HOLY BELL 

2002/09/04(水)22:55

・当て逃げ事件は別の当て逃げ事件でカバー……

・壮絶!! 住宅地を爆走150km/h、大破して200m転がる---死亡3人重軽傷2人 4日未明、群馬県伊勢崎市内の県道交差点で、150~160km/hの超ハイスピードで走っていた乗用車と、交差点を右折しようとしたクルマが出会い頭に衝突。信号待ちしていた他のクルマも巻き込むという事故が起きた。直進車を運転していた少年と、右折しようとしたクルマの3人が死亡し、1人が重傷。信号待ちをしていて事故に巻き込まれたクルマのドライバー1人が軽傷を負った。警察の調べによると事故が起きたのは4日の午前5時15分ごろで、伊勢崎市連取町の県道交差点を右折しようとしたクルマに、猛スピードで走ってきた直進車が出会い頭に衝突した。この事故で右折しようとしていたクルマは車体右側部分をもぎ取られるように大破し、運転していた23歳の女性と後部座席に座っていた男女が全身を強く打つなどして即死。助手席の男性は一命を取りとめたものの重傷を負った。直進していたクルマは事故当時、150-160km/h程度の速度を出していたとみられ、衝突地点から200メートルあまりを横転しながら大破。途中で走行していた軽自動車1台を巻き込んでようやく停止した。警察では直進車を運転していた少年の著しい速度超過が事故の原因であるとして、この少年を被疑者死亡のまま送検する方針。 ・良いナンバー確保で個人情報漏えい---「脅されました」で済む問題か!? 岡山県警は2日、一度別の人物に交付された“ゾロ目”のナンバーの持ち主を脅して軽自動車検査協会に返納させ、戻ってきたナンバーを不正に交付させていたとして、23歳の暴力団組員の男を職務強要の容疑で逮捕したことを明らかにした。警察の調べによると、この男は昨年12月14日、自分の友人の希望するゾロ目のナンバープレートを取得しようと軽自動車検査協会岡山事務所を訪れた。しかし、そのナンバーはすでに別の人物が取得していたため、男は事務所の職員に「ふざけるな、どこの誰が持っていったのか教えろ」と強要。聞き出した業者に電話を掛けて「そのナンバーを自主的に返せ」と脅迫し、返納されてきたナンバーの交付を受けていたとされる。岡山事務所では数年前から良番号の交付日に暴力団員風の男が押しかけ、先着順にも関わらず優先的に交付を受けるような状態になっていたという。今回は事務所の職員が交付者の個人情報を第三者である組員に漏洩したことが内部調査で発覚。8月上旬に警察へ告訴した。警察では職務強要事件として暴力団員を逮捕し、組員も犯行を大筋で認めているというが、組員以上に責任が重いのはこうした無茶な振る舞いを横行させ、守るべき個人情報を安易に漏洩した事務所側。今回は“被害者側”であり、情報漏洩の責任追及は棚上げされているが、再発防止のためには関係者への厳重な処分も必要ではなかろうか。 ・同じ日に大幅な速度超過2回---罰金刑では軽すぎるとして懲役刑に 同じ日に二度も大幅なスピード違反で摘発され、道路交通法違反(速度超過)に問われている23歳男性の控訴審で札幌高裁は3日、一審の旭川地裁稚内支部で下された罰金刑を「軽すぎる」と破棄。懲役4カ月(執行猶予3年)とする、より重い判決を言い渡した。判決によると、被告は昨年11月9日の午後1時20分ごろ、上川管内愛別町内で法定速度を68km/hオーバーする128km/hで乗用車を運転していたところをパトロール中の警察官に発見され、道路交通法違反(速度超過)で検挙された。ところがその約1時間後の午後2時30分ごろ、今度は留辺蘂(るべしべ)町内を48km/hオーバーとなる108km/hで走っているところを別のパトカーに発見されており、「同日に二度の大幅な速度超過は悪質」として逮捕された。一審の旭川地裁稚内支部では「被告はまだ若く、反省も深い」と判断。刑事罰は10万円の罰金に留めるとの判決を言い渡した。これに検察庁は難色を示し、「真に反省しているなら同日に二度の違反は重ねない。しかもその速度超過は度を越えている。一審の判断は軽すぎて不当だ」と控訴していた。3日の判決で札幌高裁の仲宗根一郎裁判長は「動機に斟酌すべき点は全くなく、速度超過の数値も非常に過大。他車を危険に巻き込む可能性が非常に高い無謀運転と認定せざるを得ない。被告はたしかに反省しているようだが、自分の軽い判断で起こした速度超過の責任は重い」とし、一審の罰金刑を破棄。改めて懲役4カ月(執行猶予3年)の有罪判決を言い渡した。ちなみに行政処分では免許の取り消しがすでに決まっている。 ・当て逃げ事件は別の当て逃げ事件でカバーする、のが警官 北海道警は3日、交差点であて逃げ事故を起こしてそのまま逃走し、「スーパー駐車場でぶつけられた」と虚偽の被害届を提出した札幌西署の46歳巡査長を道路交通法違反(ひき逃げ)と業務上過失致傷容疑で逮捕したことを明らかにした。巡査長が提出した偽装事故の被害届けは受理されており、今後は虚偽告訴でも調べを進めていく。警察の調べによると、今月1日の午後7時20分ごろ、信号待ちのために札幌市北区内の市道交差点で停止していたクルマに、後方で停止していたクルマが突然動き出し、追突するという事故が起きた。この事故で追突されたクルマに乗っていた大学生2人が全治2週間の軽傷を負ったが、追突してきたクルマはそのまま現場から逃走していった。事故からおよそ2時間後の午後9時20分ごろ、現場から2kmほど離れた東区内の交番に「近くのスーパー駐車場にクルマを止めていたが、どうも当て逃げされたらしい」と、札幌西署の地域課に所属する46歳の巡査長が出頭。被害届けを提出していった。ところがこのクルマのナンバーが北区内で当て逃げ事故を起こしたと、被害者が目撃証言したクルマのナンバーと一致。加害車両と推定されるクルマの破損部位と、巡査長のクルマの破損部位がほぼ同一であることも判明した。このため、事故の届け出を受理した札幌北署でこの巡査長を呼んで事情を聞いたところ、事故の当事者であることを認めたため、道交法違反と業務上過失致傷の疑いで3日に逮捕したという。警察では当て逃げに留まらず、別の当て逃げ事件の被害者であることを装い、虚偽の被害届けを提出して証拠隠滅を図ろうとしたことは極めて悪質だと判断。今後は監察官室なども取り調べに参加し、虚偽告訴での再逮捕も検討していく方針。 ・最後のシボレー『カマロ』についた値段---800万円以上 生産打ち切りが発表されたシボレー『カマロ』。その最後の一台、真っ赤な「Z28」がオークションにかけられ、7万1500ドル=約840万円の高値で競り落とされた。競り落としたのはミシガン州に住むマーク・ゲンブンスキーという32歳の男性で、この男性は生まれた時に病院から自宅に連れ帰られたのがカマロだった、という親子二代のカマロファン。ただし正確に言うと、この男性が競り落としたのは本当の最後のカマロではなく、最後から二番目の車。実際に生産ラインを降りた最後のカマロは、そのままシボレー博物館へと移送されている。長い歴史とコアなファンを持つカマロだけに、未だにGMの生産打ち切りの判断については「間違っていた」という声も多い。 ・トヨタがグループ会社の人事厚生業務を一括管理のため、新会社設立 トヨタ自動車は、人事厚生業務の企画・運営を行う新会社「トヨタパーソナルサポート」を10月1日に設立すると発表した。新会社の資本金は6000万円で、トヨタが100%出資する。社長にはトヨタの松原彰雄常務が就任する予定。新会社はトヨタグループの人事や福利厚生などの業務を請け負うことを目的としており、第一段階としてトヨタ及び関係会社の給与計算などの事務処理代行業務を開始する。現在、関係会社では給与計算の事務処理を各社ごとに行っており、システムの維持管理などのコストを各社が負担している。新会社がトヨタ従業員の給与計算業務ノウハウを活用し、関係会社の事務処理を代行することで各社の管理・間接部門の効率化をサポートしていく。そして2003年4月からは、第二段階として福利厚生制度の企画・運営業務を行う機能を追加、トヨタと関係会社に福利厚生制度を展開していく。グループとしてスケールメリットを活用して管理・間接部門を効率化する。具体的には確定拠出年金制度、カフェテリアプラン、車両購入資金融資制度の展開・導入支援を実施していくという。将来的には寮や社宅、保養所などの福利厚生施設の共同利用システムの開発・運営、給与計算共通システムの開発・提供も事業化していく。トヨタグループとして人事厚生業務を一本化してグループの結束力を強化する。 ・高齢者から好評の電動4輪車いす、ホンダ『モンパルML100』マイチェン ホンダは3日、簡単な操作と快適な乗り心地が好評の電動式4輪車いす『モンパルML100』のマイナーチェンジを行い、6日から全国の取扱店で販売を開始すると発表した。操作性を向上させながらも、標準モデルでは3万7000円の値下げも実現している。モンパルML100は、出力360Wのモーターを1基装備した電動方式の4輪車いす。航続距離は6km/h走行で25kmと実用性も充分だ。今回の改良では、方向指示器作動インジケーターをコントロールパネルに装備するとともに、パネル自体をメタルカラーに変更して視認性の向上を果たしている。価格は標準モデルで従来より3万7000円安くしたほか、価格据え置きとなるデラックスタイプではスモークタイプの風防を装備。段差を走行した際に荷物の飛び出しを防ぐバスケットクリップも装着した。価格は標準タイプが29万8000円、デラックスタイプが33万9000円となる。 ・酒気帯びバス運転手が在宅起訴---法廷はプロのモラル低下をどう裁く? 甲府地検は4日、今年7月に中央自動車道のサービスエリア内駐車場で、飲酒運転が原因の接触事故を起こし、道路交通法違反(酒気帯び運転)の容疑で送検されていた元JR東海バスの運転手の男を同罪で在宅起訴したことを明らかにした。この事件は今年7月7日午後、JR名古屋駅を出発して中央自動車道を経由し、JR新宿駅に向かっていたJR東海バスの「中央ライナー4号」が、休憩のために入った山梨県上野原町の談合坂サービスエリア内駐車場で、バックする際に他車と接触するという事故を起こしたというもの。その後の調べでこの運転手がバスに乗務する前から合計すると1.5リットル近い焼酎(酎ハイ含む)を飲み、運行開始当初は酒酔い状態だった可能性が高いことから警察は略式起訴ではなく、正式起訴に踏み切っていた。バス運転手はすでに会社を懲戒解雇されており、所属していたバス会社は事故の起きた路線の運行を停止するなどの社会的制裁をすでに受けている。運転手の責任は今後法廷で裁かれることになるが、今月には神戸市内で酒気帯びバス運転手による死亡事故が起きるなど、同様のケースは後を絶たない。プロのドライバーのモラル低下が指摘されている中、法廷がどのような判断を下すのかに国民の注目が集まっているとも言えるだろう。

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る