IP電話Skypeで目指す快適な生活

2006/01/15(日)10:12

Skypeでのビジネス利用は可能か

最近、インドでオフショア開発を行っているソフトウエア開発会社がSkypeを利用していることが紹介されている記事を読みました。国際通話を無料にし、電子会議などの密なコミュニケーションによって、ミスコミュニケーションの低減や作業効率を向上させているとのこと。また、中国に開発拠点を持つソフトウエア・ベンダーでも、Skypeを導入してコミュニケーションの質を高め、開発のスピードアップや品質の向上を目指している実例が増えつつあるそうです。   安全性に対する懸念とあくまでも保証のないベストエフォートの世界であることから、個人ユーザーの利用が中心ではありますが、徐々にビジネスでの利用が広まることが予想されています。先日も、Skype対応の機器がいくつも発表され、話題となっていたことからも、ビジネス上で支障なく利用される日も近いことでしょう。 その社会が求めるニーズという勢いをとめることは誰にもできないはずです。しかし、一部の通信業者の中には、自分のビジネスへの障害となることからその新しい技術、サービスの目を摘もうとする動きがあることも事実です。これまで、通信業界はプロダクトアウトがインフラビジネスの常識であるかのように振舞ってきました。しかし、いまや、消費者主権の時代です。ユーザーの声に耳を貸し、ユーザーの求めるものを提供するというスタンスを十分に理解し、その妨げとなることなく、時代を先取りするサービスを展開していって欲しいものです。 かつての、ISDNのように中途半端なサービスや、あまりにも高すぎるADSL 料金は革新的なビジネス推進者の出現によって、簡単に葬りさられたことは記憶に新しいところです。どうしても、ビジネスでの利用となった場合、品質よりも性能、信頼性を選択するという固定観念を通信事業者は捨て切れないのではないかと考えてしまいます。ビジネスを行なううえで、保障がないというのはなかなか受け入れ難いことではありますが、ビジネスユーザーといえども、決して実現可能なコストの圧縮を諦めているわけではありません。 ユーザーは個人であれ、ビジネスであれ、よりよきサービスとリーズナブルな価格を求めていることを忘れないでいただきたい。既得権に守られたビジネスはもはや存在しないことを認識し、ユーザーを満足させることがゴールである事を再認識し、ベンチャー以上の革新的なサービスの創出を目指してもらいたいと考えている。

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