カテゴリ:指輪俳優出演作感想
RONIN:1998年、アメリカ
監督:ジョン・フランケンハイマー 出演:ロバート・デ・ニーロ、ジャン・レノ、ナターシャ・マケルホーン、ショーン・ビーン他 ストーリー:冷戦終結後、各国の諜報部員は後ろ楯となる組織を失い、金の為に仕事を受ける「浪人」となっている者が少なくなかった。正体不明の雇い主によって、パリに集結した6人の凄腕達。彼らに与えられたミッションは、たったひとつのアタッシュケースを無傷で強奪する事だった。しかしそこには陰謀が・・・ 予告編を観て、期待度が膨れ上がっていたこの作品。鑑賞はだいぶ前にビデオでだったのですが、冒頭からプロフェッショナルとは何かを学べて面白いです。主人公のデ・ニーロはここではアクションシーンも頑張っていて恰好いいし、パリの案内人「ビンセント」=ジャン・レノも初対面のデ・ニーロ演じる「サム」のプロに徹した行動に惚れ込み、やがて信頼関係を築いていくという演技が素敵で流石です。ただ、シリアスタッチの割に、カーアクションなど派手すぎて、民間人がかなり巻き込まれます。主人公達が地元警察などに目をつけられないのはちょっと虫が良すぎるんでないかい?という違和感が残ります。いくら彼等が正義のヒーローではないにしても人が死に過ぎて、気になりました。特別出演?のカタリナ・ビットまで、殺しちゃうし・・・ それから、今回特にショーン・ビーン目当てで、見直ししたこともあって、ショーンが退場(かなり早いのよこれが(泣))してからの長丁場に私の集中力が途切れがちでした(殴) あと、ケースの中身。前に観たときに結局明らかにされず「えっ?なんで?」と思っていたので、今回何か見落としがあったのかもと、注意して観ていたのですが、やっぱり分らなかった・・・ストーリー上中身がなんであるかはさほど問題でないことと、ジャン・レノの「何も訊ねない事が生き残るコツ」みたいなセリフで、無理やり納得させられるのだけど、嗚呼、やっぱりすっきりしない。だったら、冒頭「サム」に中身について執拗に質問させるシーンを入れないでヨ!おかげで、中身が何なのかもお話の重要な部分だと思って鑑賞しちゃうじゃない!! で、ショーンですが、一応英国から来た武器(銃)のエキスパートという設定です。名前は「スペンス」。この映画ではどうしようもないほどヘタレさんです。登場シーンはかなりカッコ良いのですが、やたら講釈を垂れようとするおしゃべり男で、リーダーシップを取ろうとするけれど、底の浅さを他の者皆に見透かされているという・・・それでも懲りない彼を、「サム」が一喝してミッションから降りさせてしまいます。その時のひとり隅にうずくまっている姿と言ったら、情けないを通り越して、いとおしさが込み上げて来るほど。 もう、「今までの空威張りは許してあげます。気をつけておうちに帰るのよ。」と言ってあげたい!最初の自信ありげな態度が、目が泳いじゃったり、ハイになってみたり、挙げ句吐いちゃったりしてだんだん崩れていく様は、とっても上手く演じておられて、ナイスです。デ・ニーロの引き立て役というショーンファンには悔しい役だけど、こういう人間って程度の差はあっても結構いると思います。頭の悪さを隠そうと、わざと難しそうな言葉を使おうとして用法を間違え、赤っ恥をかく。―――これは私のことですが、ショーンの役、苦笑しながら観てました。 最後にパンフネタをひとつ。このパンフは持っていないのでまだ未確認ですが、キャストのジョナサン・プライスとスティラン・スカルスゲールドの写真が入れ違ったままなのだとか。なんて役者さんに失礼な!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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