雅の日記～お気楽生活をめざして

日曜日、カフェで食事をとっていたときに「ぐらり」と来た。千葉沖のプレートの影響なのだけれど、P波とS波の長さや強さが不自然だったので「この動きって、スロースリップの特徴ですよね。近々大きな地震が来るかも」と一緒にいた人に話をした。

「また東日本？」
「いや、歴史の周期性から見れば次は南海トラフ。文献と過去の活断層の流れから行って、本当は京都とかが危ないの」

普通の人は何のことだかわからないんだと思う。ただ、私は断層とか海嶺みたいなものにもともと興味があって、そういう分野のポピュラーサイエンスについてもときどき首を突っ込む。プレートテクトニクスによる地震と火山噴火関係については、地震の予知連と、火山学者は縦割りで物を考えるのではなく、もっとシンプルに、横断的に物事を捉えて分析したほうがいいのでは、と感じている。

16世紀に熊本地震→阿蘇山噴火→鳥取地震→京都伏見地震と来て、その後南海トラフの影響といわれる慶長の大地震が起きた。近年も熊本地震があり、鳥取があり、九州・霧島の噴火が起こっている。中央構造帯（構造線）と呼ばれる、本州を駆け抜ける長距離の活断層が活発になっているのが原因だが、これは南海トラフにもつながっており、トラフを大きく刺激する揺れが起きれば京都付近で大地震が起こる。南海トラフ地震は関西から静岡までがぐらぐらと揺れるわけで、今回もその可能性があるなと感じている。

東日本震災は太平洋プレートでのひずみが原因だが、これは平たく言うと三陸沖から本州のほうに西に向かって歪みがでるエネルギー。今回の中央構造帯の線上で起きている地震は、南のほうから四国の下あたりに向かって押し上げるプレート（フィリピンプレート）の力と深い相関関係があると言われている。フィリピンプレートが本州の下に沈みこむときの谷が「南海トラフ」と呼ばれるものだが、南海トラフの北にある中央構造線がゆらゆら揺れて、北から圧力（エネルギー）がかかるときに、もともと南海トラフの南側から来ていたフィリピンプレートのエネルギーがぶつかって、ある種「衝突」や「刺激」になって地震が起きやすくなる。

地盤の弱いところや、そのエネルギーが地表に現れやすいところは被害が大きくなる。南海トラフの場合は過去京都に大きな影響が出たので、いやだなと思いつつ、ここは気をつけて生活をしなければいけないと思っている。

今日（18日）の関西の大きな地震の他に、熊本で浅い地震が群発しているけれど、これは中央構造帯が揺れているせいだと捉えることもできる。リンクしているのだ。

6月に入って本当に毎週京都に行っていたけれど、いつも地震のことを考えながら向こうでは行動していた。伊勢神宮も今月参拝したが、祈りをこめて、内宮入口の写真を掲げたい。