食品@対策
解説委員会”「チェルノブイリと福島・ベラルーシから学ぶこと」”抜粋・ベルラット研究所・ネステレンコ所長 「日本の基準はベラルーシに比べてあまりに緩すぎて、酷いと言っても良いくらいです。」・「日本ではソビエトと同じように情報の隠蔽が行われている印象があります。 重要なのは、まず食料を厳重に検査し管理することです。 次に住民、特に子供たちの体内にどのくらい放射性物質が取り込まれたのか、 検査を続けることです。」・日本は食品については放射性物質の基準が無かったために暫定的な基準を三月に急遽定めた。 しかしネステレンコ所長は基準が甘すぎると批判しています。 「日本の基準はベラルーシに比べてあまりに緩すぎて、酷いと言っても良いくらいです。 ベラルーシではたとえば3歳児までの子供用の牛乳など食物の許容限度は 放射性セシウムで37ベクレルです。 飲料水は10ベクレル、牛乳は100ベクレル、パンは40ベクレル、牛肉は500ベクレル、 豚肉、鶏肉は200ベクレルなど食品ごとに基準値が細かく定められている。」 (現在の日本→ほとんどの食品で1キログラムあたり500ベクレル、 飲用水と牛乳やミルクなど乳製品は200ベクレル)・ベラルーシの基準値の考え方は、内部被爆・外部被爆併せて1ミリシーベルトを 超えないという基本方針からそれぞれの食品の基準が定められています。・料理方法によってセシウムを食物から簡単に除去できるといいます。 ネステレンコ所長によりますと魚と肉については、塩と酢入りの水に2時間くらいつけておいて、 その水を流し、肉や魚を洗い、もう一度同じ措置を繰り返します。 このようにして最低で放射性核種は30~40%出て行きます。 肉や魚を煮る場合は、最初の煮汁は流して、二番目の煮汁を利用するようにとのことです。・またセシウムはカリウムと似ているためセシウムの吸収を防ぐためには カリウムを十分摂取していることが必要だとしています。 例えば子供にはカカオを飲ませます。 カリウムがたくさん含まれているからです。 バナナもたくさんのカリウムを含んでいます。 それからジャガイモですとオーブンで焼いた皮つきのジャガイモにも たくさんのカリウムが含まれています。・セシウムが体に入ったとしてもセシウムを体外に排出する方法 物などの細胞に含まれる植物繊維の一種ペクチンがセシウムの除去に効果があることが この研究所の調査で分かっています。 野菜や果物、一般に含まれていますが特にリンゴにたくさん含まれています。 ただそのまま食べるのではなくフレッシュジュースにすれば良いと助言しています。 リンゴだけでなく、他の果物そして野菜もおろしてフレッシュジュースにすれば ペクチンがたくさん含まれ、セシウムの除去に有効だということです。