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カテゴリ:読んだ本
2013年10月 学研教育出版より
バンクーバー五輪から、ソチに向かって高みを目指し続けた3年間の軌跡を描いています。 バンクーバー以後、佐藤信夫先生をコーチとして、全てのジャンプの見直しと スケーティング技術の強化を図っていたことは誰もが知るところですが、 どんな気持ちで、その困難な挑戦に向かっていたのかがわかります。 2012年世界選手権(フランス)、フリーの愛の夢で6位となり 「今までやってきたことは全て無駄だった」と気持ちが落ち込み、 スケートを滑りたい気持ちがなくなり、競技をやめようかと考えたこと。 でもショー用のプログラムは必要だと、振り付け師のカナダのローリー・ニコルを訪問。 そこで、アイ・ガット・リズムとメリー・ポピンズの2曲に出会う。 メリー・ポピンズでは、ローリーが声をかけて、練習していたトマシュ・ベルネルの 意見を参考にしたり、その後デニス・テンや浅田舞、トマシュとローリーの家に遊びに行って テニスやホームパーティで楽しんだり。 前から思っていたけど、フィギュアの選手達って仲がいいなあ、と。 ライバルであると同時に、一緒にショーに出る仲間でもあるんですよね。 そして、タラソワ・タチアナを訪ね、白鳥の湖のプログラム作り。 バレエ・ダンサーのゾルタン・ナギからバレエレッスンを受けたこと。 そういった中で、だんだん心が前向きに変わっていった様がわかりました。 2013年の世界選手権(ソチ)では腰痛で苦しんで、それでも演技に臨んだこと。 こういったこと、観客であるこちら側には競技の結果しか見えない部分の裏側で どんな思いがあったのかを知ることができて、よかったと思います。 真央ちゃんって、アスリートとして自分に厳しくストイックだと思ってきましたが、 改めてそう思いました。 インタビューでもよく「パーフェクトに」って言っていたし。 以下は本文からの抜粋した本人の言葉。 金メダルっていいな、とは思います。でも、それよりは今は、自分が納得のいく演技が したいんです。バンクーバー五輪の自分を思い出してみても、本当に悔しかったのは メダルの色じゃなくて、2つのミスをしてしまつたことでした。もしもあのとき パーフェクトに滑れていたら、メダルが何色でも嬉しかったんじゃないかなって思うんです。 だからソチ五輪では、自分が納得できる、満足できる演技を目指したいです。 そうであるといいな。 参加する全員が、怪我なく、悔いなく精一杯いい演技ができるといいと思います。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.02.03 12:48:51
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