一人楽しく映画の日々

2011/09/18(日)17:44

エゴイストの顛末

読書(93)

聖ルイからのメッセージ これはまさしく真実そのものです。 「ここまでひどい境涯に落ちるとは、  いったい、この女性は何をしたのだろうか」と、 あなたがたは不審に思うかもしれません。 彼女は何か恐るべき罪を犯したのでしょうか? 盗みでも働いたのでしょうか? いえ。彼女は、法に触れるようなことはいっさいしていません。 むしろ、彼女は、地上の幸福といわれるものを あますところなく満喫していたのです。 美貌、財産、快楽、追従、それらすべてを手に入れ、 何一つ欠けるものはありませんでした。 人々は、彼女を見て、 「なんと幸福な女性だろう!」と思い、うらやんだものです。 では、彼女は何をしたのでしょうか? いや、彼女は何かをしでかしたのではなく、 単にエゴイストだったにすぎません。 彼女はすべてを手に入れたのです。 たった一つ、善良な心を除いては。 彼女は人間の作った法律は犯しませんでしたが、 神の法に反したのです。 つまり、彼女は、徳のうちの最初のものである 思いやりを忘れていたのです。 彼女が愛したのは自分自身だけでした。 そして、今は誰からも愛されていません。 彼女は誰にも何も与えなかったので、 いま、誰からも何も与えられません。 彼女は孤立し、見捨てられ、打ち捨てられ、 誰も彼女をかまってくれない、 誰も彼女の世話をしてくれない空間の中をさ迷っています。 それこそが彼女の苦しみなのです。 彼女は肉体的な拷問を受けてるわけではありません。 悪魔たちが彼女をいじめにやって来るわけでもありません。 そんなことは必要ないのです。 彼女は自分自身で苦しんでおり、そのほうが恐ろしいのです。 いじめるというのは、少なくとも、その対象に関心があるわけであって、 いまや、彼女は誰からも、いじめてさえもらえないのです。 エゴイズムは、地上では多くの喜びをもたらすでしょう。 しかし、それが霊界までついてきたとき、 それは真の悪魔として、その人に付きまとい、 その人の心を責めさいなむのです。 魂が自分自身を自覚しないため、 すなわち暗愚(あんぐ)であるために、そうなるのです。 それは特に、みずからの死後の生を否定した者たちの運命なのです。 彼らは虚無を信じていたのです。 そのために、その虚無が闇となって現実化して、 彼らの前に現われて彼らを苦しめるというわけです。    アラン・カルデック・・・・天国と地獄「霊との対話」

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