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らくがんの休日

らくがんの休日

エネミー・ゼロ

★エネミー・ゼロ (SEGA SATURN) ワープ ホラー系アクションアドベンチャー

ストーリー ★☆☆☆☆
操作性   ★★★☆☆
おすすめ度 ★☆☆☆☆

乗員がコールドスリープで眠っている宇宙船に、目に見えない敵(エネミー)が侵入したことにより
コールドスリープが解けた主人公ローラがエネミーと戦う、という話です。

はっきり言って、スカなゲームです。
最大の特徴は、敵の姿が見えず、音だけで位置を推定しなければならない点です。
前・横・後ろのどこから来るかによって音の高低が変わり、遠い時は「ポン、ポン、ポン」と断続的に鳴り続ける音が
敵の接近により音と音の感覚が短くなり、最接近する頃には連続音となります。
持っている銃は撃つ前にチャージが必要で、1度打ち損じたら再チャージが完了するまでは撃てません。
また、射程が短いので引きつけて撃たなくてはならないという・・・見えない敵相手にこれですか?
戦闘の難しさはハンパではなく、ものすごく緊張します。

それでもね、この戦闘システムの斬新さは評価してたんですよ、私は。
してたんですが、でも。
これだけ難しい戦闘システムなのに、セーブとロードの回数に制限があるってどうなのよ?
特殊な装置があって、その場所でしかセーブができない。
装置の目盛はスタート時点で100、1セーブごとに2、1ロードごとに2ずつ減っていき、
0になったらセーブはもちろんロードもできず、頭からやり直し。
ゲーム中にセーブした場合は、1セーブ&1ロードとみなされ4カウント減少。
死んだら最終セーブポイントからやり直すため、1ロードで2カウント減少。
死ぬことも多いし、毎日ゲームだけをやってられるヒマ人じゃないから時間が来たらゲームを終了させなくてはならないし、
セーブはともかく、ロードに制限はかけないで欲しいなあ。
私のようにヘタだけどゲーム好き、という社会人には、すごく不親切なゲームでした。
幸い残りカウント2、本当にギリギリでエンディングを見られましたが、途中でゲームオーバーになったら2度はやらないゲーム
だったと思います。

そしてストーリーは最悪。
CMで『今までにない斬新で感動的なストーリー』とかなんとか、大々的に宣伝した割には、
過去のSF小説やマンガ、アニメなどで語られてきたテーマに何一つ新しいものが加わっていないんですよね。
エイリアン3とターミネーター2を足して2で割って、底を浅くした感じ。
あんな宣伝しないで、「よくある話ですけど」くらいの謙虚さで売り出せば、これほどスカと思わずにすんだかも
と思います。

キャラクターもイマイチ。
主人公ローラ、可愛げも何もない女です。
ロックされて開かないドアの前でAボタンを押すと・・・・『ガンッ!』
今、この女ドア蹴らなかった?そういう音だよね、今の。
そして、個人の指紋を照合させることにより解除されるロック。部屋の主は、部屋の床で死体になっている。
・・・やっぱ、そうだよね。仕方ないよね、と思って、切断された指を拾ってロック解除し・・・・・・
どうして、その指を持ち歩くかなあ、この女。もういらないんだから捨てろ。
別にドアを蹴ること、指を持ち歩くことがいけないっていうんじゃないんです。
それならそれで、そういう行動に相応しいキャラにしてくれれば問題ないのに、その他の言動と合ってない。
よって可愛くない。変な女。

そして恋人役のデイビット。魅力の乏しいつまらないキャラです。
やはりCM(別バージョン)で、小学生くらいの女の子が夏休みの思い出を作文に書くという設定なのか、
「この夏、私は宇宙船に乗り、エネミーと戦い、そしてデイビットと恋をした」と教室で読み上げていたんですが、
小学生ならいざしらず、ちゃんとした大人の女はこんな男に恋なんかしねーよ、という程度にはつまらない男だったと
思います。
ゲーム終盤で、敵の位置を把握するための装置が壊れ、絶望するローラ。すると、どこからともなくデイビットの声が。
「ローラ、僕が君を導く。僕の言う通りに進むんだ」
ふむふむ。デイビットの声に従って行けばいいのね、と敵のいる通路を進むことになります。
少し歩くと、「ローラ、敵がいる。あぶない!」
・・・・・・デイビット、あんたバカだろう?十字路で『敵がいる』だけで、どっちに進めばいいかわかるなら案内はいらん。
仕方ないので引き返したところ、死にました。敵は後ろにいたらしい。
デイビットよ、小学校に戻って日本語学んでこい。(怒)

まあ、そんなこんなでつまらないゲームです。
この音による戦闘システムを使って、任天堂あたりが可愛いキャラを主人公にしたゲームを作ってくれたらいいのに、
と思ったことはヒミツです。(^^)






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