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2011.07.28
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カテゴリ:読んだ本
1997年8月 中央公論社より
2006年4月 中央公論新社にて文庫化

私は彼女の事を何も知らなかったのか・・・?
大学へ通うために上京してきた晴海は、京都からきた麗子と出逢う。お互いを干渉しない
約束で始めた共同生活は快適だったが、麗子はやがて失踪、跡を追ううち、彼女の二重、
三重生活を知る。彼女は名前、化粧、嗜好までも替えていた。茫然とする晴海の前に
既に死体となったルームメイトが・・・。

(裏表紙 紹介文より)


主人公の晴海は大学1年生。
大学進学と同時に東京で一人暮らしを始めることに。
しかし手頃なアパートが見つからずにいた3月、同じようにアパートを探していた西村麗子に
不動産屋で偶然出会い、ルームメイトとして同居することになる。
7月に西村麗子が失踪。
晴海は、友達以上恋人未満の大学の先輩・工藤謙介に協力を求め、2人で行方を捜し始める。
その中で、彼女が名前を変え別の場所で別の人間として生活していた事を知るが、
やがて彼女の死体を発見してしまい・・・・という話です。


ミステリーのトリックに重点がおかれた話で、何を書いてもネタバレになってしまいそう。
というわけで詳細は以下に。

個人的な感想としては、『火サス』みたい、です。(笑)

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以下、ネタバレとなりますのでご注意ください。


























帯に
 ミステリー好きはぜひ!
 いやあ、まんまと騙されました。

と煽り文句があったので、読む時に考えすぎてしまい純粋に楽しめませんでした。

元々、推理小説を読む時にあまり推理をしない、推理をしても当たることが少なく
どんでん返しにはもれなく騙される方なんですよね、私。
どうせならスカッと騙されたいから、予備知識も得ないように
裏表紙の紹介分はもちろん、目次も見ません。
なのに帯のせいでどんでん返しがあるんだなと知ってしまったので、
騙されそうなパターンを色々考えてしまいました。
おかげで、最大の謎解きポイントがふーんって。
すっごい損した気分です。

しかも話の内容が、トリックにのみ重点を置いているから登場キャラやストーリーが
平凡でイマイチなんですよね。
なのであまり感情移入ができない。
探偵役とヒロインという2人組で事件を追い始めた時に、火曜サスペンスのノリだな
という印象でしたもん。

これでトリックが読めちゃったら面白さ半減、というか台無し。
帯でのネタバレってサイテーって感じでした。



多重人格がテーマの話です。

ルームメイトの西村麗子は、実は多重人格者だったのです。
ホスト人格は青柳麻美。
麗子というのは麻美の娘の名でした。
他にも平田由紀という名で人妻をしていたり、ホステスをしているマリという人格があったり、
日本語を話せないサミーという幼い子供の人格があったり。
一応戸籍上は青柳麻美なんですが、多重人格であることを自覚して
全ての人格を統制していたのはマリでした。

麻美の多重人格のきっかけとなったのは、幼い頃のレイプ体験。
アメリカに住んでいた7歳の時に、隣家の青年パーカーにレイプされたのです。
幼い子供人格サミー(『あさみ』の愛称)はこの時に生まれたわけです。

発覚を恐れたパーカーは、麻美の両親の車に細工をし、両親は事故死。
日本にいる祖父母に引き取られた麻美は、数種の人格を持ったまま成長。
やがてパーカーが英会話教室の社長として日本に来ていることを知ったマリが
共犯者にパーカーの殺害を依頼します。

マリを愛していた共犯者は依頼通りパーカーを殺害。
しかしマリに「愛してなんかいない。利用しただけ」と言われ逆上し、
マリ(=麻美=麗子)を殺してしまいます。

事件のポイントは、この共犯者が誰かという点に絞られてきます。

冒頭で、共犯者は自分を「オレ」と言っているんですよ。
これを見た時に私は、マリ=オレなんじゃないかと思ったんですよね。
でも序盤でマリが死んでしまったので、その線はないなと。

晴海と工藤は一緒に事件を追います。
工藤が探偵役で、晴海は華やぎを添えるヒロインという立ち位置。
そこへ、工藤の従兄でフリーの雑誌記者である武原が登場。
途中から事件の詳細を追うのはもっぱら武原になります。

何で探偵役が2人?と思っていたら、マリと共犯者との会話を録音したテープを
武原が手に入れることになるのです。
これを聞いた武原は共犯者が誰かを知る。
この声は!と驚愕する武原。
そして武原は工藤に「テープには何も録音されていなかった」と嘘をつくのです。

共犯者は工藤なんじゃないのか?
その後の状況も、共犯者は工藤であることを示唆するものがあれこれと出てくる。

その時点でですね、ここまであからさまに共犯者=工藤と見せるなら、
工藤は違うなって思っちゃったんですよね。
どんでん返しを狙うための作者の故意のミスリードなんだろうって。

実際、違いました。
共犯者は、やはり多重人格だった晴海。
晴海の中にいた晴海の兄の人格が、たまたまマリと出会って誘惑されて恋してしまい、
マリのために殺人を犯してしまったというのが真相。

晴海は幼い頃に兄を亡くしています。
風邪をひいて寝込んだ晴海の願いで、桃缶を買いに行って交通事故に遭ったのです。
優秀な兄を溺愛していた母は、晴海を殴り「おまえが死ねばよかった」と暴言。
もともと優秀すぎる兄に比べて普通に手のかかる幼児の晴海を虐待する傾向にあったため、
晴海にも人格分裂のきっかけはあったのでした。

という驚くべき展開だったのですが、共犯者=工藤ではないと確信しちゃってたから
へーというか、ああ、こっちねー的な感想しかなかったです。
ああっ、もう!
帯にいらん煽り文句がなければ、「工藤が犯人!? 晴海ピンチだわ、逃げて!」と
気持ちよく騙されることができたのに。(-_-#


何も知らない晴海のために、工藤は晴海の兄の人格と対決。
兄人格も晴海を守るために存在していたので、殺人の罪を晴海に負わせないために
消滅する(眠る)ことに。
「妹を守ってやってくれ」という兄人格の言葉通りに、工藤は晴海と結婚して終わり。

この時にまた思ったわけです。
ホスト人格である晴海は自分が多重人格である自覚もなく、別人格の存在も知らないってことに
なっているけど、実は全部承知の上で演技だったらコワイよなー。
ああ、でも「晴海は何も知らない」と文中で散々言い続けてきているんだから、それはないか。
だったら、テーマが多重人格なんだし、麻美の中のマリのように
ホスト人格以外に全てを承知しているもう1人の別人格がいたりしてー。

そうしたらですね、エンドマークの後に作者の後書きがあって、
最初に本を出した時はこの先がまだあったんだけど、後味の悪い話になるので
文庫化するにあたっていったんここで話を切りました。
嫌な話でも読みたい人は先をどうぞ・・・・となっておりました。

もちろん読んだ。
嫌な話は嫌いだけど。

晴海と工藤の結婚式当日に、実は晴海の中に全てを知っている別人格がいた。
その人格の名前は『工藤謙介』であり、
「工藤謙介はオレ1人でいい、いつかもう1人のオレを抹殺してやる」
的なことを画策しながら終わりました。

・・・・・・・・・そう。

何で生まれたんだろう、工藤謙介の人格。
本物の工藤謙介が側にいて親身に協力してくれていて、晴海には何の不満もなく
生まれるべききっかけがなかったよね?
このオチ、蛇足じゃない?

白けた気持ちでエンディングを迎えていなければ、ここも驚きをもって読めたかも。
残念ながらこの話の価値ってこのトリックにしかなかった(他は火サスレベル)し、
しかも多重人格がテーマなら想像しやすいトリックだったから、
「全てはウソだから疑ってかかれ」的なほとんどネタバレに近いことを帯に書きやがった編集は
猛省すべき。
ばかーーーーーっ!!





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Last updated  2011.07.28 12:42:07
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