立憲民主と国民民主
立憲民主と国民民主。名前は似ているけれども得て非なるもの。支持母体が違うのだが、国民民主は連合の外食や繊維、自動車と電機業界がメインだ。こういう言い方でもピンとこないのならば、ものすごく平たく言うと「立憲」「国民」という文字に着目するとわかりやすいかも。つまり立憲民主=法治主義国民民主=人治主義というニュアンスではないだろうか。ただ問題は立憲民主は法やルールを優先するという建前だが、国会中継を観ていると基本批判ばかりで、政権を取る気がまったくないように感じられる。法律にのっとっての政策立案ができそうにない議員のラインアップに見える。批判と対案はセットでなければならないが、それがないのだ。一方、国民民主は人治主義、つまり国民の生活を考えた政策を、とのことだろうが、「大きな政府」をベースにした政策を掲げてばかりできな臭くなってきた。ガソリン暫定税率の件はどこか雲散霧消して、今度は高速道路の料金減額など迷走している。昔、民主党が「政権交代」して国民民主の古川さんが国家戦略相をやったときの「どうも曲がった方向」に再び歩き出しているような気が。支持母体がトヨタとか自動車系がスクラム組んでいるから、そうなるんでしょうけど、あまりにも支持母体と都市部ばかり見ている気がする。消費税減税した反面、その手当をどうするか、とかについてはあいまいだ。103万円の壁を取っ払って、手取りが増えない(保険料その他取られ始めるよ)、あるいは想定していた手取り増ができないのは自民のせいだ、となすりつける未来が見えている。ブイブイ行っていたころの維新とあんまり変わりがなくなってきた。悪気はないが結果的に若者をだましてさらに党勢を強めようとしているようにも見える。残念だ。現実的は自民党のほうがマシなのだが、国民はもう目先の物価高、生活苦でわからなくなっているだろうなぁ。第一、玉木さんはまだ愛人問題があるかもしれないという話もあるし。仮に「それがなんだ!」と国民の多数が許して、玉木総理が誕生しても、あの言葉の軽さを考えるとトランプ他、外交でリーダーシップを発揮できるかは大いに不安だ。脇が甘くて写真週刊誌にとられたり、ハニートラップに引っかかったりしそう。他国のいいなりになるのが目に浮かぶ。平時のゆるふわ宰相だったらいいのかもしれないが、有事に彼をいただくのはすこぶる危険だ。でも、そんなこと思わないんだろうな。それが大衆。自分の首を絞めるだけなのにね。