上司から「グローバル為替講演会」とかいうの案内メールもらったから、
暇なら行けばとコピーを渡された。
全然暇ではないけど、「グローバル為替」のことなんて、よくわからないので勉強のために行くことに。
主催がゴールドマン・サックスで、講演者がジム・オニール
外人の名前を聞くと、全てメジャーリーガーに感じてしまう。
場所は、六本木ヒルズ47階。昼に行ったら軽食つき。
学校出たての頃、じいさんばっかの経理関係の部署にいたんだけど、10歳上の先輩が「財務は花形だよ」と言ってたのを思い出した。確かに、経理はこんな華やかな場所に行くことはない。
軽食なんだけど、立食形式なのはいいけど、箸がなかった。そうそう、この国はバブルが崩壊して占領されたんだったよね。ギブ・ミー・チョコレート。ケーキがうまいので、2個食べる。
でね、名前見た瞬間に分かる人は分かってるんだと思うけど、
ジム・オニールって、BRICsって言葉を作った人なんだね。
マンUの株も一時期保有してたんだって。
さて、講演要旨。
2008年度で6期連続4%超の世界経済成長 近代史上初
世界経済の黄金時代 バブルじゃない インフレ懸念はない
米内需減少も世界経済増 米への依存減
2006年中国が英仏超1年後にはドイツを抜き世界3位
2050年中国GDP70,000bn$
米40000 インド40000 ブラジル10000 ロシア 日本の順
ナイジェリアがフランスを上回り、ベトナムがカナダを越えている
日本は年末までに利上げか?
米国住宅市場は2005年にバブル崩壊済み、今後はさらに軟調で
金利は上げられない
中国の都市化はまだ50%
各国のPERを見るとブラジルが8.9倍で割安
ドイツはこの1年で雇用が100万人増 景気好調 BRICsへの輸出の恩恵
貿易加重ドルレートを見ると発展途上国通過に対して歴史上はじめてドルが下がりはじめている
GSのフェアバリューで見るとユーロは日本円に対して25%割高
円安は投機的要素によるもの
世界各国の外貨準備高 ロシアはユーロ圏の2倍 BRICsは金融市場も支配しはじめている
富と流動性、富と規模の違いを理解せよ
BRICsの規模を恐れるな。先進国の富は上昇する
流動性は中央銀行が作るもの 各国中央銀行が過剰流動性を作るわけではない(?)
世界経済のGolden Eraのアンチシナリオとしては
1 保護主義
2 インフレ
金融市場においては直線的上昇はない。ヴァリュエーションに注目せよ。2006年2月ダボスに行った時、誰も中国に投資しようなんて
考えていなかったものだ。
資源の有限性?
国の発展による効率性の上昇が鍵 日本が手本、世界が日本並みなら20%のエネルギー減
日本は30年前と使用エネルギー変わっていない
欧州から日本への円安クレームの可能性はある サルコジ政権の高官はワシントン文句言ってる(なんでそんなこと知ってるの?)
米中については今の水準では円安クレームはなさそうだが、分からない
この後、ナイジェリアの政府高官にアドヴァイスしにいくんだ。皆アフリカなんて好きじゃないから、バリュエーション安いんだよね。ブラジルとナイジェリアだよ。