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カテゴリ:ランチ、ディナー
新宿の小笠原伯爵邸へ家族とランチを食べに行ってきました。
スペイン料理のコースです。 テーブルの様子 松の実のアホブランコ アンチョビのピカタ スペイン産フエットサラミのトースト 左のアホブランコはふわふわのムース状で、スープ代わりだそうです。 なるほど口で溶けていきます。 右はタパスとして出されるので、手でつまんでお食べください、とのこと。 パンとオリーブオイル セップ茸のエラード テティージャのクレマ ペドロヒメ 茸味のアイスクリームです。 赤米のアロス 烏賊とソプラサーダのソフリット 韮の花 スペインらしさが出るお米の料理として、赤米のリゾット。 ニラの花って初めて見ました。 トマトやズッキーニがさっぱりして、海老ソースがとてもおいしかった! 金目鯛のプランチャ 白インゲン豆のクレモソ ハモンイベリコのコンソメ 金目鯛をコンソメスープと一緒に食べます。 手前の白いクリームが白インゲンでさっぱりした金目鯛の味に変化が出ます。 すごく美味しかった♪ イベリコプルマの備長炭焼き サツマイモのクロッカンテ セージの香り 『天使の羽』と呼ばれる背中の希少部位であるイベリコ豚の赤身肉。 イベリコ豚って脂っこい印象で好きではなかったんですが、イメージが一変しました! こんなに美味しいお肉だったのか~。 ジャガイモでなくサツマイモのチップスってちょっと面白い。 今年初の銀杏をスペイン料理の店で食べるとは思いませんでした。 ミネラルウォーターをご用意できますが?と言われたのでお願いしました。 別料金ですが、瓶が綺麗だし、飲み物が欲しかったのでちょうどよかったです。 グラスに照明が反射して綺麗です。 タルトタタンとシードルのジュレ 料理からデザートに移る前の口直しに、と出されました。 ミントとシードルのシュワシュワのジュレが添えられた、青リンゴをかたどったデザート。 中にリンゴが入っているんだけど、他にもいろいろ入っていて色んな味がする。 でも全体的に淡い味付けで、なるほど口直しという感じ。 ヘーゼルナッツとチョコレートのシガレット 栗のカラメリゼ 洋梨のソルベ 栗とヘーゼルナッツの秋のデザート。 紅葉は飴でコーティングしてあってパリパリで食べられます。 コーヒー、小菓子 コーヒーは複数の種類から選べます。 私はカフェラテにしました。 小菓子はワゴンが運ばれて、たくさんの種類の中から4つまで選べます。 プチケーキ3種、ギモーブ2種、マカロン2種、ポルボロン、ロリポップ、アーモンド、 チョコレートなど。 選んだのは、家族が柚子のギモーブ、ラズベリーのギモーブ、バニラのマカロン、オランジェット。 私はチョコレート、アーモンドの飴固め、ラズベリーのマカロン、シナモンのケーキ。 以上のメニューに一休限定特典で食前酒が付きます。 料理がどれもこれもとても美味しくて幸せでした。 食後に、希望者には邸内を案内してくれます。 小笠原伯爵邸は、旧小倉藩藩主の伯爵・小笠原長幹の邸宅として1927年(昭和2年)に建築。 建物は当時流行のスパニッシュ様式で、鉄筋コンクリート造の地上2階、地下1階建て。 戦後1948年(昭和23年)に米軍に接収され、4年後に東京都に返還。 1975年(昭和50年)まで東京都福祉局中央児童相談所として使用されたが、その後は用途を失って 放置され、一時は取り壊しも検討されたそうです。 2000年(平成12年)になって管理していた都生活文化局から、民間貸出の方針が示され、 同年12月には箱根等でレストランを経営するインターナショナル青和が借り手に決定。 修復工事を行い2002年(平成14年)6月にレストラン「小笠原伯爵邸」としてオープンしたそうです。 小笠原家子孫が宗家を勤める小笠原流礼法の教場ともなっています。 シガールーム 煙草や葉巻がトルコやエジプトから入ったことから、西洋館の喫煙室はイスラム風に造るのが 当時の習わしだったそうです。 男性のみが入れた部屋でした。 ガラスは割れてしまったものが多く、当時のものが残っているのは少数だそうです。 当時のガラスは向こう側が歪んで見えるガラスです。 シガールームの収納 シガールーム 天井の装飾とシャンデリア 伯爵夫妻の寝室 食事をした場所が寝室だったそうです。 左手は現在はテラス席になっていますが、当時はベランダだったそう。 身内だけの食事をする場所として使用することもあったそうです。 応接間のステンドグラス 応接間の家具や照明はヨーロッパから取り寄せ、当時のままに再現したそうです。 ダイニング テーブルは伯爵家で実際に使用されていたもので、現存する唯一の家具。 メロンレッグと言われる足の装飾に特徴があります。 パティオ 蔓草の這う壁 パティオから屋上へ上る階段 屋上 屋上から見た庭園 現在の小笠原伯爵邸はレストランなので、結婚式にも使われるそうです。 屋上の床のタイルは当時のもの。 放置されていた期間に、破損したり家具類が盗まれたりして、当時のものは少ないそうです。 なるべく当時のイメージを損ねないようにして、調度類を整えたんだとか。 タイルは苔生していたそうですが、ボランティアの手で一枚ずつ磨かれたそうです。 屋上庭園 ハープなどを育てていて料理にも使われています。 二階の部屋(新郎控え室) 二階の部屋は今は結婚式の時の新郎新婦や親族控え室として使っているそうです。 室内から屋上を臨むと、今は塞がれていますが、煙突が見えます。 各部屋の照明が可愛い。 二階の部屋(新婦控え室) 照明 二階の部屋(親族控え室) 二階で一番大きな部屋。 窓の外は屋上庭園に面しています。 飾り棚 照明 階段 階段の踊り場の手すり 階段を下から見たところ。 この左手には地下に降りる階段があって、今はワインを収納しているそうですが、 そちらは入れませんでした。 バー 今は喫茶室になっていて、予約なしでも入れるそうです。 洗面室 照明が当時のもので、ランプシェードには小笠原伯爵家の家紋である三階菱(さんかいびし)が 刻まれています。 今は収納として使っているので、明日の結婚式の引き出物が置いてありました。 エントランス天井のステンドグラス 日本初期のステンドグラス作家・小川三知氏の作品。 遠近法を用いた珍しい構図だそうで、当時の写真を基にイタリアで復元したもの。 エントランス扉上部の小鳥のモチーフのファンライト(明かり取り) 小笠原伯爵邸は『小鳥の館』と呼ばれており、小鳥のモチーフが随所に見られます。 女性用の御手洗 男性のみ入室できたシガールームに対し、女性用の休憩室。 庭にある焼き窯 『小鳥の館』にちなんで修復中に新しく造られた焼き窯。 地下のボイラーま鉄蓋をそのまま使い、目にはシガールームの外壁の花のタイルをはめ込んだもの。 よくわからないけど、松ぼっくりを詰めたボックスがありました。 庭園 庭園から見るシガールーム 噴水 オリーブの巨木 オリーブオイルを入れた壺 料理台に見えますが、今は使ってないのかな? 建物の横(奥が庭園で、手前が正面玄関) 東北の角にある鬼門除けの御幣を担いだ猿の銘版 丑寅から災いが入ってくるのを避けるため、山王社の使いである猿を東北の角につけて 鬼門除けにする風習があったそうです。 猿の隣にあったプレート 門のデザインもおしゃれ 玄関(左手より) 玄関 玄関(正面より) 一休の特典でもらったポルボロンというお菓子 スペインの伝統的なお菓子だそうで、粉をギュッと固めた感じで、口に入れると ホロホロくずれていきます。 口の中で溶けてしまう前に「ポルボロン」と三回唱えると願いが叶うと言われているそうですが、 口の中に入れた瞬間に、口の中が粉いっぱいになって喋れません。 お茶がないと食べられないお菓子です。 料理はとてもおいしかったし、邸内をあちらこちら見せてもらえてとても楽しかったです。 素敵な時間を過ごせました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.11.06 15:48:37
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