2004/07/14(水)11:38
【リコVSこがね虫 奮闘記】
先日2階にある事務所へ向かう途中の階段で、失神しそうになった。
階段の途中にいた、得体の知れないものすごいでかい虫と正面衝突しそうになったのだ。
(どんだけでかいんだよ!)
その体は巨大化したベージュ色のゴキブリそのもの。
向こうも階段を降りている途中だったらしく、顔をこっちに向けていて、
正面衝突寸前で気がつき、その瞬間、
「ぎゃあああああああ」
リコ絶叫。
思わず後ろに転がりそうになり、慌てて階段をかけ降りた。
なんだアイツ!!
今の何!?何なの、一体!!!!
長さ10センチくらいはあった。
しかも思いきりこっち向いてた!!!
いやぁぁぁぁーーーッ!
もうダメダメダメダメ…
無理無理無理無理!!
…と、そこへリコの尋常じゃない叫び声を聞いたのか、
目の前にある工場から現場のおじさんが飛び出して来た。
「どうしたーー!?」
階段の下で興奮冷め止まぬリコとそのおじさんの目が合った。
「あ…」
「どうしたッ?」
息を切らしたおじさんが近づいてくる。
そのおじさんの慌てぶりに、とてもじゃないけれど、
「虫がいた」なんて恥ずかしくて言えず、
「すいません、階段から落ちそうになって…」と誤魔化した。(^^ゞ
「なんだ、ものすごい声がしたから強盗かなんかと思ったよ」
え、リコそんなすごい声出してたんですか!?(笑)
どうも虫が苦手で仕方ない。
1番ダメなのがクモ、次にゴキブリ、その次に…やっぱカメ虫?(笑)
(一応オチ的に言った方がいいかなと思って)
クモはもうあのアンバランスな体型が許せない、なんであんな足イッパイあるだ?
ゴキブリはもう説明するまでもナイよ、なんでアイツが飛べるの!?
カメ虫は……とにかくお前くせぇんだよ!(怒)
その他にも全般的に虫は嫌い。
そんな無類の虫嫌いなリコが、まさかあんな闘いを繰り広げるコトになるとは…
7/10(土) 夜
リコが帰宅した直後、リビングにいると脱衣所の方から「カコンカコン」という音が聞こえてきた。
だ、誰!?
気のせいかと思ったものの、延々と続く不気味なその音。
恐る恐る脱衣所の方に行ってみるコトに。
すると、なぜかその音が鳴り止んだ。
ちょっとちょっと…やめてよ~!怖いじゃんか!!
それとも脱衣所の窓の外から聞こえてきた音かな?…と思いながら、
ふとシャンプードレッサーに近づいた時。
「うわぁああああ」
カ、カ、カ、カ…カメ虫が洗面台の内側に!
またお前かよ!?
どこからリコんち入ったんだよ!?
先日の悪夢が頭をよぎり、立ちすくんでいて…気がついた。
あれ?それにしては匂わないな。
でも確かに形はカメ虫と同じだし、色も緑色だし…とよく見たら、
カメ虫じゃなくてこがね虫だった。(似てない?)
(´∀`) ホッ
…なわけない!!(怒)
だからなんでリコんち入ったんだよ!?
カメ虫だろうとこがね虫だろうと、虫は絶対ダメ!
出入り禁止!!出禁だ、出禁!!
あのメタリックな後ろ姿に鳥肌をたてながら、そのまま実家に帰ろうかと思ったものの、
ここはリコんちなんだからリコじゃなくてお前が出てけー!と思い、
シャワーをかけ排水溝に流すコトを試みた。
突然水に埋もれ足をバタつかせるこがね虫、おぼれている。
ゴメンね、お前に罪がナイのは百も承知なの!
でも虫嫌いのリコの家に来たコトが運が悪かったと思って!!
悪あがきをするこがね虫にとどめをさそうと、台所からキッチンハイターを持ってきて、
その強烈な原液を降り注いだ。
これが最後の一撃となるであろう…
これを浴びて生きて帰ったヤツをリコは今まで見たコトがない。
天に滅せーー、コガネムシィィ!!
ジャブジャブジャブジャブ…
そして死期をさとったヤツはフンを出して、動かしていた足を止めた。
ホントにゴメン!!
シャワーの水を止めると、ヤツは大量の水にくるくると流されながら、
どんどん排水溝に近づいていき、そして消えた。
あぁ、よかった…
助かったぁ~!!
闘いを終え、平和が戻った家の中でリビングに戻り、
ゆっくりとご飯を食べた。
7/11(日) 朝
朝いちに行くために早く起きて、お風呂に入ろうと脱衣所でパジャマを脱いでいた。
リコはお風呂に入る時に歯磨きもするので、
ドレッサーにおいてあった歯ブラシを取りに行ったその時…
とんでもないものを見てしまったのだ。
死んだはずのこがね虫が、排水溝から貞子のように這い上がって、
一生懸命、斜面を歩いてる!!
ゆゆゆゆ、幽霊!
なんで!?昨日死んでなかったの!?
気が動転したリコは慌ててまたシャワーをかけ、排水溝に流し、
興奮気味に排水溝の穴のフタを閉めた。
なんで生きてるの?天に滅したんじゃなかったのかよ~
フタを閉めてしまったため、洗面所が使えなくなってしまった。
7/11(日) 夜中
事件が起きた。
遅くに帰ってきたリコはすぐにお風呂に入り、1時に就寝。
当然排水溝のフタは閉めたまま。
ところが…
ベットで寝ているリコの耳に、聞き覚えのあるあの音が聞こえてきた。
「カコン…カコン…」
え???
「カコンカコン…カコッ、カコン…」
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
これって…これって…(震)
夢?もしかしてリコ、こがね虫に呪われた!?
目を開けると、やっぱり聞こえてくるあの音。
しかも、今度は隣のリビングから聞こえてくる。
マジで勘弁して下さい!!
神様仏様こがね虫様…
だって排水溝のフタ閉めたままじゃん!?なのになんで?
どこから出たんだよ~(;_;)
リビングをのぞくと、オレンジの光だけが灯った蛍光灯のまわりをブンブン飛び回っているこがね虫。
もうイヤ…
さすがに空中のヤツとは闘うのは無理。
リビングのドアを閉めきって、寝室で耳をふさいで寝た。
7/12(月) 朝
よく眠れなかった。
目を覚ますと、もう「カコンカコン」の音は聞こえなくなっていた。
静かにリビングのドアを開けてみるものの、気配がナイ。
虫との闘いで何が1番怖いかって、
どこにいるのかがわからないのが1番怖い!!
とは言っても仕事に行かなければいけなかったので、
しょうがなく気にせず支度を始めるコトに。
いや、もしかしたら昨日のあれは夢だったかもしれないし!
だってフタ閉めておいたのに、出てくるわけなくない?
どっちにせよ、もうイイだろう…と思い、
洗面所の排水溝のフタを取っておいた。
今度見つけたらタダじゃおかんぞ!!
7/12(月) 夜
帰ってきて、警戒しながら家に入った。
なんで自分の家なのにこんなにドキドキしながら入らないといけないんだろう。
息を潜め、キョロキョロしながらリビングに入り、
ヤツが見当たらないのを確認した後、何だか急にバカバカしくなってきた。
「けッ」
なんでたかだかあんな虫にビビって生活しなきゃいけないんだよ。
よく考えたらリコの足元にも及ばないわ。
体がメタリックに輝いてるからって何よ!(そういう問題じゃない)
音もしないし、姿も見当たらないし、
もういなくなったと思って、普通に生きよう。
あの夜リビングでアイツを見かけたコトは忘れよう!!
そう心に決めた途端急に食欲が出てきて、ご飯を黙々と食べ、
ビデオに録画してあった月9を見ようと、ビデオをいじっていて…
リコの体が硬直した。
ビデオデッキの横のMDコンポのスピーカーに、
たった今忘れようと誓ったアイツが…。つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
イイ加減にしてくれーーー!!!
泣きそうになるのを抑え、ビデオのリモコンを握り締めて、
その場から離れるリコ。
もう頼む…リコがすまんかった!
おぼれさせたりハイターかけたリコが悪かったよ。
お願いだからおうちに帰って下さい!
お前にも仲間がいるんでしょう?
みんな心配してるって!
あぁ、絶対みんな心配してると思うな~
スピーカーにちょこんと座ったまま動かないヤツをチラチラと見ながら、
テレビから離れたところで仕方なく月9のビデオを見た。
その間、ヤツはリコに見られているコトを知ってか、ピクリともしなかった。
ビデオを見終わり、今のうちにお風呂に入って、
またリビングを閉めきって、さっさと寝よう!
スピーカーの上のこがね虫に「リコがオブー入ってる間動いちゃいかんに!」と声をかけ(マジ)、
タオルを持って脱衣所へ。
そこで、今度こそは本当に失神しそうになった。
「えぇぇぇぇーーー!?」
ヤバイ。
ヤバイヤバイ、相当ヤバイ。
リコ、頭おかしくなったのかもしれん!
だってね、だってね…
脱衣所に来たら、洗面所の排水溝付近で…
また斜面を必死で這い上がろうとしてるこがね虫が!!
ちょっとマジでどういうコト!?
慌ててリビングに戻り、コンポのスピーカーに視線をやると…
「いる!!」
ってコトは、もしかしてそれってそれって…
リコが土曜日洗面所で闘ったヤツと、リビングを占領しているアイツは別人!?
リコの家に2人いるってコト?
ねぇ、そうなの!?
頭がクラクラしてきた。
とにかくもうこうなったら全面戦争だ!と思い、こがね虫1号が斜面にいるのを見計って、
排水溝のフタをしめ、水を張った。
リコもうだいぶ掴めたよ、恐らくヤツは水におぼれると失神するんだ。
だけど死なない。
だから一晩水たまりにつけて失神させて、明日のゴミ捨ての時に一緒にゴミ袋に入れて捨てよう。
お風呂から出てくると、スピーカーにいたはずの2号が、
鬼のいぬ間に、また蛍光灯でカコンカコンと空中遊泳を楽しんでいた。
「カコンカコン」
むかつくーーーっ!(激怒)
また今日もリビングのドアを閉めきって、寝室で息を潜めて寝た。
って言うか普通逆だろ!?息を潜めるのはそっちだろうが!!
いつになったらこの部屋に平和が戻るんだろう…
また今日も寝不足。
7/13(火) 朝
リコ、ついにやってやった。
朝っぱらから、1号の捕獲に成功!
いつもより10分早く起きて、あまりにも夢中で2号のコトもすっかり忘れ、
リビングを駆け抜け、脱衣所に行くと…案の定気絶している1号発見。
すぐにホウキを持って来て、ホウキの先に谷折りにした紙をガムテープで付け、
万が一に備え、遠くからその特製武器を使って水面から1号をすくい上げた。
固まったまま、紙の上に乗っかる1号…
「ハッハッハッハ!」
きさまだけは断じて許さん!
すぐに予め開けておいた燃えるゴミの袋に1号とそのすくった紙を入れ、
ササッと袋を閉め、何度もねじって紙紐で縛り、
猛ダッシュで近所のゴミ捨て場に走った。
1号よ、リコの勝ちだ!
でも…水におぼれ、強烈なハイターをかけられても必死で生きてたお前は、
最大の敵(とも)だった。
…わけがナイッ! (ノ`Д´)ノ~┻━┻
さぁ会社行って、今度は2号追放の対策を考えなければ!
~リコスロではアドバイスをお待ちしております~
現在もリコは2号と格闘中です。
昼間はどこにいるかわからず、夜になると空中遊泳をし始め、
どうやったら追い出せるか見当もつきません。
どなたかこんなリコにアドバイスを下さい。
お願いします!!
追伸:こがね虫が家にやって来てから一度も負けずに連勝中。
もしかしたらいっそのコト一緒に暮らした方が、お金持ちになれる?