訳:内田昌之
1996年4月 草思社より出版
フィリップ・ゴンザレス氏が飼っていたジニーという犬を描いたフィクションです。
ゴンザレス氏は工場で機械に巻き込まれる事故に合い、それまでの楽しい生活の全てを失って
生きる気力をなくしてしまいます。
その彼が友人の薦めで犬を飼うことになります。
そして出会ったのがジニーという雑種犬。
ジニーは聡明で情愛豊かな犬で、不思議な特技を持っています。
それは傷ついて助けを必要とする動物、とりわけネコを見つけ出すこと。
目に見えない場所、音もしないような場所でも、ジニーは生まれたばかりの子猫を見付けたり、
閉じ込められて飢えたネコを発見できる。
そのジニーの案内で、ゴンザレス氏はネコを保護し、食事の世話をしたり
里親を捜してやったりの活動を続けています。
ジニーはネコと同時に、ゴンザレス氏をも何もかも失ったという絶望から救ったと
言えるでしょう。
表紙がジニーの顔の写真なんですけど、賢そうな瞳の犬でした。
何年か前にテレビでも紹介されたらしいです。
日本での放映はどうだったのかわかりませんが、見たかったな。
猫たちを救う犬
続編もあるみたいですね。↓
今日もまた猫たちを救う犬