2010/09/04(土)14:40
"龍馬伝"感想 第35話「薩長同盟ぜよ」
今回も残念ながら辛口な感想です。
結論から言うと”リアリティー”にもっとこだわって欲しいなぁ・・と。
この頃の龍馬の心境を察すると”薩長同盟”が成し遂げられる前は死ぬに死に切れん。”・・といったトコロではないでしょうか。。
それにしては"龍馬伝"の龍馬はあまりにもうかつ過ぎると個人的には思うのです。
あの薩摩の船に幕府のスパイが乗り込んでいるような状況で・・
・庭先でおりょうに”薩長同盟”について告げる。
・”薩長同盟”が成す前に新撰組の屯所に乗り込もうとする。
・長州・三吉君は門前で歓喜の声をあげる。
そこらじゅうで幕府のスパイが目を光らせている中、いくら不用心だった龍馬でもさすがにここまではせんでしょう・・。
龍馬達のこんな行動が物語のリアリティー欠損を生み、ヘビィーな歴史好き大河ファンがシラケて、視聴率低下を生んでいる・・これもひとつの原因ではないだろうか?
まぁ、若い世代がターゲットと言われたら、それまでですけど・・ね。
もっと緊迫感の中で”薩長同盟”を成し遂げた方がリアリティーが出たのではないだるうか・・と。
☆
”薩長同盟”を成し遂げたら、真っ先に助けにいくき(←土佐弁で読んで下され)。
古くなら友人、弥太郎の安否を気づかいながら、龍馬、新撰組の屯所の方向へ手を合わせる。
”さっ、急ぎましょう!”
新撰組の屯所方向からくるりと背を向け、槍の名手・長州藩士・三吉慎蔵とともに”薩長同盟”が結ばれる小松清廉邸に急ぐ。
何度も幕府の見回り組に遭遇しそうになるもの、紙一重でかわす緊迫の状況が続く。
しかし、ついに見回り組とバッタリ遭遇してしまう。
相手はひとり・・瞬間、槍の名手・三吉の槍がくるりと宙を舞う。
三吉の槍が見回り組の胴体を貫通する寸前、龍馬の峰打ち(みねうち)が決まり、バタリと見回り組、倒れこむ。
三吉、とどめをさそうとするが、龍馬コレを制止。
”何故、止めるのですか? わしらは顔を見られたんですよ。坂本さん!(長州弁)”
”むやみな殺生をすると空の上の父上、母上に申し訳がたたん。
わしは三吉さんもその槍も血で汚しとうない。
その槍、イザという時までとっておいてはくれんか。。(土佐弁)”
”甘いっっ!”
血走った眼はそう語っていたが、黙って唇を噛み締め、
深呼吸をしながら、振りあげた槍をやっくり下げる三吉。
坂本、三吉、着ている物は乱れ、汗まみれ、息もたえだえ・・で、小松清廉邸に到着する。
そんな緊迫感の中、”薩長同盟”が結ばれる。
☆
世に出てくるドラマの本というのは何度も何度も修正作業が行われて、世に出てくるモノではないのだろうか?
"龍馬伝"はその修正作業が異常に少ないように感じる。
その結果、エピソードに走り過ぎてリアリティーが失われているような印象を受ける。
ホンを書いてるヒトが絶対的権力、持っているのかな??
☆
おりょうさんのイジらしい想い、伝わってきて良かったですヨ。