カテゴリ:その他
電車が平塚駅を発車する時のベルが、いつもと違うことに気づく。
『ささのは さーらさら』…そうか、今日は七夕だっけ、なんて思う。 旧暦なら七夕はきれいな晴れ間が広がりやすいが、今の暦ではなかなか織姫と彦星は出会えない。でも、昼間のスコールのおかげで、久しぶりに新暦でも2人は出会えたようである。 よかった、よかった。 彦星と呼ばれる星は別名「アルタイル」と呼ばれるが、この星は1等星でとても若い。 しかも、自転する速度が太陽の100倍くらい早いから、人間でいえばぴちぴちの男の子のようなものだ(笑)。星の動きや色からすれば、仕事もバリバリやる優秀な男性を彷彿とさせる。 織姫の「ベガ」も自転速度が速い。彦星ほどではないけれど、こちらは太陽の50倍程度。そう、このカップルはワーカホリックなのである。 昔はよく天文観測をしたのだけれど、あれほどまでに夢中になったのはなぜなんだろう。 国立天文台にデータを送るために徹夜で星を見て、その記録を取るために星座の略譜を覚えるのに苦労したのは今でもよい思い出だ。 アルタイルが入っているわし座はAql、ベガのこと座はLyr。夏の大三角形を形成する星だから、真っ先に覚えさせられた。 そんなことを覚えていて何の役にも立たないのだが、こういう“ムダなこと”をふと思い出した時に、学生時代は贅沢なほど時間があったし、そういうことを覚える余裕も「豊かさ」なんだなと感じる。 花や草木の名前をすぐに言える人も同じ。自然と一緒に暮らしているからこそ知っていることで、そういう人は素敵だなと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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