」=ケイト・ブランシェット。ひと癖もふた癖もある役者3人の息の合った演技は見応え充分。 まず男優のふたりの見た目から可笑しい。ブルース・ウィルスの長髪!ビリー・ボブ・ソーントンのいつものフェロモン垂れ流しギラギラはどこへ置いてきたの?・・・な眉尻下げっぱなしの情けな~い表情。さらに事を起こそうとする度に変える ヘンテコな変装。 そして、誰も傷つけず殺さない、鮮やかでユニークな(人は彼らを「お泊り強盗」と呼ぶ)手口。被害者からさえ好意を持たれちゃうコミカルな紳士的態度。 いや、だけど、それにも増してケイト・ブランシェットのブチ切れ演技~コレは凄い!「エリザベス」や「ロード・オブ・ザ・リング」で魅せた威厳溢れる演技は何処へ?登場シーン冷蔵庫を開ける穏やかな表情の赤毛の女性。でも次に映し出されたのは・・・え゛~~嘘でしょ~~!!ひと昔前のヒット曲をバックに料理しながら髪振り乱して踊り狂う彼女。「ガラドリエル」様のクレイジーダンシング!これだけで、充分観る価値がある映画です(笑)コミカルキュートなケイト・ブランシェット=必見です。 ふたり組と行動を共にするうちに 生きてゆく実感や喜びをつかみとっていく様は、ハチャメチャ過ぎて理解の範囲を超えてるのだけど、なんか納得してしまいます。今、一番注目している大好きな女優さんです。 そしてこの映画、ラストシーンをお話途中に織り込む構成や、ラストに向けて張られた伏線、ユニークな手口から犯人がマスコミの寵児になっていく皮肉など、見所がお笑いばかりじゃないところが嬉しい。3人の奇妙な恋愛模様もそれなりに可笑しいし・・・ とにかく痛快、御機嫌な1本です。是非どうぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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