らくがんの休日

ＢＤ－Ｒをレンタルして、映画　「RED/レッド」を見ました。
２０１０年のアメリカ映画です。

フランク・モーゼズ（ブルース・ウィリス）は元・ＣＩＡの腕利きのエージェントで、
現在は引退し、年金生活を送っている。
年金事務所のサラと電話で話すうちに、互いに好意を持つ間柄に。
ある夜、自宅にいたフランクを武装した組織が襲撃。
全員を返り討ちにしたフランクは、自分が好意を持つサラも狙われる危険を察知し、
サラを連れて逃亡。
襲撃してきたのは現在のＣＩＡの関係者らしい。
フランクはかつての仲間のジョー、マーヴィン、元ＭＩ６の狙撃手ヴィクトリアや
元ＫＧＢ(?)のイヴァンの手を借りてＣＩＡと戦う、という話です。


かつてのエージェントであるじじ・ばば達と、現役ＣＩＡとの戦いという構図です。
現役側のウィリアム・クーパーも有能そうなんですが、じじ・ばば達の方が一枚上手で
いつも出し抜かれてしまうのが面白い。
マーヴィンは天才となんたらは紙一重の典型みたいな人で、
行動自体が突飛で笑ってしまうんですが、時々すごく天才でびっくり。

もっとギャグっぽい話なのかと思っていましたが、意外にちゃんとしたスパイアクション。
ギャグというよりはユーモアで端々で笑いましたが、シリアスなシーンもあるし、
ピンチにハラハラしたりもあり。
ブルース･ウィリスのかっこいいシーンもちゃんと入っていたし。
私的には美人で凶悪なヴィクトリアが一番かっこよかったですけど。

面白かったです。




以下、ネタバレになるので間をあけておきます。




































副大統領の過去の汚点を消すために、かつてグァテマラのある作戦に加わった人々が
次々に消されていき、フランクもそのうちの１人だったというのが真相。
現役ＣＩＡのウィリアムは、なぜフランクの抹殺指令が出ているのかを知らされないまま
フランクを追っています。

最初の直接対決はカーチェイスから始まるんだけど、スピンする車からフランクが歩いて降りて
ウィリアムへと発砲するシーンがかっこよかった。
飛び降りるとかじゃないの。
歩いておりて、体ギリギリのところを車がスピンして離れていくの。すごーい。
しかも、その後フランクはその奪ったパトカーで逃げていくんだけど、
無線で他のパトカーにウィリアムの外見や場所を連絡していくので、
ウィリアムはパトカーに囲まれて捕獲されてしまう、というのがおかしかった。

フランク達は副大統領を暗殺しにいく。
すると元々は副大統領が発端だったけど、実は副大統領は踊らされていただけで、
武器商人が本当の黒幕、そしてウィリアムの直接の上司もそこに荷担していたことが判明。
ウィリアムは土壇場でフランクに手を貸して、悪者は全部やっつけておしまい、となります。

ウィリアムが助けてくれるであろうことは途中で読めるんですが、
期待を裏切らない展開で、すっきりと楽しく終われます。

唯一、とても残念だったのは途中で一番年上のジョーが死んでしまったこと。
こじつけでもムリヤリでもいいから、全員で笑ってハッピーエンドがよかったな。