「官」と「賊」を往復したこの男を解明せずに維新の実相は語れない
2016年06月 悟空出版より
福沢諭吉は言った。「西郷の罪は不学に在り」
・度量が偏狭で協調性がなく、一度敵と見た者はとことん憎む
・粘着性をもち、好戦的で常に独走する
・死の商人グラバーと手を組み、密貿易で長州に武器を渡す
・江戸でテロ集団「赤報隊」に無実の人々を殺させ、騒乱を創り出す
・グランドビジョンもなく倒幕に突き進む
(表紙裏 紹介文より)
「明治維新という過ち~日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト~」の完結編。
西郷隆盛の人間性を探りながら、明治維新の真の姿を明らかにしようとする本。
薩摩という地域の特異性を、関ヶ原の時代から見ていくのは面白かったです。
戦国時代の島津はすごいと思っているし、好きなので。
その関ヶ原の恨みが明治維新のテロの原動力となったのかもしれないと思うと、
戦争ってやっぱり強く禍根を残すものなのだなと思います。
それと、明治維新の頃の欧米諸国のアジア・アフリカを侵略し、
植民地化していった歴史は、やはり恥ずべきものだと思う。
日本は、それに対して徳川幕府が頑張って植民地化を防いだのに、
維新という名のクーデターにより政権が代わり、これにより愚かな戦争が
引き起こされて今に至ることは、本当に残念な歴史だと思いました。