訳:兼光ダニエル真
2011年09月 太田出版より
深夜番組で、タイトルの面白い本として紹介されていた本です。
やっぱりバイオハザードを5まではクリアした身としては読んでおくべきかな、と。(笑)
人間の脳みそを喰らうゾンビライフを満喫するための指南書です。
10章に別れていて、ゾンビの体の仕組みや、長く楽しく生きる(死んでるけど)ための
注意事項が書かれています。
例えば4章の『脳味噌狩り』では、人間を発見するための手段や待ち伏せのやり方、
家や商業施設などへの侵入経路などが解説されている、といった感じ。
『交通手段』『攻撃の作法』『感染の作法』などもあります。
私的にツボだったのは『貪りエチケット』。
食べ物で遊んではいけません。
獲物が意識を失っている場合、ゾンビ化がかなりり進行している可能性があります。
いたずらに時間を無駄にしていると、あなたの獲物もむくりと起き上がってしまうかも
しれません。そうなれば、それは「食べ物」ではなく「同士」なので、食事を諦めるしか
ありません。
うん、ゾンビも大変だ。
長く生き延びるために仲間を楯にする行動なども示されていて
これ、全ゾンビが読んだら困るだろうなと、いらんこと思いました。
着眼点のおもしろい本だと思います。
ただ、作者が(たぶん)アメリカ人なので、日本人には共感しにくいアメリカンジョークとか
「Hey!オレおもしろいコト言ってるだろ、ほらほら、笑おうゼ!」的な
押しつけがましさとかが、若干ですが鼻につきます。