藍の色を好む鷹(これはとある人物を題材にして作られたフィクションです)ある、晴れた日のこと。 俺は、慣れた動作でとある家に向かう。 あまりにも辺鄙すぎて、普通の人間ではとうてい行けないような場所にある一軒の家。 「やぁ、藍。」 そう言って俺は、その家の前で洗濯物を入れたカゴを足元に置いて立っている、九本の狐の尻尾を持った女性に話しかける。 「あぁ、鷹か。元気そうで何よりだ」 こちらに反応して、返事を返してくれた。 そして、いつものように話は運んでいく。 今こうして藍とは普通に話しているけど、藍は普通の人間でなければ妖怪でもない。 彼女は、元はそれだけでもかなり力の強い部類に入る『九尾の狐』、さらにそれに式となる神を主によって憑依された『式神』だ。 でも、その藍の主人は、普段は家事を藍にまかせてずっと寝ているらしいから、実際に会ったことは2回くらいしかない。 ……とそんなことをまるで誰かに説明するみたいに頭で考えたのを振り払う。 今日は、せっかく藍に会いに来たんだし。 「……こうして、藍に会いに来るのも久しぶりかな?」 「鷹が最後にここに来たのは、確かちょうど2週間前の日だったな」 「あれ、そうだっけ?俺は正確には覚えてないけど。よく覚えてるね」 「こんな辺鄙な場所に来るのなんて、お前と紅白巫女くらいだからな。そりゃ覚えてもいるさ」 「まぁ、外の世界でも幻想郷でもない、二つの世界の狭間にあるわけだし。俺だって能力を使わなきゃここには来れないし」 「とりあえず、ここで立ち話をしていても何だし、上がってくれ。茶くらいならすぐ出せるぞ」 「藍が入れてくれる茶なら、有難く頂くとするよ。」 洗濯物を干し終えて空になったカゴを片手に持った藍と一緒に、俺も家の中に入っていく。 今日は、ただ来ただけじゃなくて、一緒に遊べるものを持ってきている。 理由なんてそんなものは簡単、俺がそうしたかったから。 今日は本当に、いい天気だ。 <続くかもしれない> <あとがき> ついカッとなってやった、藍が出てくるSSならなんでもよかった。 だが反省はしてない(ぇー ちなみに各種ツッコミは不要です、多分自覚してるんで( かなり短めですが、そもそも某チャットで「鷹殿を題材に書くぜ!」と発言 した直後に即興で作ったものなんで。 なんだか続きが作れそうな終わりかたなんで、暇があったら(殴 <鷹の設定> ・元になっているのは、某なんチャの鷹祠殿。 ・でもあくまでこの話はフィクションです( ・フルネームは未設定。とりあえず皆に「鷹」と呼ばれてる。 ・人間。まごうことなき人間。 ・幻想郷の人里に住んでる。 ・「不可能を可能にする程度の能力」。ただし一日一回限定。 ・能力を使って八雲家に行ったりする。 ・もとは外の世界の住民だったけど、かなり昔だからもはや外にいた頃をほとんど忘れてる。 ・幻想郷には、能力を使ってやってきたらしい ・それだけ。( ジャンル別一覧
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