一人楽しく映画の日々

2011/09/10(土)10:09

幸福というものは主体的なもの

読書(93)

あなた自身の数多くの経験からして、 最後には、こういう信念に到達するがよい、 つまり、幸福というものは主体的なものであり、 自分自身の内に見出さねばならぬものだ、と。 たしかに、外的な出来事が瞬間的な幸福を 呼び起こす事のあるのは本当である。 しかし、それは永く続くものだろうか、 また、だれかある人の生涯に、そのような出来事がたえまなく つぎつぎに起こるなどと期待できるだろうか。 そうでないことをあなたは知っているし、また誰もがそれを知っている。 しかし、もしあなたが、常に活動的に、誠実に生き、 神と和らぎながら、すべての人びとにたいして 豊かな愛をもって、生きようと決意するならば、 そのために間違いなく得られる幸福の実感によって、 あなたは困難な時にも、しっかり支えられるであろう。 それどころか、しばしば、苦悩の中においてさえ、 あなたは非常に強い心の慰めを経験し、 そのために、後になると、この苦しかった時期が、 ただ幸福な時としてのみ思い出にのこるのである。 また、こうしていれば、どんな外的な幸運にめぐりあっても、 あなたは他人に対して、高慢や不遜におちいらずにすむであろう、 そういう弱点は世間のいわゆる「幸運児」には いつもつきまといがちがちのものだが。    眠られぬ夜のために 第2部 9月12日・・・・・ヒルティ著

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