児童館あの子この子

今日も児童館だった。 あのS君は来なかった。 気になる、どうしたんだろう。 最近、彼は私にわがままを言った時みたいに、 なんだか似たような行動が目立つ、ということだ。 彼の家庭のことを詳しく館員に聞くのははばかられる。 いつも元気で私の顔を見れば“卓球しよう！”と言う彼。 学童の方に言った時の昼休み、 みんな畳みにゴロゴロしてる時、私の背中によっかかって来た。 まるでお母さんにするように・・・・ あの時は人なつっこい子だなあとかわいかった。 お母さんがいない、と言う事はおばあちゃんがいるのか・・・ お化けの話しをする時、じっと私の話を聞いてる目がかわいい。 あ～　だめだ、だめだ・・・ こんな気持ちをあそこで表面に出したらいけない。 今までどおり普通に卓球の相手をする。 彼も私にやんわりとだけど怒られたから、これからどうなるか・・・ 私もあんまり行く回数が少ないからなあ。 今日は女の子が多かった。 知らない子が多かったけど、一人5年の大柄な子とは話した事があった。 学校で男子にひどいあだ名で呼ばれる、と言ってたけど、 あんまり気にしないと言ってた。 クヨクヨしない子でよかった。 児童館の職員には憎まれ口をきくけど 素直そうな子だからかわいがられてる。 あの過激な双子の姉の方も珍しく今日来てた。 私は双子と目を合わせないようにしてるから、 姉の方とも目を合わせないようにした。 しかし、彼女たちが私と目線が合うと、 外の子とは違う、何か強い光線を発する。 他の子は目が合ってもそれですぐ終わりなのに、 彼女たちは終わらない・・・私が目をそらす。 一体なんなんだ、この姉妹は。