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4泊6日の強行日程でサンディエゴに
行ってきたのですが、野球を含めとても濃密で 充実した旅行となったのでしばらくは、 個人的な日記・備忘録も兼ねて旅行中に感じたことを 書きます。 なんか強引なタイトルをつけましたが、 以前から感じていたことであり、今回ますます確信したのは 王貞治は長期投資家スタイルの監督であるということです。 子供の頃巨人ファンであった私にとって、 王さんは、采配が下手で、選手の人望も薄い ダメな監督というイメージでした。 いや、あの頃のマスコミはそういう評価を下していました。 5年間でリーグ優勝1回。日本シリーズ優勝無し。 監督不適格の烙印を押された王さんは、 ある種の客寄せパンダの役割を背負いつつ 福岡ダイエーホークスの監督に就任します。 中内オーナーは大型補強にも着手し、 松永、カズ山本、吉永、ミッチェル、秋山、 藤本らを擁する超大型打線が完成します。 しかし。。。。 5位→6位→4位→3位 「どういうことだ!サ・ダ・ハ・ル」 激しい博多のファンに生卵をぶつけられたこともありました。 この間も采配が冴え渡る場面よりも、 継投ミスなどが目立っていたかもしれません。 しかし、99年にホークス初のリーグ制覇と自身初の日本シリーズ優勝監督 となると、以降7年間でリーグ首位5回の黄金期を築きました。 (プレーオフのせいで黄金期に見えないけど) しかも、ダイエー本体の危機と無能な球団社長のせいで、 小久保、井口ら主力が不可解な形で抜けていく状況化での偉業です。 では、監督王貞治は采配面で進化したのでしょうか? たぶんこれはNOですね。 今回のWBCでも調子のいい長距離打者にバントさせて失敗したり、 代えたリリーフが長打を浴びたりという場面はいくつもありましたよね。 あるいは、不調の福留を使い続けて得点力不足に陥ったり。 でも、福留を使い続けたところにこそ監督王貞治の真骨頂があるのでは ないかと思ってます。私は福留が天才肌の打者で、大舞台に何かをやって くれるサムシングを持っている選手だと思っていたので、周りの友人が 「福留外した方がいいよ」という中で一人福留を擁護して肩身が狭くなって ましたが、打てなくても使い続けた結果として、最終的に代打として 本塁打につながったのだと思っています。 調子が悪い中での数打席がなければ復調できなかったかもしれませんから。 もちろん、アジアラウンドのみで福留を外したり、 アナハイムでの米国戦の打撃を見て他の選手に変えるという判断をする 監督もいるでしょう。 そうすればもっと楽に優勝できた可能性もあるし、楽にグループリーグを 勝ちあがり準決勝で韓国に苦杯を舐めた可能性もある。 勝負事は何がどう幸いするか分かりませんが、ともかくも王さんらしい 采配であったと思います。 99年の初優勝の時には打てなくても打てなくても、練習でチームを引っ張る 小久保を4番で使い続けたし、松中にしても城島にしても王さんが辛抱して 使い続けた選手です。 仰木さんはすばらしい監督だと思いますが、彼はこのような常勝チームを 作ることはできませんでした。本塁打王小久保や三冠王松中は王貞治なくして 現れなかったアスリートだと思うのです。 選手からの尊敬を受け、ついに初の世界一監督となった王貞治こそは 人格的にもすぐれた(知人のプロ野球の関係者も本当に人間的に 素晴らしいと思える野球選手は王貞治のみと言ってます)長期投資スタイル の成功者だと思うのです。 今年のホークスは王さんの采配不要な次元に進化しているのか? ペナントが楽しみです。 私も入れ替え不要のポートフォリオが欲しいかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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