現実から始まる生活第三話 現実から始まる生活 「・・・へぇ、ここが・・・」 俺とルーミアは、博麗神社の前に来ていた。 「おっきいでしょー」 「ふむ、結構しっかりとした作りだな・・・」 そのまま神社の中に入っていく。 「あーもう、一体どこで落としたのかしら・・・」 中に入ると、紅白の巫女服を着た巫女らしき人がいた。何かを探しているようにも見えるが。 「やっほー霊夢ー」 「ん?あぁルーミアと・・・そっちは誰?」 こっちに視線を向ける。 「俺は一昨日こっちの世界に連れ込まれた外郎だ。よろしく」 「違う世界からってことは・・・またあのスキマか・・・」 霊夢と呼ばれた女性は何かぶつぶつ独り言を言っている。 おそらく俺がこっちの世界に引っ張りこまれたときの人のことだろう。 「あ、そうだ。あんたたち、私のスペルカード知らない?」 しばらく無言が続いたが、突然思い出したかの用に霊夢が聞いてきた。 「スペルカード・・・?」 「ええ。見た目は普通のかーどみたいな奴なんだけど・・・」 すると、ルーミアが外郎の服を引っ張りながら、 「そとろー、森でカードみたいの拾ってなかったっけ?」 と言ってきた。 そういえば、森で博麗神社に向かう途中に、カードがあったから拾ってきたことを思い出した。 「あぁ、これのこと?」 そう言ってポケットからカードを出した。 「あぁ、それよ! ・・・ところで、そとろー・・・?貴方は『ういろう』じゃないの?」 「あー・・・実は・・・」 ~説明中~ 「・・・なるほどね。ルーミアじゃしょうがないか」 「一応どうにか改善しようとは思っているんだけど・・・」 外郎がルーミアの方を見る。 「ん?なーに?そとろー」 「・・・無理そうね」 「・・・だな」 しばらくのんびり会話をしていると、だんだん日も傾いてきたので今日は帰ることにした。 「霊夢・・・思ったより気さくな人だなぁ・・・」 「ほえ?」 「ん、いやなんでもない」 そしてルーミアが大量に魚を食べたりしながらまた今日という日が終わった。 |