日光(輪王寺、東照宮) 日帰り旅行
私鉄の特急で行く旅行が楽しかったので、今度は東武鉄道のスペーシアで日光に行ってきました。スペーシアって特急の名前かと思っていたんですが、特急名は「きぬ」。調べてみたら、スペーシアは東武鉄道が保有する特急用100系電車の愛称、もしくはその車両を用いて運行する列車の愛称で、「けごん」「きぬ」「スペーシア日光」「スペーシアきぬがわ」があるらしいです。そうだったのか-。11:00頃に日光到着。東武日光駅からバスで輪王寺へ向かいます。バスは中禅寺湖行きの路線バス以外に、世界遺産めぐりバスというのがあります。駅から出て、輪王寺・東照宮・二荒山神社・輪王寺大猷院を回って駅に戻ってくるコースで15分おきに出ています。500円で1日乗り放題にすると、乗り降り自由。普通に東照宮表参道まで乗ると250円くらいで、駅の案内所で乗り放題の手形を買うと乗るたびに財布を出さないですむので楽ですね。ただ、最初のバス停に着くまでに、東照宮の駐車場に入る道路を使うので駐車場渋滞に巻き込まれる可能性は高そう。私達も15分くらい止まっていました。まずは勝道上人像前でバスを降りて、輪王寺へ。勝道上人像勝道上人は日光開山の祖で、766年に日光山輪王寺を開いた人。輪王寺は天台宗の三本山に数えられているそうです。で、輪王寺は今、平成32年度までの大修理の真っ最中。おかげで、通常は見られないものが見られたり、逆に見られる筈のものが見れなかったり。千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音の三仏が安置されているんですが、修復中なので見られたのは阿弥陀如来のみ。でも台座の周囲に足場が組まれていて、普段は近寄れない近くまで行けるのです。台座に「馬-台」とか書いてあったりして、ああ、これは馬頭観音様の台座なのね~的な面白さが。輪王寺を見終わった時点で12:00頃だったので昼食に。輪王寺と東照宮は隣同士なんですが、表参道からいったん中禅寺湖方面につながる道路に出てそこにある「日光ゆば遊膳」というゆば専門店へ。ここ、地図で見ると近いんですが、表参道から道路まで高低差がすごくて、石段をめっちゃ降りました。(^^;メニューは2種類で「ゆば遊膳」と「花膳」という湯葉尽くし料理の2つ。「花膳」を食べました。蒸し豆腐の豆乳がけ、湯葉刺し蒸し豆腐はざらりとした舌触りで、豆の味がしっかりしていました。お膳は左上から時計回りで 湯葉、冬瓜の焚き物 湯葉、里芋、ナスの揚げ浸し シュウマイの湯葉巻き 雑穀米豆乳プリン甘みを抑えた大人向けの味でした。家族の器も絵柄が菜の花で、とても可愛かった!これで2700円。ちょっと観光地価格ですが、ここ日本でも有数のバリバリの観光地だしね。どれも美味しくて、頑張って石段を下りた甲斐がありました。(^^)v食べている途中で強い雨が降り始め、このあと東照宮なのに困ったなーと思っていたら店を出る頃には止んで、日射しも出てきたのでラッキーでした♪東照宮の表参道から一ノ鳥居と表門を見上げるところ。表参道の途中に、こんな看板が。一ノ鳥居の手前。一ノ鳥居を入って、すぐ左手に五重塔があります。五重塔はいま心柱(しんばしら)を特別公開中。心柱は懸垂式で、礎石に据えらずに吊り下げられて浮いています。時を経て塔身が縮んだ際にも、心柱が屋根を突き抜けることのないように考えられた工法です。心柱が構造上、塔身から独立して先端の相輪だけを支えているために可能な工法で、免震機能があると考えられているのだそう。この五重塔の免震機能が、スカイツリーの制震システム(心柱制震)に応用されているのです。特別公開で、内部が見られました。五重塔の内部で空洞なのかと思っていたら、1階部分は畳敷きで、装飾が施された壁や屋根があり心柱を背にして4体の仏様が奉られていました。柱を守っているみたいでした。また縁の下の心柱が浮いている様子も覗けました。柱の中央が細くなっていて、その部分は礎石もくぼんでいます。柱が礎石から浮いているのがわかります。表門を入ると、東照宮内は見所満載なので、抜粋で紹介。唐銅鳥居から陽明門を見上げているところ。この唐銅鳥居の足下部分には、獅子らしきもの(もしかして象?)が。鳥居をくぐって石段を登ったところの左右両側に、「飛び越えの獅子」。石柵を跳び越えて着地した瞬間のポーズに見える獅子。石柵の転倒を防ぐ役割があるそうです。右の子のアップ。いかめしいけど、愛嬌があります。陽明門陽明門を入って左手にある御輿舎(しんよしゃ)家康、秀吉、源頼朝の御輿が置かれています。天井には、狩野了琢の筆による天女舞楽図。日本一美人の天女図と言われているそうです。御輿が出払って内部が空の時に絵の下で手を打つと、天女の囁きのような音がするとか。構造的には、薬師堂の鳴龍(なきりゅう)と一緒なんでしょうかね。鳴龍の音もとても美しかったです。唐門唐破風の屋根が特徴的。柱には唐木の寄木細工で昇竜と降龍の彫刻があり、屋根には鰭切れの龍(昼の守り)と恙(つつが。本当はけものへんが付く。夜の守り)が。白い部分は2012年に修理が終わったばかりで真っ白。そこに2種類の木で龍の彫刻という、珍しい他では見たことのない造りでした。この門の奥が本殿ですが、ここからは入れないので右手から入ります。本殿に入るとすぐ畳敷きで、ここで本殿内の説明を聞けます。右手のフスマには想像で描かれた麒麟の絵がありました。頭に一本角があったりして、モンハンのキリンにちょっと似ているような。本殿の奥の床の漆も塗り直されたばかりで、黒々ピカピカでした。そこで参拝してから、奥宮へ。奥宮へは東回廊を横切る坂下門を通っていきますが、ここに有名な眠り猫がいます。小さいんですよね。だから写真を撮る人で混み合いますでも可愛い。坂下門からは207段の石階段を上って奥宮へ。霜柱などで石段が崩れないように、踏み石は大きな一枚岩で作られているという贅沢さ。これを作った頃は、徳川幕府の財政も豊かだったのよねえ。奥宮には家康の神柩が納められている宝塔があります。叶杉という、上部は既に失われてしまっていますが、樹齢600年と言われるご神木もあります。杉の根元に祠があって、ここで願い事をすると叶うらしいですよ。お願い、してきました。(^^)石階段を下りてくる途中の景色。本殿の屋根が見えて、ちょっと面白い。立ち止まると、足がぷるぷるしました。(^^;雨が降ったり止んだりのはっきりしない天気のせいか、人が少なく歩きやすかったです。幸い、お寺を見ている時は降られませんでしたし。ゆっくり見て回って、東照宮だけで2時間くらい。これ、トップシーズンだったらもっとかかるんでしょうね。今回もらった御朱印。左から輪王寺、東照宮、東照宮の薬師堂。御朱印って、お寺によって特色があるのがおもしろくて好き。輪王寺は力強く、東照宮は繊細で流麗、薬師堂は『鳴龍』と書いた文字が龍の絵みたい。その場で書いてくれるので、その筆捌きを見るのも好き。東照宮は石段だらけで、それはもう筋肉痛でへとへとになりますが、とても楽しかったです。実は小学校の頃に宇都宮に住んでいたので、東照宮は何度か行っているんですが、やっぱり歴史にある程度知識があって行くと違いますよね。それに団体旅行では楽しめない所もありますし、今回の旅行が今まで一番楽しかったです。文字数制限の都合でお土産編はこちらへ。