1986年6月 朝日新聞社より
女優・沢村貞子さんのエッセイ。
明治生まれで、この本が出された時は76歳だったようです。
実は10代の時に、「わたしの台所」というエッセイを買って、けっこうお気に入りでした。
図書館でたまたまこの本を見つけて、思わず手に取ってしまいました。
主婦として人として、普通の感覚で語る日常のあれこれに共感できます。
と言っても、女優という職業柄か、それとも浅草生まれの下町っ子だからか、私なんかよりずっと
きちんとした生活ぶりで、働き者なんですが。(笑)
老いて年齢に逆らうのではなく、その年なりの柔軟な生き方をしようという姿が魅力的。
好奇心を失うことなく、嫌いなものには近寄らず、日々を笑って暮らせるように、コマメに
日常を整えている暮らしぶり。
年齢をかさに若い者を避難するでもなく、かといって卑下することもなく。
自由だなあ、と思います。
自分もこんなふうに年を取りたいと思いました。
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Last updated
2009.03.25 12:32:35
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