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プロネクサス購入記念にポジショントークを プロネクサスが宝印刷よりも勝っている点は何か? 有価証券報告書・決算短信を作成する時の「WEB入力システム」の開発力・信頼性においてリードしているということだと思います。 と言ってもわかりにくいですよね。決算短信とか有価証券報告書って、ちょっと前まではWORD等のワープロソフトで作っていました。WORDがない時代のことは分かりませんが、WORDで作るメリットは、分散入力ができることです。連結財務諸表は連結チームがエクセル張りつけて、業績の概況は部長が書いて、役員の状況は経営企画部に書いてもらって、あれは総務に書いてもらって。。。。という感じ。 でも、何度も何度も読み返しながら作成する時、これは結構混乱するんですよ。修正・訂正ファイルをメールでもらったことに気づかなかったりとか、下らないヒューマンエラーが発生する可能性が高くて、最後の方はどれがファイナル版だかわからなくなったりしてしまうわけです。 そこでプロネクサスは、分散入力できるソフトを開発したんですね。会社毎に割り当てられたアドレスにアクセスして作成するのですが、違う箇所であれば社内で何人も同時に作業できるので、常に本物が一つしかなくて、最新の情報がアップされた状態で管理できるようになったのです。たいしたことないようですが、管理の手間が減り、余計な神経使わなくて済むので会社にとっては助かることです。 ただし、ワードとかエクセルに比べると使い勝手がかなり悪いというのが欠点でしたが、プロネクサスはユーザーの不満を吸い上げて、半年毎に改良を重ね、かなり使いやすいソフトになりました。 さて、このWEB入力システム「EDITS」開発後、プロネクサスのシェアは更に上昇し、焦った宝印刷は同様のシステムを構築することで対抗します。当然ですね。 ところが、宝にはプロネクサスのような開発スタッフがおりません。従って、外注・丸投げです。超先進的なソフトでもないわけですから、まあコストさえかければ似たようなものは作れます。 しかし、プロネクサスがこのシステムのサーバを自社内においているのに対して、宝印刷はサーバさえも外に置いています。プロネクサスがヘルプデスクを自社で行っているのに対して、宝の社員はシステムのことが分かってませんから、これまた外注です。 発表前の決算短信や有価証券報告書のセキュリティを考えれば、どちらの会社を使うべきでしょうか?自ずと答えはでるはずです。 宝印刷のシステムを使ったことはありませんが、いまだにプロネクサスに顧客が流れているのは、開発を他社任せにしているために顧客の要望に応え切れていないのではないかと推測しています。 因みに、宝印刷のほとんど隣に本社を構えている製薬会社は最近宝印刷からプロネクサスに変えたようです。隣に印刷会社があるというのはそれなりにメリットがあるはずなのですが、それでも尚変えてしまうというところに、宝印刷とプロネクサスとの差があるのでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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